黒猫のワルツ

滅茶苦茶笑いました

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日

仕事をしている私の耳に

まともさんの歓声が聞こえてきた

 

 

まとも「やったー!マスク貰えるってー!」

 

 

コロナの影響が出始めて以降

どこもかしこも一斉にマスク不足に陥り

今では大分マスクの供給も追いついてきた・・・が

 

私が住んでいる地域ではまだまだマスク不足が深刻

 

使い捨てマスクは売られていたとしても

1枚70円以上ものお値段で売られている事もあるし

ネットで注文すれば良いんだけれど

そもそもお年寄りが多い町だから

ネット注文なんて出来ない人の方が割合として多い

 

結果

ドラッグストアなんかでマスクが売り出された瞬間

皆一斉に群がってあっという間にマスクが消える

という事がいまだに繰り返されている

 

 

そんな中

私の会社もマスク不足に日々悩まされていた

 

年配の作業員が多い事もあり

ネットで自分のマスクを確保する事が出来ない

 

そして

外での大規模な工事に携わる事が多いので

手作りマスクではどうにもこうにも呼吸する上で負担がかかる

 

なので会社では

約20人分の使い捨てマスクを

日々無償で配布しているのだ

 

 

1日で20枚

10日で200枚

100日で2000枚!!!

 

そりゃー高い物は配れないし

安くて良い物を選ぼうとすると供給が間に合わなくなるわ!!!

 

 

そんな中

とっても親切な会社もあるんですよ

 

現場作業員さん達は他の会社と連携を取って

協力して作業を行う事も多々あり

あらゆる場所に出入りする必要がある

 

その出入りをする先の会社が

「うちに出入りする時はマスク絶対着用しろよ!」

と言って来る

 

こんな状況下ですからそれはもう当然の事でしょう

 

 

だけど

そんな風に言うだけじゃない

 

 

「マスク確保するの辛いならうちからやるよ!

 マスク着用しろって言った手前そのくらいしてやらぁ!」

 

 

親切ーーー!!!

 

 

もちろん

馬鹿みたいな数が貰える訳じゃなくて

出入りする人数×出入りする日数分とかで

結構細かい計算をして要求数を伝える必要があるんだけれど

それでもありがたいですよね

 

うちみたいな小さな会社はほんと助かりますわ・・・!

 

 

そして今回もどうやら

「現場作業員のマスク確保出来てないの?

 ならうちから分けてやるよ!」

と言ってくれる会社が現れたらしい

 

 

私「わぁー良いですねぇー

  何枚くらい頂けそうなんですか?」

 

まとも「なんかよく分かんないけど

    とりあえずうちの作業員の人数に合わせて

    20人分用意してくれるって!

    明日着で届けてくれるってさ!」

 

私「はやっ!」

 

まとも「ねー!マスクもう残り少なかったから助かるー!」

 

 

マスクが貰える事に大喜びの私とまともさん

 

つい先日会社用にと

日本製の1枚50円のメディカルマスクを500枚買ったけれど

それもあっという間に尽きそうになっている

 

外で作業をしていると

マスクが泥だらけになったり

オイルまみれになったりしてしまい

お昼に一度戻って来た人が新しいマスクを持って行ったりするから

実質1日20枚なんかじゃ足りていない

 

 

いやーマスクをくれる大企業様は本当に素敵だなぁー

 

太っ腹!!!

 

好き!!!

 

 

 

そして翌日

 

待望のマスクが入った箱を持った運送屋さんがやって来た

 

 

男性「お荷物でーす!

   こちら伝票でーす!」

 

私「はーい・・・あ!マスク来た!!!

  ・・・・・・・・・・・?」

 

 

男性が抱えている段ボールを見た瞬間

 

私は目が点になった

 

 

え・・・?

 

 

思いの外・・・箱でかくね・・・?

 

 

え?

待って?

20人分のマスクって・・・一体何枚???

 

 

男性「もう1箱今持ってきますんでー!」

 

私「はーい・・・・・・・・え?」

 

 

え???

 

もう1箱?

 

マスクがもう1箱???

 

 

呆然としながら階段を走って降りていく運送屋さんを見つめる

 

 

そして再び運送屋さんが

同じサイズの箱を抱えて階段を駆け上がってくる

 

 

男性「お荷物これで以上でーす!」

 

私「あ、ありがとうございましたー!

  ・・・・・・・・・え???」

 

まとも「来た!!?」

 

私「えっあっ・・・来ました・・・マス・・・ク・・・?」

 

まとも「え!?

    なんかでかくない!?

    うっそこんなにたくさんくれたの!!?」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

段ボールに手を伸ばし

持ちあげてみる

 

 

なんか・・・

 

違う気がする・・・・・・

 

 

なんか違う気がするーーーーーー!!!

 

 

マスクってこう・・・ぎっしり詰まってるもんじゃん!?

箱だろうと袋だろうと

マスクが入った状態で空間が出来るような事って無いじゃん!?

 

だけどなんか箱を持った感触がおかしいよ!

 

これなんか・・・固い小さな物体が複数入ってる気がする!

 

 

私「なんか違う気がする・・・」

 

まとも「え?なにが?」

 

私「いや、なんかマスクじゃない気が・・・」

 

まとも「え?マスクって書いてあるじゃん」

 

 

書いてあるけど・・・

 

でも違う気がするもん!!!

 

なんか振るとガコガコ音してるし

これ私が考えてるマスクとちゃう気がするー!!!

 

 

良いからちょっとこれ早く開けてみようよ!?

 

 

慌ててその場でテープを爪でビーッと切って

段ボールの蓋を開けた私

 

 

そこには

 

1つずつパッキンで軽く包まれた

 

見慣れない物体が入っていた

 

 

私「・・・・・ちょ・・・!!!」

 

 

それを手に取って持ちあげる

 

 

これ・・・

 

 

防塵マスクーーーー!!!

 

 

まさにこんな感じの

もうちょっと安物っぽいマスクが

1箱に10個ずつ詰め込まれていた

 

 

シゲマツ TS 取替え式防じんマスク DR185L2W

 

 

私「やっぱちっがーーーーう!!!」

 

まとも「えぇぇぇぇぇえええ!!!?」

 

私「マスクだけどマスクじゃなーーーい!」

 

まとも「ちょ・・・嘘でしょ!?

    えっ全部!?全部これ!?

    ハッ・・・!

    20人分のマスクって・・・

    これを20個って事!!!?」

 

 

すっかり頭の中で

使い捨てのぺらっぺらのマスクを想像していた私たちは

この現実をすぐには受け入れられず

 

このマスクを手に取って半笑いで見つめていた

 

 

私「・・・・・・・・・・」

 

まとも「・・・・・・・・・・」

 

私「これ・・・えっと・・・

  使わせるんですか・・・?」

 

まとも「いや・・・これは・・・ダメじゃない!?

    「こんなもん暑くて使えるか!」

    って絶対怒られるよ・・・!?」

 

私「・・・どうしよう!

  誰でもダースベイダーになれちゃう!」

 

まとも「だーすべ・・・ダースベイダーね!?

    あっはは!確かにこんなだった気がするー!」

 

私「コスプレ出来ちゃうー!」

 

まとも「あっははははははは」

 

私「あっはははははは」

 

まとも「・・・ちょっ・・・え?これどうしたらいい?」

 

私「どうって・・・

  今更「要らないです」とは言えませんよねぇ・・・?」

 

まとも「言えない・・・!

    「あげますか?」って聞かれてあたしすっごいテンションで

    「ください!!!」って言っちゃったし・・・」

 

私「じゃあ・・・えーっと・・・そう・・・ですね

  何かあった時の為に・・・大切に保管ですかね・・・

  これだって多分かなりお高いやつですよね?」

 

まとも「高いんじゃないー!?

    何かあった時って・・・どういう状況か分からないけど・・・

    そう・・・だね・・・

    倉庫にしまっておこうかな・・・」

 

 

いやーびっくりした

 

ただでこんな凄いマスクをくれるなんて

本当に太っ腹・・・!

 

だけどさ!

 

え!?

うちの人たちこんなマスクしてた事あった!?

なんでこれでイケると思った!?

 

こんなマスク20人で装着して歩いてたら

絶対怖いじゃん!?

近隣住民からクレーム入るやつじゃね!?

 

 

しかもこの会社の作業員さんは

道路に穴掘って潜ったりする場合もある

 

そんな人たちが全員このマスク装着してたらどうよ?

 

何が凄い毒ガスみたいなのが噴出したのかと勘違いして

恐怖を感じる人たちが出てきそう

 

間違いなくパニックが起きる

 

 

ただでこんな凄いマスクをくれてありがとう!

 

 

でも・・・

 

ごめん!

 

使えねぇわ・・・!!!

 

 

この後

 

まともさんはこのマスクを実際に装着し

「頭が締め付けられて凄い・・・拷問受けてるみたい!」

と髪をぐしゃぐしゃにして苦しんでいた

 

 

そしてそれを見た私は

「ダースベイダー!」と大喜びしていた

 

 

 

ありがとう

 

 

ある意味役に立ったよ・・・!!!