黒猫のワルツ

多分想像している以上に酷い意味

 

皆様こんにちは

 

最近まともさんと

強烈に仲良くなったLUKAでございます

 

 

いやー奇跡ですよね

 

あれだけ目の敵にされていたのに

一体どうしたっていうんでしょう

 

 

以前までは

何か仕事の事で相談があって声をかけても

愛想無く返答をされたり

非常に素っ気なく対応される事が多かった

 

もう

誰から見ても『嫌われている』

 

 

原因は分かり切ったもので

彼女の愛する社長が

私にやたらとちょっかいをかけやがるからである

 

どこへ行くにも私を連れて行こうとし

何をするにも私に声をかける

 

「そんなのどうだっていいわ!

 勝手に好きにすりゃいいだろ!」

みたいな事でまで都度声をかけてくるので

ぶっちゃけ面倒臭い

 

 

高校時代に出来た「私たち友達だよね!!?」と言って

つまらない上に返事に困るメールをよこしまくっていた女子みたいだ

 

 

そんなんでも社長なので

こちらとしては相手をせざるを得ない

 

どんなに面倒でも相槌を打たねばならぬし

愛想笑いだって必要になってくる

 

 

こっちだってなぁ・・・!

 

必死に我慢して相手してんだよ・・・・・・!!!

 

 

なのにその私に対して嫉妬心をむき出しにしてくるなんて

お門違いも良い所じゃねぇか!(本音)

 

 

・・・が

 

ある日突然

 

そんなまともさんの態度が急変した

 

 

まとも「昨日会長の畑行ったんだけど

    家の玄関にね!

    へっぷり(カメムシ)がびっしり

    もううじゃうじゃ張り付いてたの!」

 

私「・・・・・・・・・・・・

  !!!?」

 

 

えっ

 

まさか私に話しかけてる・・・!!!?

 

 

入社当初は私に雑談を投げてくる事はあったけれど

社長が私に構うようになってからは

とんと話しかけてくる事が無かったので

まさか自分に話しかけてきているとは思わず

反応が遅れた

 

 

私「・・・・へ

  へっぷりですか」

 

まとも「そう!ぎっしり!!!

    玄関の床も何もかもぎっしり!

    「上がって行きなさい」って言われたけど

    とてもじゃないけど無理だった!」

 

私「へっぷりぎっしり張り付いてるのは無理ですねぇ・・・!

  私も虫は別に嫌いではないですけど

  集まってるのはちょっと・・・!

  ドア開けたら落ちてくるじゃないですかあいつら」

 

まとも「そう!!!そうなの!

    なのに平気な顔してドア開けて

    「入りなさい」とか言ってるの!

    絶対無理ぃ!!!」

 

 

ど・・・

どうしたんだろうこの人・・・

 

大丈夫かな・・・

 

なんか情緒不安定なんじゃなかろうか・・・

 

 

しかしその後も

 

 

まとも「洗濯機って分解して洗ったりしてるー?」

 

私「・・・洗濯機を分解ですか・・・?」

 

まとも「洗濯機開けた中の丸いドラムみたいなの

    あれ取り外したら中すっごいカビだらけだから

    あたしあれ外して洗うんだよねぇ」

 

私「あれって外せるんですか!?」

 

まとも「外せるのと外せないのあって

    うちのは外せるやつだから外して洗ってたの」

 

私「へぇ!」

 

まとも「そしたら壊れたさ」

 

私「ぶふっ」

 

まとも「だから洗濯機買う

    明後日くらいに届くんだ」

 

私「それはまた災難でしたね・・・」

 

 

今日はなんか知らんけど機嫌が良いんだろうな・・・

 

 

・・・が

 

その翌日も

更にその翌日も

 

まともさんは私に笑顔で話しかけてきてくれて

その上

「一緒に事務所の中を可愛くしよう!」

という提案までしてきた

 

 

一体何が彼女を狂わせたんだ・・・!!!?

 

 

いや・・・

正直狂っていたのは前までのまともさんなんだけど・・・!

 

だって何年も何年も

女性社員が入社する度にあんな状態だったんでしょう!?

 

それが一体何がどうなってこうなったの・・・!?

 

 

もちろん

社長が私に構わなくなった

なんて事ではない

 

どこかへ行く時は私を連れて行くし

私の盗撮もしている気がする

 

 

まともさんが変化して一週間

 

2人で楽しく会話をしながら

社長が新しく購入してきたコルクボードの周りを飾り付け

可愛い画びょうを使って掲示物を張り付け

ポストカードで可愛さを出す

 

 

まとも「あーめっちゃ良くない!?

    目立つー!」

 

私「可愛いですねぇー!

  サイズ感も丁度よさそう!」

 

まとも「ルカさん可愛い字得意じゃん?

    ポップっていうの?

    ここになんか大きくさぁー

    掲示板!みたいなの書いて貼って~」

 

私「分かりました」

 

 

な・・・何なんだこの良い関係は・・・

 

 

いや・・・素晴らしいんだよ!?

 

元々まともさんと私の仕事のやり方とか

そういう部分は滅茶苦茶ぴったり合うと思っていたし

がっちり組み合えば仕事やりやすいだろうとは思っていた

 

だけど

 

こんなに人って変わるもんなの・・・!?

 

 

ある日の帰り道

 

 

20歳「最近まともさんとなんかあった?

    変わったよねぇ?」

 

私「!!!!!!

  やっぱそう思いますよねぇ!?

  明らかに前と違いますよねぇ!?」

 

20歳「二人でご飯食べに行ったとか

    そういう事があったんじゃないか

    って思うレベルで仲良くなってない?」

 

私「なぁ!!!!?

  あれ一体何なんですかねぇ!?

  ご飯なんて食べに行ってないんですけど!」

 

20歳「えっじゃあ急にあぁなったの?」

 

私「ふんふん!!!(鼻息)」

 

20歳「マジで?

    えっ絶対なんかあったっしょ

    前までルカさん放置であたしに構ってたのに

    ルカさんにばっか話しかけて

    あたしが全然まともさんから話しかけられない感じなんだけど」

 

私「なんか・・・ごめんなさい・・・?」

 

20歳「いやそれはあたしあの人嫌いだからむしろ良いんだけど

    何も無くてあれは無くない?

    めっちゃすり寄ってる感じじゃん」

 

私「何なんでしょうね・・・」

 

20歳「ほんっとに何もないの?

    絶対なんかあったってあれ」

 

 

えぇぇ・・・

 

何だろう・・・

 

 

20歳「先週の水曜くらいからじゃない?あれ

    なんか機嫌良いのかな

    って思ったのそのくらいだったと思うんだけど」

 

私「・・・・・・・・・・・・そうね!

  先週の水曜くらいからかもしれない!」

 

20歳「じゃあ火曜とか水曜の朝とかに

    なんか無かった??」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

えっ・・・

 

まともさんとなんか喋ったかなぁ・・・

 

ずっと不愛想にされてて

ほとんどまともに会話出来てなかったから

何か喋ってたとしたら大体覚えてると思うんだけど・・・

 

 

火曜日は社長と一緒に出掛けてて

ほとんど会社に居なかったでしょ・・・?

 

じゃあ水曜日の朝・・・?

 

 

私「あっ・・・?」

 

20歳「なんか思い出した?」

 

 

そうだ・・・!

 

そういえば

私と社長の会話を聞いて

まともさんがアホみてぇに爆笑したんだった・・・!

 

 

私「私と社長が会話してたら

  それが聞こえてたまともさんが

  突然爆笑して・・・

  その後からかもしれない・・・」

 

20歳「何喋ってたの?」

 

 

あれは・・・

 

最初まともさんがその場に居なくて

社長が周りをキョロキョロしながら近付いてきて

 

「お客さんからお土産貰ったんだけど

 ルカさん可愛いからルカさんにだけあげる」

 

とこっそりお菓子を渡してきたのだ

 

 

そして

そこへまともさんが来た瞬間

 

まるで私との会話なんて無かったかのように

スッと私から離れたのだ

 

 

それを見て私が

 

 

「社長は私の父のようですね」

 

 

と言った

 

 

結果

 

それが聞こえていたまともさんが

目を真ん丸くして私と社長を見た後

 

 

大声で顔を真っ赤にして笑い出した

 

 

私「社長に

  「私の父のようだ」

  って言ったのを聞いて

  ・・・びっくりするくらい笑ってた

  気でも狂ったのかってくらい」

 

20歳「えっ」

 

私「でもそんなのが要因になるとは・・・」

 

20歳「いや!!!絶対それでしょ!!!!?」

 

 

えっ!!!?

 

そうなの!!!!?

 

 

20歳「ウケる!!!

    社長まだ50代前半なのに

    37歳のルカさんが「お父さん扱い」って!」

 

 

いや・・・まぁ相当に失礼よな!!!

 

分かってて言ったんだけどさ・・・!

 

 

20歳「絶対それ!!!

    それ聞いて分かったんじゃない?

    「あ、こいつ社長の事おっさんとしか思ってない」って!」

 

 

・・・・・・・・・・あぁぁぁ!!!!!!

 

 

男性として見ていない

という事がようやく伝わったって事!?

 

 

えっ・・・

 

待って

 

マジで親子程歳が離れている人を

私が『異性として見る』可能性の方が

言うまでもなく最初っから低くね?

 

そこまで痛烈な一言を浴びせているシーンを目撃しないと

理解出来なかったって事?

 

だったら最初っから

シンプソンズのお父さんにめっちゃ似てますね」

とか言えばよかったよ!!!

 

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わぁそっくり!!!

 

 

20歳「えっ・・・って言うか

    ルカさんのお父さんイケメンそうなイメージだったのに

    あぁいう感じなの・・・?」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

いや

 

あの・・・それは・・・

 

 

『嫁が見ていない所で何してるか分かったもんじゃねぇクソ野郎』

 

 

みたいな意味で言った言葉なんです・・・!!!!!