黒猫のワルツ

よう分からんけど自慢するわ!

 

皆様こんにちは

 

自分にとって邪魔な物は

即断即決で容赦なくガンガン排除したい!!!

 

そんなルカでございます

 

 

先日

他のほぼ全ての歯の治療を終え

ついに虫歯になっている

左上の親知らずの治療の為に歯医者さんへ行った私

 

 

私はもーなんだろ

4本全部容赦なく生えてきやがった親知らずのうち

右の上下2本を抜いた訳だし

左の上下2本もズボズボ抜いてしまおうぜ!

みたいな気分なんだけれど

 

先生や助手さんとしては

 

左の上下は綺麗に生えているから温存したい

という考えらしく

抜くのではなくて治療をしちゃうらしい

 

 

でもさ

 

ほんっと私

 

左上の親知らずだけは何が何でも抜きたいんですよね

 

 

なんでかっちゅーと

 

 

 

長ネギが滅茶苦茶挟まる

 

 

親知らずとその手前の歯の間に

やたらと葉野菜が挟まって

それがびっくりするほど取れねぇんだこれが・・・!

 

随分前からそんな感じなので

親知らずとその手前の歯の間に

でっけぇ穴でも開いてるんじゃないかと思っていた

 

 

私「先生」

 

先生「うん?」

 

私「この親知らず

  滅茶苦茶長ネギが挟まるんですよ・・・!」

 

先生「長ネギ」

 

私「と言うか葉野菜全てがことごとく挟まって

  最終的に鏡を見ながらピンセットで狙いを付けて

  引っこ抜くしかないくらい取れないんです・・・!

  食べれば食べた分だけ挟まって

  「またか!」ってなるんですよ!

  穴でも開いているんじゃないかと思うのですが!」

 

先生「・・・なるほど

   親知らずとその手前の歯の間って事ね?」

 

 

先端が鏡になっている器具を口に突っ込み

そのあたりを慎重に見る先生

 

そして次に

歯間を調べる器具を親知らずとその手前の歯の隙間に突っ込んだ

 

すぽっ

 

すぽすぽっ

 

 

先生「あっ」

 

私「???」

 

先生「・・・・・・・・・なるほど

   確かにこれは挟まるだろうね・・・

   肉の筋とかも挟まるでしょう」

 

私「んぁ!!!(そう!)」

 

先生「あぁぁぁーーーーー

   うぅーーーーん・・・

   こうなってくると・・・」

 

 

先生は

一旦その場を離れ

 

再び戻ってきた

 

 

先生「予想以上に歯と歯の間が広かったのね

   こうなっちゃうと

   いっそ抜いてしまった方がって」

 

 

来た!!!!!!!!

 

 

先生「抜かないとしたら

   この隙間を埋める事も出来るんだけど

   ただそうすると歯の先の方が虫歯になりやすくなったりするの

   ただの虫歯だけだったら残しても良かったんだけど・・・

   抜くとしたら今日とかでも出来るけど」

 

 

今日でも!!!?

 

 

先生「ただ今日の今日だと覚悟ができ」

私「抜きますーーーーーー!!!」

 

先生「・・・・・・・・・・」

 

私「良いんですか!?

  今日の今日でいきなり抜けるんですか!?」

 

先生「あっうん

   この歯は綺麗に生えてるから

   すぐ抜け」

私「じゃあお願いしますーーーー!」

 

助手1「やっぱり抜きたかったか・・・」

 

助手2「即決ですか・・・!?

    抜くの痛いのに・・・!」

 

私「長ネギ食べる度に挟まるあの煩わしさを考えたら

  もう今すぐにでも抜いて欲しい!」

 

先生「珍しいなぁほんと・・・!

   あんまり今日言われて今日抜くって人居ないのに・・・」

 

 

いやいや!

 

何事もすぐ出来るならすぐやった方が良いじゃん!?

 

うぉっしゃーーーーー!!!

 

 

麻酔をかけてもらい

しばし待機

 

 

助手1「風当てますねー」

 

私「来い!」

 

助手1「!!!?

    風当てますって言って「来い!」って言われたの初めて・・・!

    やっばぁ!」

 

私「どこからでもかかって来い!」

 

助手1「皆麻酔嫌がるし親知らず抜くの嫌がるのに

    めっちゃ嬉しそうじゃん!」

 

私「いやー嬉しいねぇ

  残すって言われた時ショックだったもん」

 

 

麻酔の効き具合を確かめ

 

いざ!

 

抜歯!

 

 

先生「ちょっと揺すりますよー」

 

私「あー」

 

 

ゆっさゆっさゆっさ

 

ぐいーーーーーぐいーーーーーーーーー

 

ぐいぃぃーーーーーぐいぃぃーーーーーーーー

 

 

感覚で分かるけれど

なんかこう・・・

 

 

すっげぇ根が深い感じがする

 

 

先生「想像以上に立派かも・・・!

   大丈夫ルカさん!?」

 

私「あーーーー!(ばっちこーい!)」

 

 

いやほんとね

 

根の治療とかマジで拷問だと思ってたけど

こういうのは全然平気なんですよね

 

顎の奥の方にズクズクきてるけど

こんなのは何の問題も無い

 

いくらでもぐいぐいやっちゃって!

 

 

約10分後

 

 

先生「これ相当凄いわ・・・!

   ルカさん痛くない!?」

 

私「あーーーーーーー!(頑張れー!)」

 

 

そしてついに

 

 

ピキッ!

 

 

私「あ!」

 

先生「うん!

   骨と繋がってる所が今外れそうになってるのね!」

 

 

ピキピキッ!

 

メリッ・・・!!!

 

 

私「あーーー!(きたー!)」

 

先生「うん!いったよ!」

 

 

ズボォッ!!!

 

 

私「うぉおーーーー抜けたぁー!」

 

先生「いやーこれは立派だわ!」

 

 

ペンチで挟んだ親知らずを

カラン!と銀色の皿の上に落とす先生

 

 

私「でかっ」

 

 

そう

 

見るからにでけぇ

 

根っこの部分が異常にでけぇ

 

 

先生「いやー凄いねぇ

   レントゲン見る限り大きいとは思ってたけど

   こんなにしっかりしてると思わな・・・

   よんこんだ!

 

私「・・・・・・?」

 

先生「ちょっと!

   よんこんだ!!!

 

助手1「え!!!!!?」

 

助手2「え!!!!!?」

 

助手3「え!!!!!?」

 

 

他の患者さんの治療をしていた助手3までも

「え!!!!!!?」という声を上げた

 

 

え?????

 

 

先生「ほら!見て!」

 

 

私の視界から消えた親知らず

 

先生が私の親知らずを持って

助手さんたちに向けて差し出す

 

 

助手1「うわ!初めて見た!!!」

 

助手2「すごーーーーーい!

    えぇー私も初めて見たー!」

 

 

まじめ系の助手3だけが見る事が出来ていない

 

 

私「・・・・・・・・・・・?????」

 

先生「あっ!ごめん!

   凄いんだよこれ!

   上の親知らずって基本的に普通は

   さんこんで生えてくるの!

   この根っこの部分が3つなのね!

   だけどこれ4つあるの!」

 

私「・・・・・・・・・へぇ!

  ・・・元気な歯って事?

  活きが良いみたいな?」

 

先生「げん・・・元気とはちょっと違うかなぁ・・・!?」

 

助手1「あたし初めて見た!」

 

私「えっ本当にそこまで珍しいの?

  持って帰った方が良い?」

 

先生「珍しい

   僕も数えるほどしか見た事無い

   ケースに入れてあげるから持って帰った方がいい!」

 

助手1「すごーい」

 

助手2「ほんとだ4つある・・・」

 

私「へぇぇぇーーーー!

  えっじゃあ明日から会う人会う人全員に

  自慢して歩いたほうが良い!?」

 

助手1「うん!!!

    自慢した方が良い!」

 

私「じゃあお客さんとかにも自慢するね!

  四つ葉のクローバーとどっちが珍しい!?」

 

助手1「こっち!!!」

 

助手2「えっ」

 

私「分かった!

  じゃあ誰彼構わず自慢して歩くね!

  会った瞬間ケース差し出してパカァーって開いて

  「よん・こん!」って言うわ!」

 

先生「待って!?

   普通の人「4根だったんですよ!」って言っても

   そもそも3根なのが普通って知らないから!

   言っても「へぇ・・・?」ってなるだけだから・・・!」

 

 

良かった・・・

 

やっべぇツッコミ役が居ねぇ

って一瞬不安よぎってたわ・・・

 

 

私「って言うか・・・きったねぇなこの歯・・・!

  絶対見せられた人も

  4根すげぇだろ!って言われても

  「汚ねぇ」って方にしか意識いかねぇわ・・・」

 

助手1「確かに虫歯が酷い」

 

先生「これも含めて見せ・・・

   いやうん・・・」

 

 

こんなにきたねぇとさすがにブログに載せられねぇよ・・・!

 

漂白剤とかで真っ白に出来ないのこれ!?

 

 

ここでようやく助手3が走ってきた

 

 

助手3「私も見たいです・・・!!!」

 

私「とくと見よ!」

 

 

って言うかそんなにも!!?

 

 

助手さんたち3人が

私の歯を見て何だか目を輝かせている

 

 

えーなんかよう分からんけど良かったわー

 

人を笑顔にさせて生きたい私ともなると

歯にすらその魂が宿ってたっちゅー事ですかね

 

 

・・・そんなきったねぇ歯見てようそんな笑顔になれるなマジで

 

私だったら見せられた瞬間

「うわぁ」って引くぞ

 

 

先生「ケース持ってくるね!」

 

 

なんか先生めっちゃテンション上がってる

 

 

先生「ほら!立派なケース!」

 

 

物凄く迅速に

小さな歯の形になったケースを持って来てくれた先生

 

 

私「本当に立派・・・!

  こういう時って大概どうでもいいようなケースとか

  ガーゼに包んで渡されるのに!」

 

先生「抜歯は1,000円だけど

   ケース3,000円」

 

私「たっかぁ!

  そうは見えないけど実は桐の箱なのかな!!?」

 

 

先生・・・!

 

最初の頃は優しいだけの真面目な先生だったのに

「根の治療は拷問」って私の発言以来

すっかり冗談を言うようになっちゃって・・・!

 

 

先生「あっごめん

   抜いた所処置するの忘れてた・・・」

 

私「えぁっ!?」

 

助手1「確かに!!!」

 

助手2「ルカさん普通に喋ってるからつい!」

 

 

その時には

もうすっかり血は止まっており

なんぞレーザーを当てて貰って治療は終了!

 

 

先生「抗生物質と痛み止め出すから~

   あと血が止まらなくなったら噛むガーゼね」

 

私「抗生物質だけでよいですー」

 

助手2「えっ」

 

私「こういう痛みはなんぼ痛くても大丈夫!

  血も永遠に止まらない訳じゃないから大丈夫!

  むしろ血の気多いから多少血ぃ出た方がいいわ・・・」

 

助手1「マジですか」

 

私「マジです」

 

先生「本当い根の治療だけが苦手なのか・・・

   変わってるなぁ・・・」

 

助手1「でもルカさん

    唾液多いから口の中に血広がるよ・・・」

 

私「ちょ・・・それ・・・」

 

先生「ルカさん唾液多いから・・・」

 

助手2「唾液凄く多いですからね・・・」

 

私「ちょっと!!!!!?」

 

 

こうして

 

楽しく3本目の親知らずの抜歯を終えた私

 

 

会計の際

 

 

助手3「ルカさんが来ると一気に院内明るくなるんですよ~

    聞こえてくる会話の内容が面白くて~

    今日はもう一人居た患者さんも

    ずっと笑ってました~」

 

私「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

なんか

 

すまん・・・!!!

 

 

こうして歯医者を後にした私

 

実家へ行って早速『4根』を自慢しようと思ったが

 

 

そこに母の車は無かった

 

 

あいつ・・・・・・

「ココアの調子悪いから出かけられない・・・!」

とか言ってたのにパチンコ行きやがった・・・!

 

 

うぉおおおーーーー自慢させてくれぇぇぇえええ!!!