黒猫のワルツ

お姉さまはお強い方ですね・・・

 

皆様こんにちは

 

頂いたコメントで

「ルカさん手が小さいですよね

 手が小さい人は小さいスマホが使いやすいですよ」

というような内容のものがあり

それを読んだ瞬間

 

うわぁそう!!!

そうだよね!!!?

会社で使ってるスマホがでかくてさぁ!(多分普通サイズ)

手からボロッと落ちそうになるのよ!

 

なるほどなぁー!

 

サイズめちゃくちゃ重要な要素だわ!と

目からうろこが零れ落ちたLUKAでございます

 

 

 

さて

そんな私なのですが

 

先日

とある申請書類に承認印をもらう為

とある会社へ行った時の事

 

とある会社の駐車場に

私が働く会社とたまに絡みがある会社の車が停まっていた

 

 

ここから

ちょっとわかりにくくなっちゃうので

 

私が働く会社=黒田株式会社

とある会社=トアル株式会社

絡みがある会社=絡田株式会社

 

と呼ぶ事にしましょう!

 

甲乙丙にするともっと訳分かんなくなるから

これで行くぞ!

 

 

へぇー絡田株式会社の人が居るのかぁー

挨拶した事無いからしっかり挨拶しなきゃなぁー!

と思いながら

トアル株式会社の玄関のドアを開け

用がある事務所のドアを開けた

 

 

私「こんに」

 

男性「間違いなく黒田株式会社の社長がしゃしゃってくるぞ!!!」

 

私「ビクッ」

 

 

ドアを開いた瞬間

自分が働く会社の名前が飛び出し

ドアを押し開ける手が一瞬止まった

 

 

しかもこの名前の出され方

明らかに良い雰囲気じゃない・・・!

 

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

そーっとドアを開け

中に入る私

 

 

トアル株式会社の中は

簡単に図にするとこんな感じ

 

 

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①はトアル株式会社の1番偉いおじさん

 

②はトアル株式会社の2番目に偉くて

うちの社長とは馬鹿みたいに不仲だけれど

私にはとっても優しくしてくれて

飴やらお菓子をいっぱいくれる二重人格のおじさん

 

③はトアル株式会社の3番目に偉いおじさん

 

④に居るのが

絡田株式会社の恐らく偉いであろう人で

現在怒鳴りまくっている人

 

⑤はトアル株式会社の事務員のおば・・・お姉さまで

今回私が用があるのがこの女性

 

私が立たねばならぬ位置は

⑤の人の横ですね・・・

 

 

④絡田「いっつもそうだろ!!?

   あいつ自分が関係ない現場にまで顔出してきて

   「お前の所はこの資格ちゃんと持ってるのか」だの

   「ここはこの工具使うな」とか言ってくるんだぞ!?

   お前関係ねぇだろってよ!!!」

 

①トアル「あれ多分病気だぞ~」

 

②トアル「今に始まった事じゃねぇよ」

 

④絡田「だから黒田ん所を俺の所に近付けるなって言ってんだよ!

    他にもあるだろ!!!

    黒田の所だけは勘弁しろって!」

 

③トアル「はははは」

 

 

ちなみに①トアルと②トアル(飴の人)は

かなり強烈な喋りをする人たちだけれど

③トアルはいつもただ笑っているだけなので

基本的に無害である

 

 

あぁー・・・なんかこう・・・

やべぇタイミングで来ちゃったなぁ・・・

 

 

小声でその辺の人たちに挨拶をしながら

⑤トアルお姉さまの所へ行った

 

 

⑤トアル「あ!ごめんね!

     今ちょっと他の申請書類やってるから

     少しここで待っててくれる!?」

 

私「あ、はい・・・」

 

 

こ・・・ここ!!!?

この位置で!!!?

 

 

ただ

絡田株式会社の人と私は一切面識が無い

 

どうせ私を見られたって

黒田の人間だと気付かれる事は無いし・・・

 

 

④絡田「ついこの間も〇〇の現場に来て

    やれ「ちゃんとわかってやってんのか」

    やれ「お前の所評判悪いぞ」って言ってきてよ!

    うちの若い連中もいい迷惑だってよ!」

 

 

あー分かるぅぅー

 

そういう人なんだよねぇうちの社長ー

 

基本的に余計な事しか言わんからぁ!

 

 

①トアル「あるなぁーあいつは昔っからあるなぁ!

     自分が知らん事でも口出してくっから手に負えねぇ!

     なんでも知った気になってんだよ!」

 

②トアル「会長の時代からそうだからなぁ!

     自分が一番正しいと思ってるだろ!?

     まず人の話聞かねぇからな!」

 

 

えっと・・・

 

絡田株式会社の人だけが私の会社の悪口を言ってるなら

まぁ顔見られた所でどうって事ねぇや

って思ってたけど

顔見知りの人たちまで悪口言ってる場合はこれ・・・!

 

 

後ろに下がって

見えない位置へ移動しようかと思ったけれど

気付けば私の後ろに

また別の会社の人が並んでいるではないか・・・!

 

 

バーーーーック!

 

バック希望でぇぇぇす!!!

 

ピーッピーッピーッピーッ!

バックしたいでーすご注意くださーーーい!!!

 

 

④絡田「何とかして他の所と組ませてくれや!

    黒田だけはダメだ!

    頭がおかしいから!!!」

 

 

いや・・・内容としては概ね同意なんだけどね!?

立場的によ・・・!

「わっかるー!」とか

「何言ってんのあんたが思っている以上にあいつ頭おかしいから!」

とか言える立場でもないし

へらへら笑っていて良い立場でもねぇんだよな私・・・!

 

 

気付かれないようにしたい・・・

 

そういう思いから

ついトアル株式会社の①②③の辺りを

チラチラ見てしまっていた

 

 

すると

 

 

②トアル(飴のおじさん)が

笑いながらふと流れるようにこちら側を見て

 

 

私を二度見した

 

 

そして

私から目をそらし

3度ほど身体を持ち上げて椅子に座り直し

何故かマスクの位置を直し

 

明らかに気まずそうに絡田株式会社の人と

自分のデスクの上と

私の姿を視界に収めるまではいかない

私が居る方向の3か所辺りをチラチラ交互に見始めた

 

 

ごめん・・・!

 

飴のおじさんごめんね・・・!?

 

この状況絶対気まずいよね!!!!?

 

でもねでもね!?

 

 

私の方が気まずいよ!!!!!!!!?

 

 

もう絵に描いたように気まずさを全身で表現する

②トアルさん

 

 

①トアル「んな事言ったってな

     △△会社にこの話持って行ったら

     忙しくて手ぇ回らないって話だったんだから

     とりあえずその辺は我慢してよ!

     黒田ん所がイカれてるのは皆分かってっから!」

 

④絡田「いやいやなんぼ口で分かってるって言ったって

    うちと黒田が揉めても誰も関わろうとしてこねぇだろ!?

    皆避けてるじゃねぇか!

    なんかあった時に助けてくれんのかい?って話だよ!

    そもそも△△が忙しくなったのだって黒田のせいじゃねぇか!

    あいつがいきなり冬季の仕事放り出したからだろ!?」

 

①トアル「あぁーあれはなぁ

     どこもかしこも巻き込まれたからなぁ

     よくもまぁこんだけ好き勝手やってくれるわ

     でも△△が無理だっつーから仕方ないんだって

     こりゃ仕事だからさ・・・

     そこはお互いの間で上手くやってとしかねぇ」

 

④絡田「絶対だぞ!!!?

    一緒の現場になんて入ってみろ!!!

    絶対揉めるからな!!!?

    絶対あぁだこうだ口出ししてくっから!!!!!」

 

②トアル「・・・・・・・・・・・く・・・

     黒田の社長は・・・

     ん・・・真面目だからなぁ・・・!!!」

 

 

吹くかと思った

 

 

私が居ると気付いた後の手のひら返しよ・・・!!!

 

ぐるんっぐるん手のひら返ったわ!

 

いくらなんでもそれは苦しいだろ!?

 

 

いや・・・飴のおじさん

私の事まるで孫でも見るかのような優しい目で見てくれて

いつも親切にしてくれるからなぁ・・・

 

この私の状況を見て

もうもういたたまれなくなっちゃったんだろうなぁ・・・!

 

私がここに立っている

というだけの理由で

あまりにもむちゃくちゃな事言わせてしまった感がすげぇわ・・・!

 

 

④絡田「まじ・・・真面目!?

    はぁ!!!?何が真面目だよ!!!?

    何言ってんだ!

    頭がおかしいだけだろ!!!?

    あぁ!?何言ってんだ!!!?」

 

 

②トアルの発言に違和感を感じたのか

①トアルがびっくりしたような表情で②トアルを見て

 

その視線の先に居る私に気付いた

 

 

①トアル「!!!!!!!(あっ!って顔)」

 

私「・・・・・・・・・・(ぺこり・・・)」

 

 

うぅ・・・苦しいね・・・皆苦しいね・・・!

 

 

突如訪れた(④絡田にとっては)謎の沈黙

 

 

①トアル②トアルの異変に

さすがに④絡田が気付き

こちらをぐるっと一周見て私とも目が合ったが

 

私が何者かを知らない④絡田は

再び①トアルの方に視線を向け

 

また私の会社の社長やら会長やらの悪口を叫び始める

 

悪口というか・・・まぁ・・・

どれを取っても「あらうちの社長の事をよくご存知で・・・」

としか言えないものばかりなので

悪口とは言えないのかもしれない・・・

 

 

最初はノリノリで④絡田と一緒に喋っていたのに

もはや①トアルと②トアルはただただ気まずそうに

座り直してみたり咳払いをしてみたり

たまに「まぁまぁ・・・」みたいな事を言うだけになった

 

③トアルは私の存在に気付いていないので

まだ笑い続けている

 

 

いやぁこりゃぁ困ったなぁ!!!

 

早く!

 

早く申請書類に判を押してくれ・・・!

押して貰ったら私

静かに消えますから・・・!!!

 

じゃないと①トアル②トアルと私の3人が

精神的に死にます!!!

 

 

それから1分後

 

 

⑤トアルのお姉さまが

ようやく記入が終わった書類を隣の席の人に渡し

顔を上げて私の顔を見た

 

 

⑤トアル「(にこっ!)」

 

私「あっ・・・(ホッ)」

 

⑤トアル「んっん~・・・」

 

 

次の瞬間

 

 

⑤トアル「黒田株式会社さーーーーん!

     大変長らくお待たせいたしましたぁ!!!

     もぉーごーめんなさいねぇ!!!

     さっきからずーーーーっとここで待たせちゃってぇ!

 

私「・・・ショッ!!!!!!!!?

  (声にならない何かが漏れた)」

 

 

思わず

焦って④絡田の方を見ると

 

④絡田がびっくりした表情で私を見ていた

 

 

「お前まさか・・・黒田の人間かよ・・・!?」みたいな表情である

 

 

ふわはあぁっ・・・・・・!!!!!!

 

 

⑤トアル「嫌な思いさせられただろうから

     これくらいしないとね・・・(ボソッ)」

 

私「ちょいや・・・えぁっ・・・おふわぁ・・・」

 

 

ひょえぇぇぇ・・・・・・・!!!

 

 

いやあのお姉さま・・・!?

 

 

 

 

今のこの沈黙の方が辛いんですがぁあああ!!!!?