黒猫のワルツ

今年一番の衝撃事件

 

皆様こんにちは

 

お料理上手(元お料理教室の先生)な常連のお客様と仲良くなり

超絶美味しい焼き立てパンをお土産に貰って

上機嫌のLUKAでございます

 

 

帰りの車の中ですぐ食べたわ!

 

うっまぁぁーーーとまらーーーん!

 

私と母なんて

小麦粉から岩石しか生み出せないのに何故ぇ!!!?

 

 

ちなみに

その時の様子について説明した所

 

 

私「ちゃんと一次発酵も二次発酵もして焼いたのに

  持つととにかく物凄く重たくて

  まるで歯の立たないような物質でした・・・

  無理矢理かじりついたら中はふわふわなんじゃ・・・!

  と期待して必死に中に到達したら

  中も固くて歯茎を負傷するかと・・・」

 

料理上手「・・・ごめん本当に原因が分からない・・・」

 

 

やっぱあれは錬金術だったのかな!!!?

 

 

 

さて

そんな私が働いている会社は

とってもボロボロの建物!

 

会社へ入って行く為の階段は

色々な所に穴が開いていて下の階が見えている状態だし

 

シャッターはコツを掴まないと開けられないし閉められない

 

隙間風がビュービュー吹いてくる事務所内は

床が今にも抜けそうなくらい沈む箇所がたくさんある

(うっかりそこを踏むとめちゃくちゃドキッとする)

 

 

そして

 

 

トイレのドアは壊れている

 

 

正確には「壊れていた」かな

 

ドアを閉めて鍵をかけるでしょう?

そうすると普通は外側から見た時に

「鍵がかかってるよ!赤!」

と赤色の部分が見えて

鍵がかかっている事が分かるようになっている

 

 

だけど

 

青いんだよ

 

 

鍵をかけているのに

外側は青のまま何も変わらず

 

その上

 

鍵をかけていても外側からドアノブを回すと

普通にドアが開く

 

 

とんでもなく恐ろしいトイレである

 

 

常に外部からの侵入者に怯えながら入るトイレ

 

 

ただ

最近社長がやたらとトイレの整備を始めたんですよ

 

 

「ルカさんは女性だから

 綺麗なトイレの方が良いでしょう?」

と言って

トイレの除菌クリーナーを設置したり

ウォッシュレットを取り付けたり

 

・・・私からすると

私が入社する以前からたくさんの女性たちがやってきては

去って行ってたはずなんだが・・・?

 

 

更に先日は

「用足してる音ルカさんに聞こえると恥ずかしいから・・・」

音姫まで設置した

 

誰もおめーのしょんべんの音なんか聞いてねぇから安心しろ・・・!!!

 

 

そしてついに

 

ドアも新しくなった

 

 

大工さんに頼んで

ドアを丸ごと付け替えたんですよ

 

もちろん鍵もちゃんとかけられるようになった

 

 

 

今までまるっきり放置していたボロボロのトイレを

今更こんなにお金をかけて綺麗にする意味が分からない

 

いや・・・

綺麗に越した事は無いんだけれど

私は別にあまりそういうのは気にしない

 

幼少期に住んでた家のトイレと比べたら

どこもあれ以下の所なんて無いよ!!!

 

だから

「ルカさんが」とか「ルカさんの為に」とか

そういう事言われると困る

 

金を使うな!!!

 

この会社ほぼ利益無いんだから無理すんな!

 

そんな事する金があるならもっと別の場所に使え!

 

 

しかも

音姫が結構うぜぇんですよね・・・

 

そもそもトイレが非常に狭いんですよ

 

そこに無理矢理音姫を設置したもんだから

 

 

入った瞬間に音姫のセンサーが反応して

『ジャーーーーーーッ!』

って音が流れ出し

出る瞬間までずーーーっとセンサー反応しっぱなしの延長状態になる

 

イライラするなぁ!

 

電池勿体ないからこんなにアホみてぇに鳴り続けるんじゃないよ!

 

 

 

そんな綺麗なトイレに入ったある日の事

 

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

私「・・・・・・・・・(ふぅすっきりした)」

 

トイレ『ジャーーーーーーッ!』

 

 

トイレから出ようとして

ドアノブを掴んで回したその瞬間

 

 

 

ガチョッ!!!

 

 

私「!!!!!!?」

 

 

慌ててドアノブを掴んだ左手を見る私

 

 

 

は・・・!!!!!?

 

 

 

ドアノブが取れたんだがーーーーーーーー!!!?

 

 

 

私の左手には

しっかりと外れたドアノブが握られており

 

ドアは

 

 

閉まったままである・・・!!!

 

 

はぁああああああああああ!!!?

 

ちょっ・・・えぇぇぇええ!!!?

 

こんな・・・こんな事ありますー!!!?

 

 

ドアノブを持ったまま笑い出す私

 

とりあえず

ドアを試しに押してみたが

 

もちろんドアが開く事はない

 

 

あのぉおお!?

私ここから出られないんですけど・・・!!!

 

 

私「す・・・

  すみませぇぇぇーーーーん!!!?」

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

私「誰かーーーーーー!!!?

  誰か居ませんかぁぁーーーー!!!?」

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

 

うるっせぇわ音姫

 

お前のせいで私の救助要請の声が届かねぇじゃねぇか!

 

 

必死に音姫の『止』ボタンを押すも

すぐにセンサーが私の身体に反応して鳴り出す

 

ちくしょう!

 

なんて危険なトラップだよ!

 

 

私「ちょ・・・

  あのぉおおおおおおおおおー!

  誰かーーーー居ませんかぁぁあーーー!!!?」

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

 

なんでこんな事になってんの!?

 

こんな事起きるか!?

笑いの神どんだけ私を優遇してんだよ!

こんなご配慮要らねぇわ!!!

 

 

試しに

外れたドアノブ部分にドアノブを押し付けて

回してみようとするが

なんだか上手くかみ合わなくてそれもダメ

 

 

私「ちょっとーーーーー!!!!?

  たす・・・助けてぇぇぇーーーー!!!

  (ドンドンドンドン!!!)」

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

 

うるっせぇなお前!

電池引っこ抜くぞこんにゃろう!!!

 

音姫のバカのせいで

外に誰か人が来ていても聞こえない可能性すらある

 

 

誰か私に気付いてくれてますか!?

今外の世界はどうなっているんですか!!?

 

助けてぇぇぇええ!!!

 

 

ハッ!

そうだ!

私には電話があるじゃないか・・・!

 

会社の中のトイレから数メートル先の電話に電話をかける

なんてなんだかとってもアホらしいけれど

もう私にはこれしか・・・!

 

そう思って

ポケットから電話を取り出した瞬間

 

 

誰か「なんとかこんとかー!?」

 

私「!!!」

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

 

音姫のせいで何を言っているのか聞こえないけれど

確かに今外から誰かの声がした・・・!

 

 

私「ドアノブが取れて!

  出られません!!!!!

 

音姫『ジャーーーーーーーッ!』

 

 

ちょ・・・

マジでお前今電池引っこ抜いてやるわ・・・!

 

 

音姫のカバーを外して電池を抜き取った

 

 

シーーーーン・・・

 

 

ふぅーーー!

やっと静かになったー!

 

 

私「ドアノブが外れて!

  中からドアが開けられません!」

 

まとも「ちょっと待ってて!

    今工具持って来させてるから!」

 

 

あぁぁーーーー

私の声届いてたんだー!!!?

 

助かったぁぁ・・・!!!

 

 

 

5分後

 

帰社していた作業員さんの救助のおかげで

ようやくトイレから脱出出来た私

 

 

どうやら

ドアノブの取り付け方が悪かったらしく

中の金具も外れた上に

ドアノブ自体をドアに取り付けているネジも

まるっきり意味を成さない状態になっていたらしい

 

 

会長夫人「いやーびっくりしたでしょー!?

     この間ドアつけて貰ったばっかりなのに酷いねぇ!」

 

私「どうしようかと思った・・・!」

 

まとも「ありえないよね!?

    すぐ〇〇会社に電話するわ!

    信じらんない!」

 

 

ふぅーーー

 

まだ人がたくさん居る時間とかで良かった・・・

もうほとんど人が居なくなった夜とかだったら

トイレで数時間は過ごすレベルだったぞ・・・

 

 

 

そこで

 

20歳の女の子が大きな声でこう言った

 

 

20歳「昨日ネジ外れて落ちたから

    穴に差し込んでおいたんですけど

    えぇーこれ大丈夫ー?

    って思ってたんですよねー!

    これはダメじゃないですかー?」

 

私「・・・・・・・・・・・・!?!?!?」

 

 

いや

 

あの・・・

 

 

ネジが外れたのにスポッと差し込むだけで放置していた事の方が

よっぽどダメじゃないですかぁあああ!!!?