黒猫のワルツ

法に触れるからやめろとは言った

 

皆様こんにちは

 

ココアの飲みすぎでお腹を壊した

霊長類の中で胃腸最弱かってレベルのLUKAでございます

 

 

なーんでココアでお腹壊すかなぁー!?

お腹痛いよぉおおーーー!!!

 

 

 

現在の会社に入社し

もうかなり会社に馴染んで来た私

 

そんな私がある日

 

事務所内に一人でお留守番する事になった

 

 

その日は土曜日で

作業員さん達はもちろん現場に出払っているし

 

いつも社内で設計関係の仕事をしている人たちも現場に参戦

 

20歳の女の子はお休みで

まともさんはお買い物

 

社長はお外で洗車中

 

 

結果

私一人で事務所に居る時間が出来たのだ

 

 

静かな事務所内で黙々と入力を続ける私

 

 

以前私が勤めていた会社に転職してやってきた

小さな会社で事務員として働いていた女性が

「小さな会社だと暇だからゲームとか自由に出来た」

という旨の供述をしていたけれど

 

あれは多分こういう事なんだろうな・・・

 

大きな会社だとこんな風に一人きりになるなんて事もなければ

ゲームなんかやっている余裕も無い

 

 

だけど私今

 

割と暇

 

っていうかここ数か月

仕事の幅はガンガン広がっているし

新しい事もかなり依頼されているけれど

大概はその場その場であっという間に片付いてしまい

まだまだ余力がある状態だ

 

でも

勤務時間内に誤解を招くような行為や

信頼を失うような行動は間違ってもしたくないので

「人が居ない所でスマホを見る」とか

「人が居ない所でゲームをやる」とか

「人が居ない所でネットサーフィンをする」とか

そういう事はやらん!

 

ただ

暇なのは頂けない

 

そんな訳で2か月ほど前から

長年誰もやりたがらず放置してきた

大量の過去データの打ち込みを開始したのだ

 

これがあると暇を持て余す事もないから良いなぁー!

1か月の間に大体過去2か月分の入力が出来るから

3年くらいはこの入力で暇を潰せそう!

 

 

あーそれにしても静かだなー

 

社内に一人きりなんて

前の会社でも22時以降まで残業になった時に

一人きりになる事は多々あったけれど

日中に一人きりってなんか不思議・・・

 

集中して仕事が出来て良いなぁー

 

 

そんな事を考えていると

一人の作業員さんが部材を取りに戻ったついでに

トイレを使いにやってきた

 

 

作業員1「あれ・・・?

     ルカさん一人?」

 

私「はい」

 

作業員1「そうなんだ・・・

     えっなんかルカさん最近

     色々無茶苦茶な事やらされてるけど

     大丈夫なの?」

 

 

無茶苦茶な事・・・?

 

はて・・・どれの事だろう・・・

 

そんなにハードな仕事頼まれた記憶もないんだけれど・・・

 

 

私「大丈夫ですよ」

 

作業員1「今度帳場の仕事もやらされるかもって聞いたけど

     大丈夫なの!?」

 

私「実際に出来るかどうかは別として

  私はやれと言われた事を精一杯やるだけなので

 

作業員1「事務で入って来たのに大変だね・・・

     ここの人たち頭おかしいでしょ!

     今の社長になってから・・・なんていうの?

     前よりさらに酷くなってさぁ!

     ルカさんもあまり無理しないでね!」

 

私「ありがとうございます

  (『拍車がかかった』みたいな事を言いたかったのかな)」

 

 

この作業員さんが会社の事を悪く言うのなんて

初めて聞いたなぁ

 

温厚で陽気な人だと思っていたけれど

思う所は何かしらあるって事か・・・

 

 

それから数十分後

 

また違う作業員さんが書類を取りにやって来た

 

 

作業員2「いやーすっかり忘れものしたわー

     ・・・あれ?ルカさん一人?」

 

私「はい」

 

作業員2「・・・・・・・・・・・

     社長外で洗車してるけど

     あれ何時間やってんの?

     俺たちがさっき通った時からやってっけど」

 

私「あぁ・・・言われてみれば・・・

  もうかれこれ2時間ほどですかねぇ?

  何台洗車してるんだろう」

 

作業員2「え?いや一台でしょ?

     ルカさんが乗ってる車しか洗ってねぇよ?」

 

 

えっ・・・?

 

 

私が会社で使用している車は

どうやら毎週土曜日か日曜日に

社長が自ら手洗いをしてワックスがけまでしてくれているらしい

 

ただ

会社には洗車場のような場所は無く

駐車場でこう・・・

持ち運び出来る洗車用のシャワーみたいな物を出して

洗車してくれているのだ

 

てっきり私は

そうやって何台かの車を洗っているんだと思っていたけれど・・・

 

 

私「まさか・・・

  いつも5時間くらい戻って来ないし

  何台か洗っているんじゃないんですか?」

 

作業員2「いやいや!

     窓から見てみ!?

     ルカさんの車だけだって!」

 

 

嘘でしょ!!!?

 

たった一台のあんなポンコツカーを洗うのに

毎週5時間もかけてるっての!?

 

 

走って窓際に立ち

そっと下を覗き込むと

 

確かにそこには

私が普段乗っている車を洗っている社長の姿が・・・

 

 

うん・・・

 

朝からあれ磨いてたな・・・

 

 

私「・・・・・・・・・・」

 

作業員2「あんなアホみてぇに毎週隅々まで洗われたら

     使いにくくて仕方ねぇよな・・・」

 

 

え???

 

いやあの

 

そこは全然気にした事なかった・・・!

 

なんなら先日

ぴっかぴかにして貰ったばかりの月曜日に

雪も積もっていない坂道でスリップしやがって

落ち葉を巻き上げてスリップしたせいで

車体の側面がどろっどろの落ち葉まみれになったの見て

 

「あーあ!洗って貰ったばっかなのにー!」

って笑ってしまったくらいだった・・・!

 

そうだよね!?

せっかく洗車してくれているんだから

汚さないように丁寧に乗るくらいの気持ち持たないとダメだったわ!

 

 

私「あ・・・」

 

作業員2「あぁやってどうやって車使ってるか

     中身チェックされてんだぞ

     そう考えると使いにくいだろ」

 

 

え?そういう意味?

 

 

確かに・・・

私の車を借りて行く男の子が車内でたばこを吸って

灰を若干落としていただけで毎週それに気付いて

何度も何度も注意してたもんなぁ・・・

 

まともさんに至っては

「ルカさんだってたばこ吸う人なのに我慢してるんだよ!

 なのにあの車がたばこ臭かったら

 ルカさんまでたばこ臭くなるじゃん!

 もうあの車使わないで!」

とまで言い出した始末である

 

 

別にそこまで気にする事無いと思うんだけど・・・

 

 

車なんて「移動の手段」でしかないんだから

人様に見られて恥ずかしくない程度に綺麗だったら

それでいいのでは・・・

 

 

作業員2「あぁやって何時間もかけて車洗って

     「俺が洗ったんだ!」って恩着せがましくするだろ?

     感謝して貰いてぇみたいな雰囲気出してさ!」

 

 

思わず笑うわ!!!

 

その言い方!!!

過去に何があったんだよ!

 

洗って貰ったのは事実だから

恩着せがましく言われても仕方ないし

「ありがとうございます」で良いじゃんそこは!

 

 

私「ふふっ(ウケるー)」

 

作業員2「あんな事やってる暇あったら

     自分がやるべき事やれって話だよ」

 

 

そんな事を喋るだけ喋って再び現場へ戻って行った作業員さん

 

 

今日は普段喋らない人も饒舌な日だなぁ

 

 

それからまた数十分後

 

また別の作業員さん2人組みがやって来た

 

 

作業員3「ガソリン入れるからスタンドのカード貸して~」

 

私「はいはーい」

 

作業員4「・・・・・・・・ルカさん一人か?」

 

 

皆それ聞いてくるね!!!?

 

 

・・・・・・・・・あ

 

 

だからか!!!

 

なんか妙に皆饒舌だと思ったら

一族の人たちが居ないから饒舌だったって事か!?

 

つまり「ルカさん一人?」は安全確認なんだな!!!?

 

 

私「どうでしょうね」

 

作業員3「えっ・・・?」

 

作業員4「・・・・・・・・・???」

 

 

私の「どうでしょうね」に対して

突然挙動不審になる二人

 

必死に仕切りの向こうや

壁の向こうを覗き込んで他に人が居ないか確認をしている

 

 

私「私一人ですよ・・・」

 

作業員4「だよね!?

     びっくりしたー

     あいつら静かに隠れたみたいな場所で

     人監視する事あるからさー」

 

作業員3「そうそう監視ねぇ~

     ここの人たち監視好きだからぁ~」

 

 

あーーーなるほどなぁー?

 

それで聞かれたくない事を聞かれた事がある

って人が居る訳ですね!

 

ふーぅん!

 

 

私「監視と言えば・・・

  地下室と倉庫に

  監視カメラを設置する予定らしいですよ」

 

作業員3「えっ?なんの為に?」

 

作業員4「防犯か」

 

私「モニターはそっちの家に置いておいて

  作業員さん達が何をしているのか

  どの荷物を誰が置いたのかそこでチェックするそうです」

 

作業員4「は!?」

 

私「ただカメラは見えない位置に置く予定らしいので

  皆さんご注意くださいね・・・

  はいカードどうぞ」

 

作業員3「うわそれやばぁ」

 

作業員4「マジで言ってるのか!

     イカれてんな!!!?」

 

私「予定では再来月から設置だそうです

  こちらがそれに気付いている事にバレない程度に

  皆さんで情報共有しておいてくださいね」

 

作業員3「教えてくれてありがと~」

 

 

貴方には先日美味しいどら焼きを貰いましたから

そのお礼って事ですかね・・・!

 

 

作業員4「いよいよもって頭おかしいな・・・」

 

作業員3「社員誰も信用してないんでしょ~」

 

作業員4「狂ってる・・・」

 

 

更に数十分後

 

 

作業員5「あれ

     ルカさん一人?」

 

私「はい(本当に皆第一声それだな)」

 

 

何かゴソゴソと作業をしていたが

事務所を後にする前に私の横に立った作業員さん

 

 

作業員5「社長には気を付けてな」

 

私「・・・・・・・・・はい?」

 

作業員5「変な所触られたら悲鳴上げるなりして抵抗しろよ・・・

     それとあいつ色んな所で色んな奴の悪口言って

     あんまりそれ派手にやるもんだから

     自分の悪口言ってるって話人から聞かされたりするけどよ

     もし自分がそういう事になっても気にすんなよ・・・」

 

私「あぁ

  少々(少々じゃねぇけど)喋り過ぎる方ですからねぇ」

 

作業員5「あんたのことは相当気に入ってるから

     悪口言うとは思ってねぇけど

     でもいつ何があるか分かんねぇから・・・

     自分の嫁の悪口だって平気で人に言う奴だからな・・・」

 

私「心配してくださってありがとうございます」

 

 

こうして

 

お留守番をしていた5時間の間

 

たくさんの作業員さんがやってきては

「ルカさん一人?」という質問をして

社長の悪口やら忠告やらをして去っていく

 

という事が何度も何度も繰り返された

 

 

 

あのね

 

 

 

 

事務所にも

「ばれないように盗聴器とカメラ設置したい」

って言ってたから

 

もう「ルカさん一人?」は意味を成さなくなるかもしれないよ!!!