黒猫のワルツ

キャバ嬢じゃねぇんだぞ

 

皆様こんにちは

 

 

あぁあああああ頭がいだいぃぃいい!

と思っていても

頭が痛すぎて口にも出せずに苦しんでいるLUKAでございます

 

低気圧のバカ野郎!!!

 

 

先日の記事に

 

「五苓散(どうやら漢方薬)が良いですよ!」

 

というコメントを頂いたものの

それを探しに行く気力も無い

会社へ行って仕事をして帰ってくるので精一杯

 

 

うぅぅ!

頭が爆散しそう!!!(実際には絶対しないけど)

 

 

 

そんな片頭痛で苦しむ私が

会社で電話を取った時の事

 

 

私「お電話ありがとうございます

  〇〇会社

  ルカでございます」

 

男性「おぉぉ・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・?」

 

男性「あの・・・

   もう一度言って頂けますか・・・?」

 

 

あっ

ごめん

聞こえなかった?

 

 

私「〇〇会社

  ルカでございます」

 

男性「おぉ・・・なんて素晴らしい・・・!!!」

 

 

・・・・・・・・・え

 

 

私「・・・・・・・・・・・???」

 

男性「美しい声ですね・・・!

   お名前はルカさんとおっしゃるんですね?

   こんなに素晴らしい声を聞くのは初めてです・・・

   もっと何かお話したい・・・!」

 

 

 

やべぇ

 

変な奴だ

 

 

そう思った私は

すぐさまナンバーディスプレイに表示されている

相手の電話番号を確認し

ネットで検索をかけてみた

 

 

私「・・・ありがとうございます

  お褒めの言葉を頂き光栄です(検索中)」

 

男性「あぁ良いですねぇ・・・!

   その返しも素晴らしい!

   さぞかし教養がある方なんでしょう・・・!

   お会いしなくても手に取るようにわかりますよ・・・!」

 

 

教養がねぇから猫被ってんだよ

 

 

ネットでの検索結果は

至って普通に

私が住んでいる町の住人である

という結果だった

 

 

私「お客様

  ご用件をお伺いし」

男性「声だけでも素晴らしいけれど

   癖のないアクセントも良いですねぇ!

   よく言われませんか・・・?」

 

 

次に私は

私が作成した過去7年分の実績が全て入ったデータ内で

電話番号を検索!

 

ただのいたずらっぽい雰囲気だったら

適当にあしらって切ってやる!

 

 

・・・が

 

そこに表示されたのは

驚きの結果だった

 

 

この人

 

なんかの会社の社長で

これまでに数百万円をこの会社に落としてくれてる

上客じゃねぇか・・・!!!

 

くっそ・・・

どいつもこいつも社長ときたら

どっかネジがぶっ飛んだ野郎しか居ねぇ・・・!

 

 

私「あの・・・」

 

男性「はい!

   私の名前は〇△と申します!

   どうぞお見知りおきを!」

 

 

見てねぇし!!!

 

 

私「ありがとうございます・・・

  それで〇△様

  今回はどのようなご用件で・・・」

 

男性「あぁそうですよね・・・!

   ルカさんの貴重なお時間を

   私が奪うような事をしてはいけないですね・・・!」

 

 

なんつー癖の強さだよ・・・

 

 

男性「実は店舗の1つで

   水道が凍結してしまったようで

   営業するのがままならない状況でしてね・・・」

 

 

もっと早くそれ言えよ!!!?

 

結構重大事件だぞ!?

 

 

私「そうでしたか

  状況としてはどの程度のものなのでしょうか?」

 

男性「大元の部分から凍結しているようで

   壁も凍ってしまっている所を見ると

   壁の中を通っている管が破裂しているんじゃないかと」

 

 

いやいや!

 

声良いっすねとか言ってる場合じゃなくね!?

 

 

男性「業務内容が水を使う業務なものでね・・・

   とりあえず今日はもう営業をストップさせたんですよ」

 

私「そ・・・そうですか・・・!

  〇△様・・・大変申し訳ございません

  実は先日から非常に込み合っておりまして

  本日中に訪問するのが難しい状況でして

  少々お時間を頂くかと思いますが」

男性「えぇ構いません!

   構いませんよ!」

 

 

 

 

男性「ルカさんのその美しい声で言われたら

   私はただただ「待ちます」としか言えません!」

 

 

あっ・・・そうですか・・・

 

何だろう・・・

複雑な心境だな・・・

 

 

私「あっ・・・ありがとうございます・・・

  それでは訪問先のご住所を」

 

男性「住所は~~~~~~~~~~~

   来られるようになったらこの番号に電話をかけて下さい

   すぐに担当の者をそこに向かわせます」

 

私「かしこまりました」

 

男性「ところで一つ・・・」

 

私「はい」

 

男性「ルカさんはおいくつですか?」

 

 

めっちゃ個人情報聞いてくるじゃん!!!!!!

 

びっくりするわ!

こんな人見た事ねぇわ!!!

 

 

私「あっ・・・あの~・・・・」

 

男性「あぁ!困らせてしまってすみません・・・!

   でも・・・一度で良いので・・・

   一度で良いのでお会いしてみたいと思いまして・・・!」

 

 

バカを言ってるんじゃないよ

 

完全に店間違ってるわ

 

 

私「申し訳ございませんがそれは」

 

男性「あっ・・・もしかして・・・

   支払いに伺った際にお会いできますか・・・?」

 

 

あっ!!!!!!!!!

 

 

私「そう・・・ですねぇ・・・」

 

男性「そうですか!

   それではお支払いに行く日を楽しみにしております!

   あぁルカさん」

 

私「はい・・・」

 

男性「先程の件

   本当は急ぎでお願いしたい所ではありますが

   ルカさんの声が素晴らしいので

   何日でも待つ覚悟です

   もっと大変な状況の方がいらっしゃるようでしたら

   そちらを優先して差し上げてください」

 

 

めっちゃ良い人やなぁ!!!!!?

 

ここ数日

電話をかけてくる人のほとんどが

「いつ来られるの!?」

「すぐ来て欲しいんだけど!」

「急いでるんだよこっちは!」

「水が出ないんだよ!どうすれって言うんだ!」

と八つ当たりしてくるばかりなのに・・・!

 

 

なんかお世辞も上手っぽいし

こういう部分で成功してきた社長さんなのかなぁ

 

まだ若そうな声だし

こんな風に気遣いが出来る社長が居る会社なら

これから先もまだまだ伸びそう

 

 

 

電話を切り

いつもこの社長の案件を専門に対応している

お偉いさんにその旨を伝えた

 

 

私「って事らしいんです」

 

偉い「あの人が待つって言ったの?

   へー

   珍しい事もあったもんだ

   いつもすぐったらすぐの人なのに・・・

   ほんとに?」

 

 

あれ?

 

 

偉い「って言うか

   俺宛じゃなかったの電話」

 

私「いえ

  特に指名という事ではなかったですね・・・」

 

偉い「おかしいなぁ

   いつも会社に電話よこして

   俺に変われって言うはずなんだけど・・・」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

まさか

本当に私の声を聞いて対応を変えたのか・・・???

 

 

私「なんか・・・ちょっと変わった方ですかね?」

 

偉い「あー怒りっぽくてなぁー

   なんか言われたの?

   感じ悪いべ」

 

 

いや・・・あの・・・

 

 

私「いえ全然そんな事はなくて・・・

  声が良いとお褒めの言葉を頂きました・・・」

 

偉い「はぁ?」

 

 

こっちが「はぁ?」だよ!

 

 

私「終始穏やかというか・・・

  ・・・・・・何というか」

 

偉い「へぇー・・・

   すげー豪邸に住んでるんだよなぁーあの人」

 

 

・・・・・・え

 

 

私「△△会社の社長さんなんですよね?

  おいくつくらいなんですか?

  声の感じからしてまだお若いですよね?」

 

偉い「いやいや!

   あぁそうだなぁ!

   声は若いよな!ハキハキ喋るしな!

   だけど

   80過ぎてんだぞ!」

 

 

えっ!!!!!!!!!!

 

 

私「・・・・・・・・・・80歳過ぎてる!?」

 

偉い「そーそー

   結婚もしてなくて跡継ぎも居ないから

   自分の代で終わりだっつって

   いまだにバリバリ働いてるけど

   よくあんなに動けるわ」

 

 

あ・・・あぁ・・・そういう感じ!?

 

 

偉い「あーどうすっかなぁー

   他にも色々急ぎのやつ入ってんだよなぁ・・・」

 

私「あの・・・なんかですね・・・

  他に急ぎの案件があるならそっち優先して良いって・・・」

 

偉い「・・・・・・・ほんとにそんな事言った!?

   うっそだべ!」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

どうしよう

 

どうやって説明したらいいんだろう

 

 

私「私の・・・

  声が良いから・・・

  何日でも待つ覚悟だと・・・」

 

偉い「・・・・・・・・・・あの人

   そんな事言う・・・?」

 

 

言ったんだもん!!!!!!!

 

だってそう言ったんだもん!!!!!!

 

 

何これ私がバカみたいじゃん!!!

 

 

偉い「・・・はははっ・・・

   いや・・・ちょっと電話かけて聞いてみるわ」

 

 

本当なんだって!!!

嘘じゃないんだから!!!!!

バカ!!!

私嘘なんてついてないもん!

信じてよ!

 

 

それからまたバタバタと電話応対をして

1時間程経った頃

 

 

偉い「言ってたわ」

 

私「え?(もう何の話か忘れてた)」

 

偉い「ルカさんの声が良くて堪らなかった

   あの声で「込み合ってる」って言われたら

   もうそれ以上無理言えなかった

   ルカさんに待つって言った以上待つ

   とか訳の分からん事を・・・」

 

私「・・・あぁ・・・」

 

偉い「・・・支払いに来た時

   変な事言われるかもしれないけど

   ・・・うちにとっては・・・大事なお客さんなので・・・

   よろしくお願いします・・・」

 

私「・・・は・・・はい・・・」

 

 

以前勤めていた会社で

たまたまお茶を出しただけのどこぞの会社の社長に気に入られ

喋った事も無いのに

突然サイン入りの婚姻届けと

ティファニーのネックレスを渡された事があった

 

 

 

 

なんか

 

 

社長という生き物と

訳の分からねぇ縁があって嫌なんですけどーーーー!!!