黒猫のワルツ

真顔で冗談を言う私に慣れていない人は大概こういう反応

 

皆様こんにちは

 

コロナに関して

私は『濃厚接触者』という立ち位置に

絶対になりえない孤独な暮らしをしているな

と気付いて

何となく(これはこれで人として大丈夫なんだろうか・・・)と

思ってしまったLUKAでございます

 

 

一人暮らしの人は鬱になりやすい

なんて話もある中

人と暮らしていた時の方が感情の起伏が激しくて鬱になりそうで

ストレスでハゲたりしていた私って一体・・・

 

 

さて

そんな訳で

つい30分程前に会社から帰宅して

コーラのペットボトルのキャップをプシッと開けて

いぇぇーーーい!お疲れーーー!

と心の中で叫びながら飲み

こうしてブログを書き始めた

一人でさえ居れば常にテンションマックスの私が

仕事帰りに立ち寄ったコンビニで

ちょっと奇妙な出来事に遭遇した

 

 

私が住んでいる場所の近くにあるコンビニは

以前から何度も何度も何度も何度も

私が思わず記事にしちゃうような面白い出来事が

たくさん起きるコンビニである

 

店員さんが秀逸ならお客さんも秀逸

 

 

いつものようにコンビニのドアを押して店内に入った私は

雑誌コーナーの前を横切って飲料コーナーへ行った

 

今日は無性にりんごジュースが飲みたい気分!

 

このコンビニで売ってる

パックのりんごジュースが好きなんだよなぁー!

 

 

カゴを手に持ち

りんごジュースをカゴの中に入れた

 

 

すると

 

 

すぐ自分の左斜め後ろ辺りから

チャリン!という小銭が落ちる音がした

 

 

この音は・・・

 

1円!!!?

 

 

パッとそちらの方を振り返ると

80代くらいに見受けられるお爺さんが

床を見るように背中を曲げた状態でこちらの方に向かってきており

その背後の床に1円玉が落ちていた

 

おや

 

落としたよお爺さんや

 

 

拾いに行こうかと思ったけれど

お爺さんの背後の辺りに居た50代くらいの女性が

その1円玉を拾った

 

 

50代「落としましたよ~」

 

爺「・・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

そして

 

 

チャリーン!

 

 

私の丁度後ろ辺りで

お爺ちゃんがまた1円玉を落とした

 

 

今度は私が拾い上げる

 

 

私「あのー」

 

50代「お爺さん!落としてるよ!」

 

爺「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

思わず目と目を合わせる私と50代くらいの女性

 

 

私「???

  聞こえてないのかな」

 

50代「うーん???

    ちょっとーーー!?すみませーーーん!」

 

 

お爺ちゃんがどこから小銭を落としたのか分からない

 

お爺ちゃんの後を追いながらお爺ちゃんを観察すると

お爺ちゃんは両手をポケットに突っ込んでいて

手に持っている財布から落としている

という訳ではないらしい

 

 

ポケットに穴でも開いてんのか?

 

 

私「あのー!」

 

 

肩に手をポンポン!とやろうかと思ったけれど

コロナ禍の中あまり手を触れるのは良くないかもしれない

 

しかも

お爺ちゃんはマスクをしていない

 

 

手を伸ばしかけてそのまま止まった

 

 

私「お爺ちゃん!!!」

 

50代「落としてるよ!」

 

 

次の瞬間

 

 

チャリーン!!!

 

 

え・・・?

 

 

私は

目を疑った

 

お爺ちゃんは

 

右ポケットの中から少しだけ手を出して

わざとに1円玉を落としたのだ

 

 

私「・・・・・・・・・・・え?」

 

50代「また!?

    ポケットに穴開いてんじゃないの!?」

 

 

いやいや違う違う!

貴女の位置からは見えなかっただろうけど

私の位置からははっきり見えたよ!?

 

この爺ちゃん

わざと1円玉落としてる!!!

 

 

動揺して立ち止まった私をよそに

50代くらいの女性が新たに落とされた1円玉を拾い上げる

 

 

お爺ちゃんは店内のコーナーを曲がって

次の陳列コースに進入

 

 

50代「ちょっと!

    お爺さんって!

    落としてるよって!!!」

 

爺「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

う・・・うん

 

落としてる事は自覚してると思うよ・・・

 

これが一体何の為の行動なのか

私にはおよそ想像もつかないけれど

このお爺ちゃんはわざとに落として歩いているんだ・・・

 

 

あ!

 

そうだ!

 

 

私はくるっと踵を返して

反対側からお爺ちゃんが入ったコースに行く事にした

 

こうすれば50代くらいの女性と私で

お爺ちゃんを挟み撃ちに出来る!

 

 

その時気付いた

 

 

あ!!!?

 

まだ他にも1円玉落ちてる・・・!!!?

 

 

どうやら私と50代の女性が最初に気付いたのは

お爺ちゃんが落とした初1円玉ではなかったらしい

 

発見した1円玉を拾いながら

店内の床をじーっと見渡すと

 

あら!?

雑誌コーナーの棚の下の辺りにも落ちてるんだけど!

 

 

慌ててその1円玉を拾いに行き

他に1円玉が無いか確認して

発見した1円玉を拾い集めていると

 

店員さんが近付いてきた

 

 

店員「落とされました・・・?」

 

 

店員さんの手の平には1円玉が・・・!

 

 

わ・・・私じゃないんです!!!

 

まるで

小銭を落としてしまって

探し回ってるかのような動きをしているけれど

私じゃないんですよ!!?

 

 

私「あっ・・・いやいや・・・!

  そっちの・・・棚の向こうに居るお爺ちゃんが

  なんか・・・・・・・・・・・

  撒いて・・・歩いている・・・?」

 

店員「・・・・・・・・・・・・えっ?」

 

 

「何言ってんだ」って顔しないでよ!

 

だって実際「1円玉を撒いてる」んだから!

私一個も嘘なんてついてないもん!!!

言葉選びだってこれ以上的確な物はありません!

 

 

私「とにかく私じゃなくてそのお爺ちゃんなんですよ!

  私もこれ拾ったんです!」

 

 

私の手の平には

拾い集めた1円玉が5枚乗っている

 

店員さんの1円と合わせて6円

 

 

・・・なんだろうあのお爺ちゃん・・・

1円玉を撒いて歩く妖怪かなんかなのかな・・・?

 

 

他に店内に転がっている1円玉は無さそうだと判断した私は

店員さんは放置してお爺ちゃんを探した

 

 

お爺ちゃんはゆっくりゆっくり歩きながら

店内を徘徊し続けていたらしく

その後ろには困った顔で私を見る50代くらいの女性

 

 

もしかして

何度も何度も声をかけているのに

いまだに応答して貰えていないのでは・・・?

 

 

お爺ちゃんの向かいから通路に入った私は

足を広げてその場に留まった

 

 

私「お爺ちゃん!

  ちょ・・・おじ・・・お爺ちゃん!?

  おぉーーーい!?」

 

爺「・・・・・・・・・・・・」

 

50代「ダメだわ!肩叩いても反応しないの!

    これ!ぽろぽろわざとに落としてるんだわ!」

 

 

知ってる・・・

 

 

お爺ちゃんの大分手前で両足を広げて止まっていた私だけれど

お爺ちゃんはそんな私の事は全く意にも介さず

どんどん迫って来る

 

 

え・・・?

 

あの・・・お・・・お爺ちゃん?

このままだとあんた私に頭突きする事にな・・・

 

 

と思ったら

 

私の右腕と脇腹の間に入り込んできそうな雰囲気になった

 

 

あっ・・・そう来る!!?

ちょっとそれは私が無理・・・!

 

 

思わずかわしちゃう私

 

 

50代「ちょっと!困ったねぇ!

    これ~!どんどん落とすの!

    なぁに考えてるんだろ!」

 

 

50代くらいの女性の手には

1円玉が結構な枚数重なっていた

 

 

私「私も店内で拾ったんですよ・・・

  店員さんも1枚拾ったみたいで・・・」

 

 

振り返ると

そこにはもう店員さんの姿は無かった

 

 

あ!一人だけ戦線離脱してる!

 

ずるっ!!!

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・・」

 

50代「・・・・・・・・どーする?」

 

私「店員さんに事情を伝えて

  お任せしますか・・・?」

 

50代「そうするかー?」

 

 

そうこうしている間も

お爺ちゃんは

チャリーン!と軽い音を立てながら

コーナーを曲がって行く

 

 

これに付き合ってたら何時間かかるか分からん!

 

無理!

 

 

50代「それあたしにちょうだい!

    店員さんに言って渡してくるわ!」

 

私「あ!ありがとうございますー!

  じゃあよろしくお願いしますー!」

 

 

てきぱきさんだー!

ありがてぇ~!

 

 

拾った1円玉を50代くらいの女性に渡した私は

いまだ1円玉を落としながら

徘徊を続けるお爺ちゃんを横目に見ながら買い物を続け

 

レジに並びながら

床に落ちている1円玉を見つめていた

 

 

どういう・・・あの・・・あれ・・・なんだろう・・・

 

 

どうせ落とすなら500円玉にしてくれればいいのに・・・

そしたら皆喜んで拾うだろうに・・・

 

 

店員「先程はありがとうございました」

 

私「あ・・・いいえ」

 

店員「・・・まだやってますか・・・?」

 

私「みたいですね・・・

  ・・・これは新手の妖怪ですねぇ」

 

店員「・・・・・・・・え?

   あれ妖怪?なんですか・・・?」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

じょ・・・

 

 

冗談で言ってるのに真顔で「あれ妖怪?なんですか・・・?」

とか聞かれると恥ずかしくなるからやめてぇぇぇえ!!!