新しいやつでお願いします！

皆様こんにちは

仕事中に会社の前の通りから

パトカーのサイレンの音と共に

「前の車止まりなさい」という声が聞こえてきて

その瞬間社内に居た人全員が窓際に走っていき

窓を開けてしゃがんで隠れながら

ずーーーっと捕まった人を見て

「一時不定止だって！」

「あーあー」

「っていうかまだやってんの？長くない？」

などと言っている連中を見て

心の底から

「やめてやれよ・・・！！！」

と怒りが芽生えたＬＵＫＡでございます

やめてやって・・・！！！

とても他人事とは思えない・・・！

って言うか

パトカーのサイレンの音を聞いてから１０分くらい経っても

過剰反応で心臓がバックンバックンしてる・・・！

なんだろう

春の交通安全運動でもやってんのかなぁー

怖い怖い・・・

さて

そんなパトカー恐怖症の私ですが

以前から会社の皆さんには本当に非常に良くして頂いている

特に社長に至っては

「休日に会社来たら自家用車洗ってあげるよ！

　水垢落としてワックスもかけよう！」

「俺はもっとルカさんに甘えて欲しいんだよ」

「その後ちょっとご飯食べに行ってもいいしね！」

と何度バッサバッサ断ってもしつこく言ってくださって

「お父さんに洗車してもらう感覚でさ！」

などと訳の分からない事まで言ってくださる

ありがたい事ですね

私の親父は車を洗ってくれたりしないんで

むしろ余計に意味が分かりませんが！！！！！

わーほんっとしんせつー（棒読み）

もちろん

社長以外の方々に関しては本当の意味で親切

いつだって私の事を気にかけ

声をかけてくれるし

餌付けまでしてくれる

どうしてこんなにも可愛がって貰えるのか

意図するところが分からなくて

逆に不思議になっちゃうくらいだ

ただより怖いもんは無いって言いますからね

私は自分すらも信じない人間なんで

全ての物事には何かしらの思惑があると思っていますよ

裏の無い本当の愛なんてもんは

母から子に注がれる愛くらいのもんだ

その中でもとりわけ私を気にかけてくれているのは

入社当初から変わらず現場王

そんな現場王は

私が入社してすぐの頃から私を『マドンナ』と呼んでいた

・・・が

１か月ほど前から

その呼び方が変わった

『姫』

最初にこれを言われた時は耳を疑った

姫・・・！！！

ドＳな性質から『女王』と呼ばれた事や

小悪魔を遥かに大きく上回る腹黒さと

人を利用するのが上手い事から『魔王』と呼ばれた事もあるけれど

まさかの『姫』！！！

どう考えても２０歳の女の子の方が圧倒的に『姫』っぽいのに

何故私が『姫』になってしまったんだろう

３７歳独身女で『姫』って痛さしかない

痛い！！！

えぐれるような痛みだ！！！

そしてその『姫』という呼び方が

一部の人たちの中に広まっていた

作業員１「あっ姫おはようございます」

私「！？

　　おはようございます・・・？」

作業員２「姫ちょっといいですか？」

私「！！！？

　　えっあっはい・・・？」

作業員３「姫これなんだけどちょっと地図出してくれる？」

私「！？！？！？！？

　　は・・・はい・・・？」

全員がそう呼ぶ訳ではなく

一部の人たち・・・

そうだなぁ・・・７～８人くらいの人たちがそう呼んでいた気がする

あだ名にしては妙なあだ名をつけられたもんである

私の中での『姫』のイメージって

良いもんじゃないんですよね

「周りの人が私の為に動いてくれるのが当たり前！」

というのが『姫』のイメージ

一方で『女王』には割と良いイメージを持っている

「わらわが周りを上手く動かしてやるわい」

みたいな感じ

だから『姫』と呼ばれるのは非常に不服！

せめて『女王』と呼ばれたい！！！

・・・いや

社内で『女王』って呼ばれてる人とか見た事ねぇし

そんな会社怖いけど・・・

そして先日

その『姫』呼びの原因が判明する出来事があった

これまで幾度となく

一部の人たちから

「何か困った事があったら是非相談して」

と個人の連絡先を教えて頂いていた私

最も

そのいくつかの連絡先に対して

実際に私が連絡をした事はただの一度もない

思うんだけど

人生の中で自分の身に起きたあれこれって

大概『自分で解決出来る』んじゃないですかね？

他人に相談をして意見を求めるまでもなく

自分の中であらゆる方向から物事を考えて

その中から最適解を出せばいいだけだと思うんですよ

誰かに相談するというのは

『自分の決定に不安があるから確かめたい』

とか

『自分で考えるのを放棄しているだけ』

とか

『とりあえず話を聞いて貰いたい』

とか

『考えをまとめるのが苦手』

とか

『相談をしなければならない相手（家族とか）だから』

とかそんな色々な理由があって

本当なら自分で答えを導き出せるのに

それらの理由から自分だけで答えを出すのをやめた結果だと思うんですよね

私の場合完全な独り身なので

マジで誰にも相談する必要性なんて無い

自分の人生に関わる事なら自分で決定すべきなのだ

だから敢えて相談するつもりもないんだけれど

その日は

会社内に私と現場王しかおらず

現場王から声をかけられた

現場王「姫

　　　　色々と話したい事があるんですよ」

私「王子（姫と呼ばれるのが嫌だと言っても聞いてくれないので対抗して王子呼び）

　　なんでしょう」

現場王「こんなコロナがどうとかって状況じゃなければ

　　　　飯でも食いに行って話したいんだけど」

私「内密のお話という事ですかね」

現場王「ふふっ」

私「ふふん

　　そちらのドアは私が見てますよ」

現場王「姫は社長をどう評価していますか？」

私「おぉぅ・・・難しいご質問ですね・・・」

ほんっとうに難しい質問をするな！！！？

これはつまりあれだろ！？

派閥どうすんの的なあれじゃね！！！？

私の会社にはいくつか派閥があるが

どうやらここ数か月でその派閥に動きがあったご様子

見ている限り

会長が現社長に対して非常に強い不信感を持っており

（利益が半分以下に減った＆退職希望者（資格保有者）が跡を絶たない）

多分恐らく

株を社長に渡す気が無い

または社長と同等の株を持つ人を社内に別に据えたそう

そして会長が現状最も信頼を置いているのは

じっちゃん（高齢なのでそろそろ限界）

現場王（多分ここに株を持たせる気がする）

最近現場の作業員たちが数名退職する事が決まり

その騒動の中での社長の行動や発言に対して

作業員たちの不満がより一層高まり

一気に過半数以上の作業員たちが現場王の下についた

元々現場王は一切派閥などには入っていなかったが

どうやらここ最近

社長と真っ向から戦う雰囲気が見受けられる

私「社長と対抗するおつもりですか？」

現場王「・・・さっすがぁ！

　　　　えっ誰かから聞いてた？」

私「いいえ

　　動きを見ていて

　　随分と会長と２人で話す事が多いなと

　　そして社長との会話の中から

　　現場王の態度が一変した可能性があるなと」

現場王「あぁーそうか

　　　　社長とかが居ないとこでやってたけど

　　　　・・・そこまで見てる！？」

私「なんとなくふわっとですけど」

現場王「それで分からないのは

　　　　姫がどう動くかってとこなんですよね」

私「あーん～？そこ必要ですか？」

現場王「会長が姫を気に入ってるのはもちろん知ってますよね？」

たまに２０歳の女の子といまだに間違われるけどな！？

現場王「社長側には

　　　　まともさんがついてる訳じゃないですか

　　　　我々が社長と対立すると

　　　　色々と不具合も生じてきますよね？」

私「んーんーんー」

現場王「こちらにも

　　　　強い女性事務員が必要だなぁーなんて！」

私「強い！？」

現場王「腕っぷし強いでしょう！？」

私「あっ強いってそこかぁ！

　　いけるかなぁーまともさんタッパあるからなぁー」

現場王「まぁ冗談はこれくらいにして

　　　　我々としては姫を掲げたい」

すげぇな！！！

韓国ドラマみたいなドロドロ感！

会社って世代交代のタイミングで揉める

ってよう聞いてたけどこういう事が発生するのか！

おもろーーー！

私「・・・・・・・・・だから『姫』か！？」

現場王「今はまだ『姫』って事で姫ですね！

　　　　他のも何人か姫って呼んでるでしょう？

　　　　あの辺のは姫の目線で信頼出来るはずの人間ですんで」

信頼？

信頼なんて誰一人出来ねぇが？？？

私「・・・あぁーーー最近なんかやたらと

　　個人の電話番号教えてくる人多かったのって

　　私から情報聞き出そうとしてたのか・・・」

現場王「あっもちろんそれだけじゃないっすよ

　　　　社長と２人きりで行動してて嫌な思いしてたら

　　　　姫が早々に潰されるっていう可能性もあったんで

　　　　もしそういう事が発生しそうなら

　　　　ちょっと数名で本気で頑張ろうと思ってました

　　　　セクハラとかね

　　　　さすがに許せないんで」

あぁ・・・・・・いや・・・

いや・・・・・・？？？

違うな

これは違うぞ・・・？

相手がこの人の場合に限り

言葉を言葉通りに受け取るべきじゃない

私がもしも

セクハラ問題についてこいつらに相談をしたら

こいつらはセクハラの証拠となる証言やその他のあれこれを

手に入れる事が出来るかもしれない

それがあったら

本格的に社長と戦う為の武器に出来るじゃないか・・・！

こいつ

私を武器に利用するつもりか！！！

現場王「そこ頑張るって言ってくれたのは

　　　　娘を持つ親という立場の連中なんですけど

　　　　まぁ色々と強みがある人ばかりなんで

　　　　姫に迷惑をかけずに

　　　　姫が嫌な思いするの止められるかなぁーって思ってるんですけど

　　　　どうでしょうね！」

うめぇなこいつ！

ほんっとうに頭の良い奴だよ！

そりゃー作業員根こそぎこいつの下につこうとするわ！

マジで口がうめぇ！

それっぽい事言うじゃん！？

でもさ

私もアホみてぇに口がうめぇ上に腹の中で色々考えちゃう人間だから

副音声で本音が聞こえてくるような気がしちゃうんだよね・・・

だから私は口の上手い人間や

裏表がある人間が苦手なんだ・・・

お互い腹の探り合いになるだけじゃん・・・

私「う～～～ん！

　　本っ当に口が上手い事この上ないですね

　　会長はよく「頭のキレる人が好きだ」って言ってますけど

　　確かにこれ以上の方はなかなか居ないでしょうね・・・

　　うっかり利用されそうな所ですよ

　　あぶねぇあぶねぇ」

現場王「姫も相当ですけどね！？

　　　　そんなに信用ならねぇっすか！？

　　　　いやね姫相手に丸め込もうとしても無理あるから

　　　　ぶっちゃけね！？

　　　　ぶっちゃけて言っちゃえばそりゃーちょっとは裏もありますよ！？

　　　　でもさっきのって「わぁ感動しちゃった！」ってなる所でしょ！？

　　　　俺結構良い事言ったつもりなんだけど！」

私「わぁ！感動しちゃった！

　　感動で涙がちょちょぎれそう！」

現場王「姫はかわすのがうまいねぇえ！！！？

　　　　いやー姫！

　　　　真剣な話

　　　　どうっすかねぇ」

そこへ

外出から戻ってきたまともさんの足音が聞こえてきた

ナイスタイミング！！！

私「じゃあとりあえずこの件については

　　受け付けだけして保留という事にしておきますね！

　　また進捗があったら教えて頂けるとありがたいです！」

現場王「・・・・・・・・・・あっ」

まとも「戻りましたー」

私「おかえりなさーい」

現場王「はいー！お願いします～！

　　　　とりあえずは様子見って事で！

　　　　そっちも何かあったら連絡ください！

　　　　分からない部分あったら聞いて貰えれば！」

私「はーい」

こうして密談を終えた私

いやーやだねぇ！

本心を言わない同士の会話っていやらしいよねぇ！

私の場合

相手が本心を言ってくれる人だったら

こちらも本心を言うようになってくるし

そういう人の方が信用出来て圧倒的に好きなんだけれど

現場王だけはこれっぽっちも底が見えない！

話せば話すほど底が見えなくなっていく！

確かに社長は酷い

酷いしどうもならんけれど

裏が無いし嘘が下手って点は嫌いではないんだよなぁ

ただ多分このままだと本当に会社が潰れる

資格保有者が社長と対立して退職していくおかげで

会社が大きい仕事を取れなくなっている上に

とりあえず誰かに新しく資格を取らせればいいものを

「信頼出来る人にしかそういう金は出したくない！」

と社長が拒むもんだから

どうやっても利益を出せない

社長を差し置いて現場王に実権を握らせれば

そのあたり全て上手くやる事だろう

現場王・・・

私

傍観派を立ち上げたいんですけどーーーー！！！！！