黒猫のワルツ

ただの風邪であってくれ

 

皆様こんにちは

 

 

社長から

「ルカさんを俺の物にしたい」

と言われ

 

 

鼻水が両鼻から飛び出すほど噴き出したLUKAでございます

 

 

マスクの中鼻汁でめちょめちょんなったんだがー!!!

 

 

多分こいつ少女漫画かなんか読んだ事あると思うんだよな!

じゃなきゃこんなセリフ出てこねぇよ!

 

 

・・・つーか

真面目な話すると

 

「俺の物」

 

とか言われたら怒る人居るからやめた方が良いと思うわ

 

人は物じゃねぇんだよ・・・!

 

だからお前はバツだらけなんだ!

 

 

それにしても

既婚男性で女性を口説くのはお好きにどうぞって思うんだけど

(身内以外に限り)

そういう事をやればやるほど

『自分が女性に対していかに軽薄で信用ならない人間か』

って事が露呈するだけだってなんで分からんのだろうか・・・

 

客観的にそういう事を見て

理解出来るだけの判断力がない

頭の悪い女しか釣れんのになぁ???

 

・・・それでいいのか!

 

穴がありゃなんでもいいのか!!!

 

 

・・・猿じゃん

 

 

私は既婚男性でも何でも

女性に一切興味無さそうな人の方が

超魅力的に見えるしそそられるぞー!

 

 

 

さて

そんな

勝ちの目が一切無い男性にこそ好意を抱く私ですが

 

 

先日

外出する予定があったのに

私が会社で使用している車のカギが見当たらなかった

 

 

私「・・・・・・・・・?

  あれ???

  鍵が無い」

 

20歳「あっさっき社長の息子が持ってったよ」

 

 

え!?

 

困るんだが!!!

 

 

社長の息子は

時折こうやって私が会社で使用している車を

勝手に乗り回す

 

 

主に

 

自分専用の車のガソリンが無い時だ

 

 

出かけたついでにガソリンを入れて帰ってくればいいものを

それをせずにガス欠を起こしてJAFを呼ぶ事もしばしば

 

 

そんなに面倒臭いか!?

 

ものの3分くらいじゃん!

 

カード渡して待ってるだけじゃん!

 

 

しかも車の使い方が汚い

 

いや・・・別に掃除するのも洗車するのも社長だから良いんだけどさ

(良いのか?)

鼻かんだみたいなティッシュが床にポロンと落ちてると

ちょっと嫌な気分になるんだよね・・・

 

ちょいちょい食べかすみたいなのも落ちてるし・・・

 

 

私「またか・・・」

 

20歳「キョロキョロしてこっそり持って行ってたよ」

 

 

時刻は16時15分

 

目的地までは片道10分

 

17時までに行かないと目的地が閉まってしまう

 

 

早く帰ってきてくれよ・・・!!?

 

 

 

16時40分

ようやく社長の息子が帰ってきて

何も言わずに鍵を戻して行った

 

 

ったくもう!

 

あの親にしてこの子ありだよ!

 

もう既に倒産の危機だけど

跡継ぎがこいつだと思ったら

いっそ今すぐ倒産した方が良い気がしてくるぜ!

 

 

鍵を取ってダッシュで車に向かう私

 

ドアを開けて車に飛び乗り

走行日報を手に取って今の時刻を書いてハンドルを握っ・・・

 

 

あっつ!!!!!!

 

 

びっくりしてハンドルを握ったまま中腰で運転席に立った私

 

 

えっ!?

なんかシートがアホみてぇに熱い!!!

 

 

驚いて左手でシートに手を当ててみると

お尻の辺りと背中の辺りが異常なまでに熱い

 

 

この車・・・

シートヒーター入ってたっけ・・・?

 

車の中を見回して

シートヒーターのスイッチらしきものが無いか確認する

 

 

いやいや・・・

こんなポンコツ車にシートヒーターなんてあるはずないよね・・・

 

 

そっと

 

再びシートに腰かけた

 

 

あっつ・・・・・・

 

 

こ・・・これは・・・

社長の息子のケツのぬくもり・・・?

 

 

なんかちょっと嫌だな

って気持ちをグッと堪えてアクセルを踏み込んだ

 

時間が無い・・・!

 

今はシートの熱さになんか構ってられなあっつ!!!

 

 

どのくらい熱いかを表現すると・・・

 

貼るホカロンをシートに張り付けて

その上に毛布を重ねて熱が逃げないようにした状態で

30分放置されていたくらいの熱さ

って感じ

 

かなり熱い

 

とても人間のケツの温度とは思えない

 

 

元々少し冷え性

車で出かける際は「さみぃー!」と思いながら運転している私だけれど

この日は全然寒くない

 

むしろシートが熱すぎて

上着を脱ごうかと思うくらい体温が上がってくる

 

 

えっ

なんであの人こんなケツ温高いの・・・?

 

おかしくね・・・?

 

 

信号待ちの度に

お尻が熱すぎて落ち着かず

腰を浮かせてみたりしながら目的地へ到着

 

 

そこでしっかり17時まで時間を消費した

 

10分もの間放置された車

 

さすがにもうシートは熱くなかろう・・・

 

 

と思って座ったけれど

 

 

あっつ!!!!!

 

 

何なの!?

シートの奥の奥まで熱いじゃん!

 

あいつ一体どんなケツの持ち主だよ!

 

食材の上に座ったら煮えるんじゃねぇの!?

 

 

・・・停電とかの時便利かも・・・

 

 

 

なんでこんなにケツが熱いんだろう・・・!?

という疑問しか頭に浮かんでこない

 

一切他の事が考えられないまま会社へ戻った私

 

 

20歳「あっおかえりー

    ごめんねあたしもう帰るね~

    ルカさんきっともう飲み物飲まないと思って

    マグカップ勝手に洗っちゃった!」

 

私「ただいまー!そしてありがと~!

  はーいお疲れ様でしたー!

  また明日ね~」

 

 

時刻は17時を過ぎており

作業員さんの大半はもう既に帰り支度を整えて

ぞろぞろと帰って行っている最中だった

 

 

その作業員さんたちの向こうに

 

 

社長の息子が居た

 

 

私「息子さん!?」

 

息子「・・・・・・・・・はいー?」

 

 

息子の顔を見ると

 

なんか赤い

 

りんご病かな!?ってくらい顔が赤い!

 

 

私「えっなんか

  おかしくないですか!?」

 

息子「えっ・・・なにが・・・?」

 

私「今日熱計りました!?」

 

息子「今日・・・?

   あーいやそういえば今日計ってないかも」

 

私「熱計ってください!

  おかしいですよ!」

 

息子「おかしいって何が」

 

私「ケツの温度が!」

 

息子「・・・・・・・・・ケツ?」

 

 

あっやべっ!

 

おかんに昔から

「ケツをケツって言うな!お尻って言いなさい!」

って口を酸っぱくして怒られていたのに

ついうっかりケツって言っちゃった・・・!

 

 

私「お・・・お尻?」

 

息子「どゆ事???」

 

私「車に乗ったらシートがもの凄い熱さで

  なんかもう全身から汗が噴き出してきそうなくらいだったんですよ!

  絶対普通の体温じゃないですって!」

 

息子「・・・そうなのかなぁ?

   じゃあ熱計ってみるか・・・」

 

 

サーマルカメラの前に立ったその瞬間

 

 

カメラ「体温が高いです」

 

 

そしてはじき出された体温は

 

 

39.2度!!!

 

 

私「ひゅっ!」

 

息子「んんん!!!?」

 

 

その瞬間

 

私と社長の息子のやり取りを笑いながら聞いていた作業員さんたちが

 

 

一斉に息子からサァッと離れた

 

 

もちろん私も後ろに4~5歩くらい下がった

 

 

私「・・・も・・・

  もっかい計ってみた方が・・・」

 

カメラ「体温が高いです」

 

 

39.4度!!!

 

 

このカメラ

計る度に違う体温が表示される

というアホ仕様だけれど

 

こんな高温が表示されるのは見た事がない

 

 

息子「・・・・・・・・・・・・

   急に具合悪くなってきた」

 

私「・・・さようなら・・・

  どうかお大事に・・・

  そしてどうか私には近付かないでください・・・」

 

息子「ちょっとあの・・・

   なんかみんなめっちゃ遠いんだけど・・・」

 

作業員1「こっち来んな」

 

作業員2「こっち向くな」

 

 

くるっと踵を返し

 

洗面所へ行き

 

 

石鹸で腕の辺りまで必死に洗いまくり

新しいマスクに取り換えた私

 

 

あの・・・

 

 

それだけ熱あって本人無自覚って危険極まりないんですけどーーー!!!