黒猫のワルツ

ちょっと感心するとすぐこれだ

 

皆様こんにちは

 

 

またもや実家に一泊し

猫達と幸せな時間を過ごして帰宅したLUKAでございます

 

 

実家に泊まると

まず家に入った瞬間猫様たちの強烈なすりすりゴロゴロのお出迎えを受けられ

夜には猫様たちがお腹やら足の上で寝てくれる上に

「帰る」というセリフが分かるのか何なのか

「帰る」と言った瞬間に寝ていたはずの猫様たちが起きて走ってきて

全力ですり寄りながら玄関までついてきてお見送りまでしてくれる

 

 

こんな事があっていいのでしょうか!?

 

 

もしや我が家の猫達は世界で一番可愛くて賢いのでは!!!?

(飼い主バカ)

 

 

 

最近ふと思ったんですけど

 

偉い人に気に入られる率が異常に高い気がする

 

今の社長は・・・まぁなんか下心が凄いけれど

下心無しに私を可愛がってくれる人も

これまでの人生で非常に多かったように感じている

 

 

私が言うのもなんだけど

「明らかに自分が特別扱いされている」

という認識がある

 

大概の場合

初対面の時点でえらく気に入られて

そこからずっと目にかけて貰える事が多いんだけれど

 

これって一体どうしてなんでしょうね?

 

 

寿司屋の店長然り

短期アルバイトで行った会社のお偉いさん然り

ガラス工房の社長然り

以前の会社の圧迫面接のお偉いさん然り

 

誰もが私に非常によくしてくれて

 

 

・・・餌付けしてくれた

 

 

やっぱ金持ってる人って飯とかお菓子で

可愛がりを表現したがるもんなのかなぁー!?

 

ほんっと良い物食わせてもらってますわ!

 

多分20代とかの頃の私は

そこらの同年代よりもよっぽど良いもん食ってたと思う!

 

今くらいの年齢になると

同年代もそれなりに良い物食べてると思うけれど

20代で食べられるような代物じゃない物も

たくさんご馳走になってきた

 

 

結局

高級焼肉が一番美味かったってくらいで

他の高級食材は

(私は今何を食べさせられているんだ・・・)

という不思議な気持ちになるばかりだったけれど

 

 

そういう食事の場に誘われるのが

自分だけだったりするし

分かりやすくお給料に反映したりもするし

それらの事を口留めされるもんだから

あぁ特別扱いされているんだな

って認識する訳なんだけれど

 

その度に思ってた

 

 

なんで特別扱いされるんだろう???

 

 

多分私自体はそんなに特別な事って

言ったりしたりしている訳じゃないと思うんですよ

 

知っての通り私は頭も悪くて

高校の卒業だってギリギリだったような人間だし

成績だって酷いもんだった

 

国語と美術以外何も出来ません!

 

 

運動はまぁ・・・

練習らしい練習をしなくても

ルールとやり方さえ教えて貰えれば

それなりに何でも出来る程度だから

運動神経は悪い方じゃない

 

 

だけど

 

この程度の事が出来る人間って星の数ほど居ると思う

 

むしろかなりレベルとしては低いと思うんですよね・・・

 

 

私には不思議でならない

 

この程度の人間を特別扱いして

あなた方に一体どんな得があるというのでしょう・・・?

 

 

学歴然り職歴然り

全てにおいて私よりも遥かに優位に立っている人が

どういう心境になったら

私にあれこれ色々な施しをして

ご機嫌取りのような事までするんでしょうね??

 

それに見合う対価を私が支払えるとでも思っているのだろうか・・・

 

 

「明日休みだから今日は実家へ行くんでしょ?

 だったらご家族の分もお菓子買ってくるからね!」

 

という社長のセリフを聞いた私は

じっくりとそんな事を考えていた

 

 

そこまでする価値あるような人間とは思えねぇんだけどな・・・

 

 

今の社長の大学の先輩だったという

ガラス工房の社長なんかは

私に一体いくらのお金を注ぎ込んだ事だろう

 

「期待してるぞ!」

「お前はエースだから!」

ととんでもねぇ額のボーナスを支払い

一人前数万円の料理を何度も何度もご馳走し

挙句私はスッと退職してね!

 

私なんてそんなもんですよ!?

 

なんで分からないんだ!

 

良い事なんて私言った事無いし

出来ない事を出来るって言ったりした事も無いのに

一体何を見出していたっていうんだ!

 

 

 

という訳で

 

私と両親の分のお菓子を買ってきてくれた社長に

直接問いかけてみた

 

 

私「何故こんなに良くしてくださるのでしょう

  これまでにもこうして私に良くして下さった方はたくさん居ましたが

  それが何故なのか私には分かりません」

 

社長「えっ・・・

   いやー何故って・・・

   他の人はどうだか分からないけど

   面接で見た瞬間にこう・・・

   この人だ!と思って」

 

 

それはこれまでに良くしてくれた人たちも

口々に言っていたけれど

具体的に何がどう「この人だ!」なのかが分からねぇんだよ!

 

 

私「具体的にどのあたりがですか?」

 

社長「えっ・・・・・・・・・?

   うーーーーん・・・

   雰囲気かなぁ・・・?」

 

 

雰囲気!!!?

 

何かすごい事をやらかしそうな雰囲気って事!?

 

 

社長「ものすごく人目を引くような

   魅力ある人だと思ったかなぁ?

   他にどれだけ面接に来てたとしても

   多分ルカさん以外選ばなかったかも」

 

私「ふむ・・・・・・・・・」

 

 

目・・・?

話し方・・・???

声・・・?????

 

どれだろう・・・

 

 

社長「後は・・・

   あの時絶対この人は辞めて欲しくないって思ったかな?」

 

私「あの時?」

 

社長「俺が怒られた時」

 

 

えっ

 

どれだろう

 

 

社長「人の悪口言うもんじゃない

   ってすげぇ本気で怒られた時」

 

私「あっ!」

 

 

あれな!!!!?

 

いやあれはだってほら

あまりにも目に余る行動だったから・・・!

 

つーか

人の悪口ばっか言う上司と一緒に居るのとか

部下としてはすげー嫌じゃん!?

 

だからつい・・・!

 

 

社長「あんな事今まで誰も言わなかったし

   多分ルカさん自身も言いにくかったと思うんだ」

 

 

いや別に言いにくくはなかったけど・・・

あれが素だしな・・・

 

 

社長「あぁいう事を相手が社長だろうと

   言葉にして言ってくれる人材っていうのは

   絶対に大切にした方が良いと思ったかなぁ」

 

 

貴方偉いな!!!?

 

って言うか

それを言えるって素晴らしい事じゃない!?

 

普通は自分が責められたら

「なんだよこいつ!」

って思うものでしょう!?

 

それを素直に聞き入れて

実際に悪口を言わなくなった事にもとてつもなく感心していたけれど

思っていたよりもよっぽどこの人まともなのでは・・・!?

 

いやはやこういう部分は本当に

私自身も見習わなければならない部分だし

尊敬に値するものだな!

 

 

私「そうですか・・・」

 

社長「きっとこれまでの人たちも

   ルカさんのその率直に意見を言える所を

   高く評価してたんだと思うよ」

 

 

そうか!

 

確かに私

相手が誰でも

「これ言ってクビになったらそれでもいっか!

 誰も得せん事は言わずにはいられん!」

と思ってズバズバ言ってたもんな!

 

ただの生意気な奴でしかないと自分では思ってたけど

こういう事も案外大事って事か!

 

 

社長「だからこれからも

   俺が間違っていたら教えて欲しいと思ってるよ!

   これからもよろしくね!」

 

私「はい」

 

 

社長が

私に向かって右手を差し出してきた

 

 

よろしくの握手か

 

よし

ここまで言ってくれたのだから

もうしばらく私もこの会社で頑張るとしよう

 

 

そう思いながら

右手を差し出し握手をした

 

 

その瞬間

 

 

スルスルッ

 

と私の右手を撫でるように握手をしてきた社長

 

 

パンッ!!!

 

 

私「今のは間違ってますね!?」

 

社長「あっ!ダメだった!?」

 

 

やっぱり前言撤回!!!

 

 

 

きっもちわるーーーーーーーーーっ!!!