黒猫のワルツ

一体何をしたかったんだろうか

 

皆様こんにちは

 

山菜採りのシーズンが待ち遠しくて

もう既にルンルン気分のLUKAでございます

 

 

まだかなまだかなーーー!!?

 

 

さて

そんな私は

会社の備品の買い出しが楽しくて仕方ない

 

これまでに勤めた会社って

備品の買い出しなんてした事が無かったんですよ

基本的には全ての備品は取る場所が決まっていて

電話やらネットで注文すれば翌日には届けて貰えるシステム

 

一般的にはこうでしょうよ・・・

 

 

だけど今の会社は

 

 

備品は自分で安い物を見つけて購入する!!!

 

 

昨今はネットで買った方が安い気がするけれど

ポイント2倍!とか

チラシが入っていたぞ!というタイミングで買い出しに行く

 

それ以外の時はカツカツ状態で我慢をして過ごす

 

 

洗剤が無いけど安くなるまで水で薄めて我慢するんだ・・・

みたいな感じ

 

 

とても切ない

 

胸がぎゅっと締め付けられるような気分だ

 

 

そんな風に普段我慢して使用しているもんだから

おのずと

チラシが入ったタイミングで買いに行く必要のある物も

たっぷり溜まって来る訳ですよ

 

 

まとも「これ買い出しお願いしてもいい?」

 

私「はーーーい!」

 

 

どうやらまともさんは

私が大量の備品のお買い物が好きだと知ってから

ちょっとの量だと自分で何かのついでに行ってくるんだけれど

量が多い時は私に依頼してくれる

 

 

まとも「毎回思うけど

    いっぱい買うの重くて大変で嫌じゃない?」

 

私「いえいえ!

  普段自分の買い物だとここまで盛大に買わないので

  なんかとてつもなく楽しい気分になります!」

 

まとも「分かんないなぁ」

 

 

自分の物じゃないし自分のお金じゃないんだけれど

両手いっぱいに重い荷物を抱えてお買い物するの超楽しいじゃん!?

 

 

えっ

こんな事思うの私だけ?

 

 

そして先日

 

いつものように大量の備品類が書かれたメモを渡された

 

 

・クリアファイル×500枚

・大き目の霧吹き×5個

・養生シート×3ロール

・洗濯洗剤×5箱

・トイレのお掃除シート×5個

・業務用マイペット×3本

ガラスクリーナー×5本

・手洗い用石鹸×10個

・ボックスティッシュ×10箱

・トイレットペーパー×3包

・文房具類大量

 

 

きたーーー!!!

 

 

えーっとこれとこれはホームセンターで

こっちは100円均一でー

 

 

まとも「誰か荷物持ちつける?」

 

私「いえいえ大丈夫です!

  でっかいエコバック持っていくんで!」

 

 

大量のお買い物を楽しむ為に

私はとてつもなく大きなエコバックを会社に2枚置いてある

 

これがまー本当に大量に入るんだ!

 

 

ただ

入れられるだけ物を突っ込むと

 

肩が引きちぎれそうになるけど

 

 

ルンルン気分でお買い物に行き

出来るだけ安くて良い物を選んで

カートに入れたカゴに放り込んでいく

 

ガラスクリーナーは泡になるタイプが良いから

ちょっとお値段高めだけど仕方ないかぁー

 

ボックスティッシュは一見これが安く見えるけど

入っている枚数はこっちの方が多くて

枚数で換算したらこっちのが安いからこっちー!

 

 

カゴの中がいっぱいになったら

一度レジでお会計をして

車に運び込んでまたお買い物!

 

どんどん車の中がいっぱいになっていく!

たーのしーーーい!

 

 

2度目の車への運び込みの際

駐車場へ行く為にエレベーターの前に行くと

 

一組の夫婦が先に待っていた

 

 

エレベーターは左右に並んで2つあり

その右側のドアの前に立っている

 

ボタンを見ると

どうやら私と同じ目的地である地下の駐車場に行きたいらしく

下矢印のボタンが光っていた

 

 

左側のエレベーターのドアが開き

下へ向かうマークが点灯している

 

 

私「・・・・・・・・・・・・?」

 

 

しかし

右のドアの前に立っている夫婦はこちらを全く見ておらず

エレベーターに乗り込む気配が無い

 

 

私「あのー」

 

夫婦「?」

 

私「エレベーター来てますよ?」

 

夫婦「???」

 

 

夫婦はお互いに顔を見合わせて

 

 

旦那「いえ結構です」

 

私「・・・・・・・・・??????」

 

 

右側のエレベーターを見ると

遥か上階で止まったままになっている

 

そもそもそいつは動いているのだろうか・・・

 

 

私「下へ行くんですよね?」

 

旦那「はい」

 

私「これが下へ行くエレベーターですよ」

 

 

夫婦はまた顔を見合わせる

 

 

旦那「いえ」

 

 

え!!!!?

 

どういう事!?

 

 

いやあの

ここ2つエレベーターがあって

どっちも上下に動くんですよ・・・!(そりゃそうだ)

 

ボタンを押して

どっちが来るかはその時のエレベーターの使用状況によって変わって

今回は左側が下へ行くらしいんですよ・・・!

 

だから私がこいつに乗って下へ行ったら

下を押したボタンはもうそこで任務を完了した事になって

リセットされちゃうから

右のエレベーターが下に降りてくることはないんですよ・・・!

 

だからあなたたち夫婦は

このエレベーターに乗るべきなんです!!!

 

 

だけど

夫婦は再び右側のエレベーターのドアに夢中になって

こちらを見向きもしなくなった

 

 

・・・・・・えっ・・・・・・

 

あの・・・じゃあ・・・

私乗っちゃいますよ・・・?

 

そんで下行っちゃいますからね・・・?

 

 

仕方なくエレベーターに乗り込み

地下の駐車場へ行き

荷物を車に降ろして再びエレベーターで同じ階へ戻って来ると

 

あの夫婦が

 

まだ右側のエレベーターのドアの前に立っていた

 

 

振り返ってボタンを見ると

もうボタンは一切光っていない

 

えっと・・・・・

 

 

仕方なく

そっと下へ行くボタンを押すと

 

今私が降りた左側のエレベーターが下へ行く事になった

 

 

だけど夫婦は全くそれに気付いていない

 

 

私「あのー

  このエレベーターが下へ行きますよー・・・」

 

夫婦「???」

 

 

また夫婦が顔を見合わせる

 

 

お前ら何なんだよ・・・!

 

一人でものを考える事が出来ないのか!

顔を見合わせてたって何も解決しねぇんだぞ!

 

 

旦那「・・・・・・・・・・・」

 

奥さん「いえ・・・」

 

 

いえ・・・

ってなんなの!?

 

「いえ」じゃないよ!

エレベーター来てますよ

に対して「いえ」ってなんだよ!

 

訳が分からねぇよ!

 

 

全く訳が分からない夫婦に困惑しながら

もう放置して買い物の続きをする事にした私

 

後は養生シートだからカートにドーン!と積み込んで

ドーン!にドーン!で終了だ!

 

カートを小走りで押しながら養生シートの売り場へ行き

ほいほいカートに積み込んでレジに並び

あっという間にお金を支払った私は

 

再びエレベーターの前に近付いて

 

 

思わず立ち止まりそうになった

 

 

 

まだあの夫婦右側のエレベーターの前に居る・・・!

 

 

えっなんなの!?

どうして!?

 

なんだろう

 

来た時が右側のエレベーターに乗ってたから

右側のエレベーターじゃないと同じ場所にたどり着けないと思ってんだろうか

 

いやいやそんなバカな・・・

 

上階でも下の階でも

ここと同じようにエレベーターが2つ

並んで存在していたはずなんだ・・・

 

この階に上ってきた時と同じように

開いて行きたい方を指している矢印が光っている方のエレベーターに

乗り込めばいいだけじゃないか・・・

 

 

ゆっくり夫婦を横目に見ながら

夫婦の後ろを通過する

 

 

夫婦はただ何も言わずに無言で

右側のエレベーターの階数表示の所を見つめている

 

 

この2人は一体何度

下へ行くエレベーターを無視し続けてきたのだろうか・・・

 

下へ行くボタンを押して

・・・再び夫婦に話しかける

 

 

私「あの・・・」

 

夫婦「???」

 

私「多分右側動いていないと思いますよ?」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・」

 

私「右に乗っても左に乗っても

  たどり着くのは同じ場所で

  きたやつに乗るシステムなんですけど・・・」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

また顔を見合わせる夫婦

 

 

一体何なんだこいつら・・・!

テレパシーかなんかで会話してんの・・・!?

 

 

年齢は50代くらいかなぁ

別にそんなに歳がいっているような雰囲気ではない

 

ただ

なんか2人ともぼーっとしている感じは見受けられる

 

 

私「下の地下駐車場へ行きたいんですよね・・・?」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

えっ

日本語通じてる!?

日本人に見えるから日本語で話しかけてたけど

もしや日本人ではないのでは・・・!?

 

 

旦那「はい

   〇〇の〇番の駐車場へ行きたいんですけど

   エレベーターが来なくて」

 

 

旦那さんの方が駐車券を取り出して

そこに書かれている番号を読んだ

 

 

ポケットの中から私も同様に駐車券を取り出し

番号を確認すると

どうやら車を停めている場所は同じエリアらしい

 

 

エレベーターが来なくて

って言ってるけど

さっきから多分何度も来てますが・・・?

 

 

私「でしたら一緒に行きましょう?

  右に乗っても左に乗っても辿り着くのは同じ場所ですから・・・!」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

だから!

なんで顔を見合わせるんだよ・・・!

 

「こいつ何言ってんだ?」

みたいな表情で見合わせやがって・・・

なんかじわじわ腹立ってくるわ・・・!

 

 

そうこうしているうちに

左側のエレベーターの扉が開いた

 

 

私「これに乗れば下に行けますよ?」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・」

 

 

ん!!!!!!?

 

なんだこの反応!?

 

 

私「えっ?

  下に行きたいんじゃないんですか?

  何か目的があってずっとそこにいらっしゃるんですか???」

 

奥さん「いえ・・・」

 

 

お前はさっきから「いえ・・・」しか言えねぇのかよ!?

 

 

旦那「地下駐車場へ

   行きたいんですけど」

 

 

だから行こうって言ってんじゃん!!!?

 

えっ!?はああああ!!!?

なんだこの不毛なやり取り!

 

 

私「そうですよ

  地下駐車場へ行くんです

  これに乗れば地下駐車場へ行けるんです

  さっき言ってた〇〇の〇番です

  右側でここに来たから右側に乗らなきゃいけない

  って訳ではないんですよ

  どっちが来るかはその時の状況次第で違うんです」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

顔を見合わせる夫婦

 

 

えっと・・・・・・・・・・

 

 

あの・・・・・・・・・・・・・・えー・・・・

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・

  乗らないんですか?

  本当に〇〇の〇番に行けますよ?」

 

夫婦「・・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

そうか・・・

乗らないのか・・・・・・

 

 

 

そして私は

 

エレベーターに乗り込んで

 

 

そっと「閉」ボタンを押した

 

 

 

居たいなら一生そこに居やがればかやろーーーーー!!!