黒猫のワルツ

幻想をぶち壊す「もらす」というセリフ

 

皆様こんにちは

 

今日も胃腸が弱いLUKAでございます!

 

 

生まれてこのかた一度も胃腸が強かった事なんてないもーーーん!

 

 

 

つい先日

お腹を下した記事を書いたばかりの私ですが

 

その翌日

 

また下した

 

 

いやあの・・・違うんですよ・・・

違うって何が違うんだって話なんですけど

 

今回私

 

いつも行く内科で貰った薬が切れていたんですよね

 

 

いつもの流れとしては

 

①腹を壊す

②全てが出るまで耐える

③翌朝になってもなんか嫌な予感がする時は胃腸薬を飲む

④元気100倍!もうお腹へっちゃらー!

 

とまぁね

こういう仕組みなんですよ

 

③の時点で何も問題なければ良いんだけれど

だめそうな時だってある

 

そういう時はいつもお世話になっている内科で処方して貰ったお薬を

その時の症状に合わせて飲むようにしていた

 

 

これだけ胃腸が弱いんだからね

胃腸薬についてはちょっと詳しいよ!

これだけ胃腸が弱くて何度も何度も腹抱えて行って

その度に点滴打ってくれている病院なので

ちゃんとお薬を多めに処方してくれているんです

 

自分の身体の事を自分よりもよく理解してくれている病院が

身近にあるっていうのはありがたいこってすね

 

 

なのに

 

今の会社へ入社してからすっかり胃腸の調子が良くなっていた私は

完全に油断して

薬を切らしていたのだ

 

ビオフェルミンすらも無い!

 

 

前日同様仕事中に脂汗を流す私

 

 

あぁ・・・!

こんな事なら飯を食わなければよかった・・・!

 

でもお腹減ってたんだもん!

 

お腹ペッコペコで耐えられなかったんだもん・・・!

 

 

 

そしてその時

 

悲劇が起きた

 

 

まとも「あっ!やば!

    収入印紙切らしてた!

    ごめんルカさん

    すぐ近くの郵便局行ってきてくれる!?」

 

私「!!!!!!!!!」

 

 

なんという最悪のタイミング・・・!

 

 

しかし

具合の悪さを気付かれる訳にはいかない・・・

 

 

私「はい・・・!

  ダッシュで行ってきますね!」

 

 

本当はダッシュで行きたいのはトイレだ

 

 

呼吸を整えて席を立ち

覚悟を決めてお金を用意し

 

会社の玄関を出た私

 

 

波が弱まった・・・!

 

今だ!

走れ私!!!

 

 

走れる時に走らないと絶対やばい!

と思った私は全力疾走で郵便局へ駆け込み

収入印紙を用意してもらった

 

その間に

 

波がきていた

 

 

し・・・死ぬ・・・

 

 

絶対私今真顔・・・

 

 

全く何にも集中出来ないままにお金を支払い

足を引きずるようにして郵便局を出た

 

 

ちょっと・・・ちょっとだけ待って・・・

今ちょっとあれなんで・・・

ほんとちょっとだけ待ってもらっていいですか・・・?

 

 

もしかしたらこんなセリフをぼそぼそと口に出していたかもしれない

 

誰に対して何を待って貰いたいのか全く分からないけれど

そんな事をぐるぐる考えながら立ち止まって

波がおさまった瞬間に歩き出した

 

 

次の波が来るまでに距離を稼ぐんだ・・・!

 

 

と思ったけれど

 

ほんのちょっと歩いただけで力尽きた

 

 

あっダメだこれ

 

ちょっと一回たんま

 

ちょっと一回落ち着こう

 

そうそう

目立つ場所だとまずいから

こうやってうずくまってね・・・

 

 

電柱の影に隠れるようにして

歩道でうずくまった

 

 

いてぇぇええええ!

 

んもーーーー!

なんだってこんなに私の胃腸は弱いのーーー!?

 

 

30秒くらいそうしていただろうか

 

もうちょっとで波がおさまりそうなんだよな・・・

と思っていたその時

 

なんだか

 

私の近くに車が停まった気配がした

 

 

・・・・・・・・・あれっ

 

嫌だな・・・

ちょっと待ってくださいね

 

私はここには居ません居ません・・・

 

 

そう思いながら

しゃがんだまま電柱の影にずるずると移動

 

 

男性「大丈夫ですかー?」

 

私「!!!!!!!!!」

 

 

おのれっ!

バレたか!!!

 

 

私「・・・・・・・・・くっ(声が出せない)」

 

男性「具合悪いんですかー?」

 

 

そうだよ!

ありがとう!でも話しかけないで!

 

お腹痛くて下しそうで動けない

とか他人に説明出来ねぇから!

 

お腹が痛くて喋れる気がしないけれど

覚悟を決めて大きく息を吸い込んだ

 

 

私「・・・大丈夫ですーーーー!!!(若干震えてる)」

 

 

渾身の力を振り絞った決死の叫びである

 

 

お願いだから近寄らないで!!!

 

 

男性「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

車から男性が降りた気配がした

 

 

いやぁぁあああああああああああ!

 

 

男性「大丈夫ですか?

   救急車呼びますか?」

 

 

やめて!!!

 

腹下しただけで救急車とか笑えない!

 

 

私「あーーー大丈夫です!

  すぐに落ち着きますので・・・!

  どうかお構いなく・・・!」

 

 

・・・・・・・・・・・・?

 

 

この男性随分良い声してんなぁ

 

 

おっ

ちょっと波がおさまってきたぞ?

 

 

男性「具合悪いんですよね?

   無理しないほうが」

 

 

いやほんと良い声だよあんた・・・

 

 

私「はぁぁぁぁぁーーー

  すぅーーーーーーー

  はぁぁぁぁぁあーーーー!」

 

男性「・・・・・・・・・・・」

 

私「よっし!!!

  もう大丈夫です!」

 

 

そう言って気合を入れて立ち上がった瞬間

 

 

目の前には

 

 

 

よく見知った顔の人物が立っていた

 

 

 

あれは私がまだ20代前半の頃

 

そりゃーもう異性との交際において

乱れた生活を送っていた頃のお話である

 

当時の友人たちと居酒屋でおしゃべりをしていたら

見知らぬ男性たちに話しかけられ

一緒におしゃべりを楽しむ事になった

 

そんな中

そこに一切興味を示していなかった私と

一人の男性が意気投合し

連絡先を交換

 

 

交際していなかったけれど

お互いに非常に都合の良い関係を1年以上も続けた

 

 

私は彼の声と顔と身長が好みで

彼は・・・なんだったんでしょうね?

なんかよう分からないけれど

とにかく1年以上もその関係はだらだらと続き

 

彼が『交際』を意識し始めた事に焦った私は

彼と二度と会わなくなった

 

 

酷い話ですわ!

 

普通は女性側がこうなるんですよね!?

都合の良い関係だったけれど

「一体いつになったら私との関係を改めてくれるの!?」

ってなるはずなのに

 

逆だった

 

しかも逃げ出す始末である

 

 

ただこの辺りから

「私は人と一緒に暮らす事は出来ない人間なのかもしれない」

「本気での交際は二度と出来なかろう」

と気付き始めたので

この出会いも私にとっては良いものだったんでしょう

 

向こうにとっては何も良かぁなかったでしょうけど!

 

 

 

そう

 

私に声をかけてきていたのは

 

 

その彼だった

 

 

私「・・・・・・・・・・あっ」

 

男性「あっ」

 

私「あっ・・・・・・どうも・・・」

 

男性「あー・・・

   いやなんか

   ちょっと似てる気はしてたし

   声聞いてあれって思ったけど

   ・・・お前かぁー!」

 

 

自分がしゃがみ込んでいた場所を見る

 

 

私「ようこんな場所にしゃがみこんでる人見つけたね!?

  ウォーリーを探せでもやってんの!?

  ちゃんと前見て走りなさいよ!」

 

男性「なんか怪しいの居ると思って」

 

 

私だよ!!!

 

怪しくねぇわ!

 

 

男性「えっなに仕事中なの?

   具合悪くて帰るとこ?」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

先ほどまでは

(他人には言えねぇ)

と思ってたけど

他人じゃなかったしな・・・

 

 

私「腹が・・・痛いんですよ・・・」

 

男性「あぁ~!お前腹弱いもんなぁ!?

   またラーメンとか食ったんじゃねぇの!?」

 

 

ラーメンなんか食わなくても腹は壊れるんだよ!

 

 

男性「トイレ行けトイレ!」

 

 

行けるもんなら行ってるわ!

 

 

男性「ってか俺だって気付いてたから顔あげなかったの?」

 

私「いや・・・?」

 

 

いやぁぁ・・・・・・

 

 

あのぉ・・・

 

 

私「すみません

  全然気付いてませんでした・・・」

 

男性「あそうですか」

 

私「随分良い声の野郎だな

  腹痛くてそれどころじゃないから話しかけないでくれ

  って思ってました・・・」

 

男性「声聞いても全く気付かないって結構酷くね!?」

 

 

酷いよね!!!?

 

我ながらそう思うわ!

 

1年以上もあぁだこうだとやっていたのに

よくもまぁこんなに全く気付かないもんですよ!

 

 

私「はははっ!

  あっ・・・またお腹痛くなる前に会社帰るわ・・・!

  ありがとうございましたー!」

 

男性「乗ってく?」

 

私「要らん!

  もらすかもしんないし!

  責任持てねぇわ!」

 

男性「お前・・・そんな感じの人だっけ・・・?」

 

 

そんなですよ!?

 

そんなだけど女性らしく勤めようと超無理してただけですがなにかー!?

 

 

私「じゃあさよならー!」

 

男性「はいさようならー」

 

 

こうして

 

次の波がやってくる前に再び全力ダッシュを再開した私

 

 

 

 

あの人

 

 

私をどんな人間だと思っていたんだろう・・・!!!?