根本的に『辛いから辞める』だけ
皆様こんにちは
久しぶりに近所のお弁当屋さんへお弁当を買いに行き
お弁当が出来るのを待っている間
周りを見渡したら
老いも若いも一人残らずスマホを見ていて
何となく恐怖を感じたＬＵＫＡでございます
そんなにスマホ見てなんかあるの！！！？
別に今じゃなくても良くない！！！？
待ってる間そんなにも暇か！？
そっと椅子に座り
いつものようにじーっと虚空を見つめて微動だにせず待つ私
結局私はスマホを持っていても
外でまでスマホをいじるような使い方は
出来ないタイプなんだなぁ・・・
さて
昨日の記事で
ガラス工房の社長が
今私が働いている会社を訪れた時の事を書いたんですが
この時実は
もうちょっと色々と話をしていた
ガラス社長「お前に聞きたい事あったんだけどよ」
私「はい？」
ガラス社長「うちって２年で皆辞めるだろ
あれは一体なんなの？」
まさかこれを聞かれると思わなかった・・・！
実際に私も
ガラス工房は２年勤めて退職したんだけれど
私の場合はそもそもが
「一つの会社に勤め始めたら
最低２年は勤め続ける」
と昔から決めている
入社してたかだか１か月やそこらで
その会社の本質とかって見えてこないと思うんですよね
だからどんなに
「こりゃー無理だ！」
と思うような環境だったとしても
最低２年は続ける
２年居てもなお
「こりゃー無理だ！」
と思うようならそれは間違いなく本当に
１００％無理なんでしょう
ガラス工房は
入社して１か月で
「こりゃー無理だ！」
と思ったし
１年経っても
「こりゃー無理だ！」
と思ってたし
２年経っても
「こりゃー無理だ！」
と思った
そんな最中に出張で行っていた東京の人混みの中
肩にドンドンぶつかってくる
せわしなく歩き回る人たちの振動を感じながら
鉛色の空を見上げて
「・・・もう辞めよう・・・」と思った
だから辞めただけの話なので
他の人たちが２年で辞めるとかそういうのは関係ない
あくまでも私の個人的な目標が
たまたま２年で一致していたというだけの事である
ただ
だからって他の人たちが
決まって２年で辞める事になる理由を知らない
ってわけじゃない
私がガラス工房に勤めていたのは
もうかれこれ１３年ほど前
その当時と変わらず
『あのシステム』が存在しているのだとしたら
これから先も恐らくずーーーーーっと
誰もが皆入社しては２年で辞めるだろう
私「・・・・・・・ど
どうしてでしょうねぇ」
ガラス社長「お前もそうだったんだから
なんか知ってんだろ」
『あのシステム』とは・・・
私が働いていた店舗は
『最適な労働者数』というものが大体１２人くらいだった
正社員は朝から深夜まで働くので
シフトもへったくれもねぇんだけど
正社員はたったの３人だけで
後はパート・バイトでまかなわれている
朝出てくるパートさんは１７時で退社
入れ替わりに学生バイトが２１時まで働く
店舗内には平日だと常に最低５人が必要で
朝から深夜までぶっ通し社員３人常駐
１７時までパート２人
１７時からバイト２人
これで５人居る状態が整う
土日はアホみたいに混雑するので
常に最低９人は必要
ただ
パートさんは週休２日が必要だし
バイトの学生さんは出勤出来て週２～３日が限界
だから１２人くらいが居れば
正社員も週に一度は確実に休みが取れて
休憩も回せるって事になるんだけれど
１２人揃っていた事なんて無かった
常に正社員・パート・バイト合わせて９人くらいなんですよ・・・！
だから正社員は
休憩はほぼ入らないし
週休一日すらもままならない状態
食事は基本的に
レジの下に隠れて食べて
お客さんが来たらシュタッ！と立ち上がる感じ
私が常駐していた工房はまだマシで
お客さんが入ってこない限り完全に孤独（幽霊は居たらしいけど）
ただ
他の正社員が商品を作れない分
日中から死ぬ気でより多くの商品を作り続けなければ
商品の補充が間に合わないので
それはそれで飯を食っている暇はないし
工房に居るのが私一人なのに
トイレが別の階にあるから
トイレに行けねぇんですよ・・・！！！
お客さんが工房内に居る間はトイレに行けないし
居ない時に走ってトイレに行っても
その間にお客さんが工房に入っちゃう
なんて事が起きるので
おちおち水分も取れない
アホみてぇに暑い窯の前で作業しっぱなしなのに
飲み物すらも飲めないなんて
そりゃー脱水症状で夜間救急センターに何度も行く羽目になるわ！
１２人必要な所を
９人で必死に回す私たち
だけど
稀に１０人になる事があった
１２人必要なのに９人しか居ないから
当然募集は常にしている状態だったんですよ
だからちょいちょい面接に来る人たちは居た
その中で社長がよっぽど気に入った人だけが
私が居た店舗に配属される
確率で言うと２０人に１人居るか居ないかくらいの確率
なんでそんなにこの店舗だけが低確率なのかっちゅーと
『販売だけじゃない店舗』だったからでしょうね
他の店舗はよそから仕入れた商品を販売するだけだったけれど
この店舗だけは
『商品をお客さんの目の前で作るパフォーマンスをする』
『お客さんに制作の体験をさせる』
『お客さんの要望に合わせた商品を客注として受けて作成する』
『よそからは仕入れず全ての商品が自分たちで作った物』
『お客さんからのガラスに対する質問に答えられる』
これらが求められていた
だから
本当に数か月に一度単位で
１０人目が入社する感じ
そして１０人目が入社したその瞬間から
あるシステムが発動する
それは
その店舗内でもっとも長く勤めている人が
「辞める算段をし始める」
というものだ
天突きみたいなもんですね！！！
新しい人が来たら
古い人から辞めるぞ！っていう単純明快なシステム！
辞めたいのは皆一緒で
新しい生贄が現れるのを待っている状態だった
なんでこういう事になるかっちゅーと
多分なんだけど
皆マジでしんどいんですよ
休憩に入れず苦しむ正社員を見たり
寝不足でふらふらになってバーナーに顔面突っ込む人や
笑顔を作ろうとしても疲労で真顔しか出来ない人を見ながら
たった９人で必死に助け合う
という状況がそうさせていたんだと思う
「これ以上減ったら誰か死ぬから今は辞められない」
とか
「助け合ってきた仲間を犠牲にしてまで
自分だけ逃げ出せない」
みたいな意識が悪い方向に働いていたんじゃなかろうか
更には
「辞めたい」
という発言をすると
その時一番古くから居る人に
こういう怒られ方をする
「あたしだって辞めたいのに頑張ってるんだから・・・！
あたしが辞めた後に辞めて・・・！
次はあたしの番だからね・・・！？
順番ちゃんと守って！！！」
これを言われたら
ちょっと気まずくて自分勝手に辞められない気分になる
辞めるって言ってから３か月程度は
その狭い空間で９人で支え合わなきゃならないのに
なんかもう滅茶苦茶いたたまれない感じになりそう
まぁ私は・・・
順番を２人抜かして
仲間意識もへったくれもねぇ！
私は私が辞めたい時に辞める！
気まずさなんてねぇわ！
どうせ辞めたら全員他人！
という気持ちで辞めた超冷徹人間なので
上述のような現象が何故起こっていたのか
推測でしか語れない訳なんですが・・・
でも多分
私が推測したような理由だと思うんだよなぁ・・・
・・・しかし
この事実をガラス工房の社長に伝えるべきか否か・・・
ガラス社長「なんで黙ってる！？
お前絶対なんか知ってるだろ！！！」
うぅぅーーーーーん！！！
この人の性格だと
そんなシステムがある事を知ったら
多分直接その時居る人たちに聞きそうなんだよなぁ！
「こんな話聞いたんだけどそうなの？」
とか絶対言いそう！
もうとっくに私が見知った人なんて残っちゃいないんだろうけれど
それでも誰かを売るような事はしたくない
『何を喋らないかが品性』ですよね・・・！
私「私が辞めたのは
あの時お伝えした通り
体力的にもたないと思ったからで・・・」
ガラス社長「その限界が皆ぴったり２年って事はねぇだろ」
まぁな！？
要するに２年で９人ぴったり入れ替わる
ってだけだと思うよ
２～３か月で新しく１人補充されるじゃん？
それに合わせて古い人から辞めて行ったら・・・
・・・２４か月÷９人＝２．６６６・・・か月
ほら！
２～３か月に１人補充されたらぴったりじゃん！？
ぴったり２年で皆順番に退職していく事になるじゃん！？
ガラス社長「俺２年契約とかで雇ってねぇんだけど！」
面白い事を言いなさる・・・
ガラス社長「うちはボーナスの金額とか夢あったろ？
夢の為ならみんな頑張れるだろ！？」
私「・・・・・・・・・」
社長「いやぁそうですよねぇ！
人間夢とか目標の為なら
どんなに辛くても頑張り続けられるはずですよね！
なのに今時の連中は趣味がどうとか
私生活がどうとか・・・！！」
私「・・・・・・・・・・・・・・」
あのな・・・
夢とか目標とか希望とかって単語を使う会社は
大概ブラックって相場が決まってんだよ！！！！！！！
