黒猫のワルツ

醜い争いが勃発

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日の記事でP君という犬に猛烈アタック(物理)された私

 

 

だけど私には

片思いの相手が居る

 

 

そう

 

毎朝逢瀬を重ねている

綺麗な毛並みのハスキー犬のB君だ!

 

 

若々しくて立派な体躯

 

美しい宝石みたいな瞳

 

穏やかな性格

 

 

その全てに私は夢中!

 

 

しかし彼は

果たして私の事を私として認識してくれているのだろうか・・・?

 

 

朝会った時は

お互いに正面から歩いてきて

すれ違う時に私が駆け寄って行って

B君をもふもふさせて貰っている

 

 

「なんかもふもふしてくる人が居る」

くらいにしか思っておらず

 

よそで私と会っても気付いてもくれないのでは・・・?

 

 

そもそも

以前クマさんと遊んでいるB君は

そりゃーーーもう楽しそうだった

 

 

私と会っている時は

そういう様子が無いんだよな・・・

 

挨拶的な感じで必ず1度だけ

びょーんと伸びて私の両肩に手を乗せてくれるけれど

その後はいたって大人しくしている

 

 

クマさんとBはもう2年前からの付き合いらしいし

クマさんは大きくてがっしりしている

遊び相手としても最高だし

頼りになるのだろう・・・

 

だけど・・・

 

だけど私にだってもう少し

「うわぁぁぁーーーい!」みたいな雰囲気を

出してくれてもいいんじゃなかろうか・・・

 

 

そんな事を常日頃から思っていた私だったが

 

ある日の休憩終わり

 

駐車場から会社へ向かって歩いていると

 

 

10メートルほど先に

よく見知った白くてふわっふわの可愛いお尻が見えた

 

 

あれはまさか・・・B君!!!

 

 

だけど

B君を散歩させているのは

毎朝会う飼い主さんではなかった

 

 

朝昼晩1度ずつ散歩をしているとは聞いていたけれど・・・

あれは一体誰・・・?

 

 

本当なら走って駆け寄って

B君に飛びつきたい気持ちでいっぱいだった

 

だけど

散歩させている人が違うせいで

私は躊躇った

 

 

いつもの飼い主さんだったら

笑顔で触らせてくれるけれど

この人はそうじゃないかもしれない・・・

 

B君のリードを持つお爺さんとB君の後ろを

一定の距離を保ったまま歩き続ける私

 

 

あぁB君

 

私だよ・・・

 

 

私が後ろに居るよ・・・!!!?

 

 

もしB君が振り返って私を見つけてくれたなら

隣を並んで歩いているお爺さんがどんなに怖い人でも

喜んで君に駆け寄るのに・・・!

 

 

そんな私の視線に気付いたのか否か

 

 

突然B君が

歩きながらチラッと後ろを見て

私と目が合った

 

 

私「!!!」

 

B君「・・・・・・・・・」

 

 

そのまま

こちらを振り返ったまま歩いているB君

 

 

しかし

数歩歩いた所で立ち止まった

 

 

B君が立ち止まった事で

隣を歩いていたお爺さんも停止

 

 

B君・・・!!!

 

 

私の事

覚えててくれているんだねぇぇぇぇ!!!?

 

 

私「B---------!!!」

 

B君「・・・・・・・・・」

 

 

大喜びで駆け寄る私

 

 

こうして書いていて気付いたけれど

これじゃ私

 

私に全力疾走で飛びついてくる犬たちと大差ない

 

 

私「こんにちは!」

 

爺「あらぁ知り合いかな?」

 

 

お爺さんへの挨拶もそぞろに

B君に両手を伸ばす私

 

 

私「そうなんです・・・!

  毎朝会ってるんですけど

  私の事なんてその辺の草くらいにしか

  思ってないんじゃないかって心配だったんです!

  でも覚えててくれてたんだねぇぇぇ!」

 

爺「あっはははは

  あぁこれはしっかり覚えてるねぇ

  立ち止まって待ってたから」

 

 

しゃがみ込んで両手でBの首に抱き着く

 

 

暑い・・・

 

でも可愛い匂いがする・・・!

 

 

いつもと違って恐らく散歩の帰り道なのだろう

 

B君とお爺さんと並んで歩き出す

 

 

私「B~お父さんとお散歩じゃないんだねぇ」

 

爺「お父さんのお父さんとお散歩だねぇ」

 

私「お爺ちゃんなんですか!

  そっかぁーお昼はお爺ちゃんとお散歩かぁー

  偉いねぇいつもよりゆっくり歩いてるんだねぇ」

 

 

だけど

このまま進むと

私は左へ曲がって

多分B君たちは真っ直ぐに行く事になる

 

すぐお別れか・・・

寂しいな・・・

 

 

すぐに曲がり角に到着

 

 

私「じゃあねB

  また明日の朝にね」

 

 

しかしBは

 

私の方へ向かって歩こうとする

 

 

私とお爺さんを交互に見ながら

その場に座った

 

 

爺「見送りするの?」

 

B「・・・・・・・・・」

 

爺「じゃあ行くかー?」

 

私「えっいや

  嬉しいけどここから先坂道だからダメだよB」

 

 

しかしBは

お爺さんの許可が出た事を理解したのか

立ち上がって私の横にスッと並んだ

 

 

爺「行きたいって」

 

私「えぇぇぇーーー!

  今日暑いですし無理なさらない方が!」

 

爺「はははっ

  いやぁ僕が散歩の時はねぇ

  いつも短いコースなんだよねぇ

  だから可哀相だなぁとは思ってるんだ

  今日はこれが行きたいって言うから

  たまには付き合ってやらんと」

 

私「じゃ・・・じゃあ途中まで!

  そこの電柱辺りとかまで!」

 

 

とは言っていたが

Bはぴったりと私の横について歩いて

結局会社の前まで一緒にお散歩をしてしまった

 

 

私「すみません・・・!」

 

爺「いやいやー

  いつもここの皆さんには良くして頂いててね

  また何かあった時はどうぞよろしく」

 

私「B!またねー!

  ばいばーい!」

 

 

手を振って会社の中へ入る私を

座ったまま静かに見送ってくれるB

 

 

あぁ・・・素敵だ・・・

 

なんてお利口さんなんだろう・・・

 

 

そして飼い主さんたちの優しい事よ・・・!

 

こんな穏やかな飼い主さんたちに囲まれているから

Bも心優しい子にな・・・いや

 

お爺さんさっき

「前飼ってた犬は気が狂っているんじゃないかってくらい

 暴れて聞かん坊で凄かったんだよ・・・

 こんな子は初めてだ・・・」

って言ってたわ

 

飼い主の性格は関係ないって事か・・・

 

 

 

翌朝

 

会社へ向かって歩いていると

いつものように

Bがクマさんや他の作業員さんに囲まれて

遊んでいる所だった

 

 

私「B~おはよーーー!」

 

B「・・・・・・・・・・」

 

 

いつものように一度だけ前足を上げて

私の肩に乗せた後

大人しく私に撫でられる

 

 

作業員1「・・・・・・・・・なんか違うよな」

 

クマ「ん?」

 

作業員1「ルカさんに触られてる時のB

     なんか違わない?」

 

作業員2「あぁそれいつも思う」

 

私「そう

  皆さんと遊んでる時みたいに

  「きゃーーーうれしーい!」

  って感じじゃないんですよ・・・

  でもいいの

  昨日のお昼に私に気付いてくれたから

  もう私それだけでいいの・・・

  お見送りもしてくれたもんね・・・

  大好きよB・・・」

 

クマ「昼?」

 

私「そう!

  お昼にお散歩させてる所見つけたんですよ!

  私の前歩いてて

  気づいてくれないかもって思ってたんだけど

  振り返って立ち止まってくれたんですよー」

 

飼い主「あぁーだってこれ 

    ルカさんになついてるから

    多分足音で気付いたんじゃないかなぁ」

 

私「え?そうなんですか?」

 

飼い主「多分一番落ち着いてると思う」

 

作業員3「俺たちが撫でてても

     「もういい」みたいな感じになるのに

     ならないもんなぁー」

 

クマ「あぁそうそう!

   しかもなんか眠そうな顔になってくんのね!」

 

飼い主「多分触ってる時間長かったら

    ゴロンと倒れて寝ると思うよ~」

 

私「そ・・・そうなのB!!!?

  てっきり私は

  お前が私に興味ないだけなんだと・・・!」

 

B「・・・・・・・・・・・」

 

クマ「ほら目!

   目がとろーーーんとなってる

   やっぱにおいかなぁー」

 

 

よし・・・絶対犬になる!

 

犬になってBと結婚する!!!

 

 

クマ「ほらB!

   遊ぶぞ!来い!」

 

B「・・・・・・・・・・・」

 

作業員2「めっちゃ大人しくしてる」

 

作業員3「遊ばないって

     ルカさんに撫でられてる方がいいって」

 

 

Bの首の後ろの辺りを

もにゅもにゅと揉み続ける私

 

 

クマ「B!!!?

   どうした!

   ほら!遊ぶぞって!!!」

  

B「・・・・・・・・・・・・」

 

 

クマさんの方へ一歩踏み出した

 

・・・が

やっぱり私の所へ戻ってきたB

 

 

飼い主「ははっ」

 

私「B~~~!

  あらぁー私を選んでくれるのー!?」

 

クマ「なんでだよぉおお!!!

   俺とお前の絆はそんなもんかよぉ!

   お前もやっぱり女が良いのか!そうなのか!」

 

私「ふふっ

  それでいいのよB・・・

  私だけを見ていればいいのよ・・・」

 

クマ「ふざけんなよ!

   待ってろ・・・今・・・」

 

 

そう言って

クマさんは後ろポケットから

 

 

 

犬のおやつを取り出した

 

 

B「!!!!!!」

 

クマ「そーーーだろぉおお~~?

   俺と遊びたいだろーーー!!?

   だよなぁーやっぱ俺だよなぁぁぁ!!?」

 

B「わっふわっふ!」

 

クマ「だよなぁぁーーー!?

   よーーーーしよしよしよしよし!!!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

この日私は

 

 

 

コンビニへ立ち寄って犬のおやつを買った

 

 

 

ちくしょぉおおおおお!!!

 

見てろよにっくきクマさん・・・!

 

 

絶対にBをメロメロにしてやっからなぁぁぁああ!!!?