黒猫のワルツ

100%「だから何」って言われる

 

皆様こんにちは

 

若い男性には甘くないけれど

若い女性にはとことん甘いLUKAでございます

 

 

いやーだって若い女の子は可愛いじゃないですか!!!

 

女性は女性に厳しい

なんて話もよく聞くし

確かにそういうシーンをよく見かけてきたけれど

 

私はもっぱら女性に対しては優しい

 

 

だって

 

女性からは好かれたいもの・・・!

 

 

私には無い可愛さやら何やらを持っている

あの可愛らしくて仕方ない生き物に愛されたい!

 

 

そう思って幼少期

捕まえた虫を見せて喜ばせようとした結果

「ルカちゃん嫌い!!!」

と言われたのが私なんですけどね・・・

 

 

もはやトラウマである

 

 

 

そんな私がいつものように朝会社へ行った時の事

 

20歳の女の子が今にも泣きそうな顔をして

私の所へ走って来た

 

 

20歳「ルカさぁぁーーーん!!!」

 

私「ど、どうしたかね!?」

 

20歳「ウォッシャー液無くなったらどうしたらいいのー!?」

 

 

・・・・・え?

 

 

補充すればよろし

 

 

20歳「会社来る途中でウォッシャー液無くなって

    もう目の前真っ白みたいな状態で走って来たの!

    ちょー怖かった!!!」

 

 

この日私が住んでいる地域は

とてつもなく気温が高く

雨が降っていた

 

そのせいで道路がぐっちゃぐちゃになり

前を走っている車から飛んでくる泥で

あっという間にフロントガラスが泥まみれになるのだ

 

 

私「あーなるほど

  私の車に1本積んであったかなぁ」

 

20歳「ほんと!!!?

    売って欲しい!

    帰り絶対あのままじゃ帰れない!多分死ぬ!」

 

私「お金なんて要らないですよ

  大きいのだから全部なんて使わないだろうし

  帰りに補充するといいですよ」

 

20歳「あたし

    やり方分かんない」

 

 

え!!!?

 

 

20歳「いっつもおとーさんか彼氏が

    無くなる前に入れてくれてたから

    やった事ない・・・」

 

 

何という姫っぷり・・・!

 

 

私「そ・・・そうか・・・

  じゃあ一緒にやってみましょうか」

 

20歳「いいの!!!?

    やったーーありがとーーー!」

 

 

くっそかわえぇ!!!

 

なんなんだこの可愛い生き物は・・・!

 

 

ちょっとわがままだしちょっと姫だけど

この子のこういう所が可愛くて好きなんだよなぁ・・・!

 

 

って言うか

これは雪国特権だけど

冬の走行中にウォッシャー液が無くなって

コンビニも近くに無くて買えない状況の時は

 

車を道路脇に停めて

その辺から雪を掴んで

 

 

雪をフロントガラスにぶつけると良い

 

 

軽く雪を乗せただけだと広がらないけど

ぶつけると雪が割れて広がるんだよね

それでワイパーを動かすとちょっと綺麗になる!

 

・・・まぁこの方法はあくまでも応急処置だし

フロントガラスに傷がついても私は保証いたしかねますけど!

 

 

 

その日の帰り

一緒に駐車場へ行った私は

自分の車からウォッシャー液のボトルを降ろし

20歳の女の子の車の前に立った

 

 

20歳「エンジンはかけない方がいいの??」

 

私「そうですねー

  一応エンジンは止めたままが良いですねー」

 

20歳「分かった!!!

    ・・・・・・・・・・・」

 

 

何故か

 

私の隣にスッと立った20歳の女の子

 

 

2人で車の前で見つめ合う

 

 

えっ

 

 

私「・・・・・・ボンネット開けないと!!?」

 

20歳「え!?ここで開けれるんじゃないの!?」

 

 

あ・・・なるほど・・・そこからか!!?

 

 

思わず笑ってしまう私

 

ダメだよねぇ!

こういうの笑うのはダメだと思う!

誰だって最初は何も知らないのが当然なんだから

そこを笑うなんてやっちゃいけない事なのに

 

なんかつい・・・

 

可愛くて・・・

 

 

私「ボンネットはね

  車の中で操作して開けるんですよ」

 

20歳「え・・・あたしの車もかなぁそれ・・・

    そんな事出来そうなの見た覚えない・・・」

 

私「じゃあちょっと運転席の辺り見てみましょーか

  大概はハンドルの右下辺りとか

  シートの右下辺りとかにあるんだけど」

 

20歳「どこだろー!?」

 

 

スマホを取り出してライトを点け

20歳の女の子と一緒に運転席を覗き込む

 

 

私「レバーみたいになってるやつ無いかしら」

 

20歳「・・・・・・・・・・・・・・

    これはガソリンのやつだし・・・

    ・・・・・・・・あ!

    これかなぁ!?違う!?」

 

私「・・・・・・そーそーそれですね!

  それをグッと引っ張ってみて」

 

20歳「えいっ!」

 

 

ガコンッ!

 

 

私「これでボンネットが開いたので

  前に行きましょう」

 

20歳「おぉーーーーあたし初めて自分でボンネット開けたー!」

 

 

こんな娘が居たらお父さんもお母さんも

可愛くて仕方ねぇんだろうな・・・

 

おっかしいな・・・

 

私が20歳の時

こんな可愛い生き物だった記憶ねぇんだよなぁ・・・

 

そりゃ可愛がってもらえねぇ訳だわ・・・

 

 

 

車の前に立ち

ボンネットの隙間に手を突っ込こもうとする20歳の女の子

 

 

私「ボンネットは指を挟む危険性があるので

  必ず片手で支えながら

  もう片手でロックを外しましょう」

 

20歳「ロック」

 

私「両手でさわさわ~っとこの隙間を触っていくとね

  引っかかる場所があるんですよ」

 

20歳「さわさわ~~~さわさわ~~~ここ!」

 

私「そしたらここちょっと覗いてみてね」

 

20歳「うん!」

 

私「ほらここにレバーみたいなのがあるでしょう

  これがロックになってて

  ここを手で引っ張って外してあげないと

  ボンネットが上に開かないようになってます!」

 

20歳「へーーーー!」

 

私「手を挟まないように

  左手でしっかりボンネットをおさえながら

  右手でロックを外してみましょう!」

 

20歳「よいしょ・・・

    ん?こう・・・????

    違うか・・・あれ???

    えっと・・・・・・・???」

 

 

頑張れ・・・!

 

おばさんは君が成功するまでしっかり見守ってるからね!

 

 

20歳「あ!外れた!」

 

私「そしたら必ず両手でしっかり持ちあげて

  上まで上げたら支えの棒を探します」

 

20歳「うん!」

 

私「支えの棒はボンネットの中の右か左のどこかにあって・・・

  この車だとそこの左端だね!

  左手でボンネット持ち上げたまま

  右手でそれを外して~」

 

20歳「・・・・・・・・・外れた!」

 

私「そしたらその先端を・・・

  ここの穴にしっかり入れましょう」

 

20歳「・・・・・・・・入った・・・?」

 

私「ゆっくり左手をボンネットから離してみて~」

 

20歳「・・・・・・・・おぉーーー止まったー!」

 

 

君は本当に可愛いねぇ・・・

 

 

おばさん子供は苦手だけれど

こういう可愛い子を見ると

 

・・・一気にこのくらいの年齢の子供を産む事って出来ないのかな

って思っちゃう

 

 

私「じゃあウォッシャー液を入れる場所を探します

  プラスチック製の丸い蓋みたいなのがあると思うんだけど・・・

  あぁーこれこれここですね」

 

20歳「開けて良い?」

 

私「良いですよー

  そしたらそこにウォッシャー液を入れまーす

  はいこれ」

 

20歳「おぉーーーー!」

 

 

ウォッシャー液が重いらしく

片手で持てないので両手で必死に持ちながら

ゆっくりウォッシャー液を補充する20歳の女の子を

手元をライトで照らしてあげながら見守るおばさん(私)

 

女の子は両手でしか持てないものなんだそれ・・・

 

5リットル満タンでも片手で軽々なんだけどな私・・・

 

 

20歳「ねぇこれすっごい入っちゃってる!

    ルカさんのウォッシャー液なのに!

    もうやめた!」

 

私「いやいや

  ギリギリまで入れちゃっていいですよー」

 

20歳「でも・・・!」

 

私「良いから良いから!」

 

20歳「・・・・・・ありがとう!!!」

 

 

そして

ウォッシャー液を入れ終わり

一緒にボンネットを閉じた

 

 

私「これでもう次からは一人で出来ますねぇ」

 

20歳「やったーーーー!

    あたし生まれて初めてウォッシャー液自分で入れれたー!

    ヤバい!

    おとーさんとおかーさんと彼氏に自慢しよー!」

 

 

何それ

 

それだけで自慢してくる娘だの彼女だのって

可愛くて仕方ないやつじゃん・・・

 

 

20歳「ねぇ残ったのルカさんも入れる!?

    あたしお手伝いするよ!?」

 

私「あははは

  ありがとう

  でも寒いしこれから道路凍っちゃうだろうから

  早目に帰った方が良いですよ

  凍結したら怖いでしょう」

 

20歳「そっか・・・!!!

    そうだね・・・じゃあ凍る前に帰る!

    ありがとールカさん!」

 

私「気を付けて帰ってね」

 

20歳「今日は自慢出来る事出来たー!!!

    ほんとにありがとー!」

 

 

可愛い20歳の女の子を笑顔で見送り

自分の車に乗り込んだ私

 

 

 

・・・・・え

 

 

私も母に

 

「ねぇ私ウォッシャー液の入れ方

 20歳の女の子に教えてあげたんだよー!

 凄い凄いー???」

 

って自慢した方がいい・・・?