黒猫のワルツ

職質してくる警察官と同じくらい

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

今日も今日とて

新しい職場で頑張って働いた私

 

 

そんな私ですが

 

今日

全身の毛穴から汗がブワッ!と出るような事件が起きた

 

 

それは

いつものように集金に出掛けようとした時の事

 

最近はすっかり

『番地』の見方が分かるようになり

 

その上『町の名前』も覚えてきた

 

以前までは『山田町』『田中町』とか言われても

それがどこの事なのかさーっぱり分からなかったし

何なら「え・・・?そんな町あるんですか?」くらいの勢いだった

 

だけど今は

『山田町』のこっち側が『田中町』で~

『山田町』のそっち側が『佐藤町』でその奥が『川田町』!

なんて事まで分かっている

 

興味が無い事は一切覚えない私だけれど

興味がある事は一発で覚えられる性質のお陰か

一度行った場所への道は一度でしっかり覚えられており

 

段々と地図を見なくても

「〇〇町〇丁目〇番地」という住所が分かれば

何となく大体の場所とそこへ行く為のルートが分かるようになってきた

 

 

 

もうこれ

 

方向音痴を克服したと言っても良いのではないでしょうか!!!?

 

 

相変わらず東西南北はいまいち分かっていないけれど

地図なんか見なくたって記憶していればいいって事よね!?

 

 

以前よりも圧倒的な自信を胸に

車の鍵を持って会社を出た私

 

 

さぁ!

 

今日も楽しい集金タイムだ!!!

 

 

会社の下の駐車スペースへ行き

車の前に立って鍵をドアに向け

ポチッ!とキーレスのボタンを押す

 

 

ポチッ!

 

 

・・・・・・・ポチッ!?

 

 

・・・・・・・・・ポチポチポチポチ!!!

 

 

何度ボタンを押しても鍵が開かない

 

 

おかしいな・・・つい先日電池を交換したばかりなのに

もう電池切れなんてあるんだろうか?

 

頭を傾げて鍵を見つめる

 

 

・・・まぁいっか

戻ったら電池交換しよ

 

 

ドアのカギ穴に鍵を突っ込んで回してドアを開け

車に乗り込んだ私は

運転日報を書こうとファイルを手に取った

 

 

 

その瞬間

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

 

目玉が飛び出し

心臓も口から飛び出すんじゃなかろうか

 

ってくらいびっくりした

 

 

何だかわからないけれど

とにかく突然

車のクラクションが鳴り始め

ハザードランプがビカビカ光り始めたのだ

 

 

!!!!!!!?

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

びっくりしている間にも

ラクションは鳴り続け

ハザードランプはけたたましく点滅しまくる

 

 

えっ!!!?

 

へぇぇぇっっ!!!!?

 

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

ちょっ・・・やめっ・・・なっ・・・!

 

 

錯乱状態で

慌ててハザードのボタンを押してみる

 

もちろん点滅を続けるハザードランプ

点滅をやめる様子が無い

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

この車が停まっている場所

 

会社の地下という事もあって

引くほど音が響く・・・!!!

 

大事件だよ大事件!!!

 

 

って言うか本当に何!?

何が起きてこんな恐ろしい事になっ

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

うぐぉぉおおーーーーー!!!?

 

だっ誰か!

これがどういう状態なのか教え・・・

 

えっ何よほんとに!?

何が起きてるの!!!?

 

混乱しながらも

「これは恐らく防犯ブザー的なもの!」

という事だけは理解していた

 

何がどうなってこういう事態に陥ったかは分からないけれど

とにかく防犯ブザー的な何かがこう・・・

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

ちょっと待って!!!?

一回落ち着こう!!!?

 

ちがっ!

一回落ち着かせて!!!?

 

お前がそういう状態だと私はもう何が何だか・・・!

 

 

完全に錯乱状態だったけれど

もうとりあえず訳も分からず

車の鍵を車にぶっ刺して回してエンジンをかけた

 

ブルルン!

パァァァァーーーーーッ!!!

 

 

パァァァァーーーーーッ!!!

 

あっ駄目!!!?

 

駄目かそうかそうだよな!!!?

じゃあ一体どうしたら・・・!

 

と思ったら

 

 

時間差でようやくクラクションが止まり

ハザードランプの点滅も停止した

 

 

し・・・死ぬかと思った・・・!

 

死因になるような要素があったか聞かれたら

「いや確かに死因になるようなものは無いけど」ってしか答えられない

 

だけど何というかこう・・・

焦り過ぎて死ぬような気がした

 

山で足を滑らせても「死ぬ」なんて思った事が無い私が

この時ばかりは死ぬ気がした

 

 

死因:焦り死

 

 

 

って言うか何だったの!?

この車は私の何が気に入らなくてこんなバカな騒ぎ方したの!?

 

口が半開きになったまま

しばらく放心状態だったけれど

 

ようやく顔を上げる事が出来てバックミラーを見ると

 

そこには

まともさんが

私同様口が半開きの状態で立っていた

 

 

びょえぇぇぇーーーん!!!

まともさぁぁぁぁーーーーーん!!!

 

ここ何年かで一番ごわがったよぉおおおおぅ!!!(号泣)

 

 

私「はっはあっ・・・!あぅっ・・・!(言葉にならない)」

 

まとも「大丈夫!?何があったの!?」

 

私「あのあのあの!分からないんです!

  鍵を開けて乗り込んで日報書こうとしたら

  あのっ!クラクションやらハザードやらが

  べーべーばかばか鳴り出して!」

 

まとも「あ!わかった!

    ・・・あっははははは!

    あれだよ!?

    今時の車ってキーレス使わないで鍵開けて

    すぐエンジンかけないと防犯のやつ働いて

    クラクション鳴りだすの!だっははははは!」

 

私「そ、そうなんですかぁ!?

  なんっなんかもう・・・えぇぇぇ・・・!

  知らなかった・・・!

  うぉおおんびっくりしたぁぁぁぁ!」

 

まとも「あっはははははは!

    え?なんで?キーレス使わなかったの?」

 

私「電池が!

  この間交換したばっかりなのに電池が!」

 

まとも「あっはははははははは!!!

    ルカさん

    汗やばい!!!」

 

 

言われて

おでこに手をやると

 

脂汗でぬるっとした

 

 

私「全身から汗が噴き出した・・・!

  背中もびしょびしょだよ・・・!」

 

まとも「ぶあっははははははは!!!」

 

 

原因が分かり

アホみたいなクラクションも鳴り止んだ事で

ようやく落ち着きを取り戻した私

 

まともさんがひとしきり笑い

会社の中へ戻って行くのを見送って

再び運転日報を書こうとペンを持って

 

 

止まった

 

 

 

「もう方向音痴なんて言わせないぞ☆」みたいな感じで

余裕ぶっこいてたら1分もしないうちにこれだよ・・・!

 

 

神は私が調子に乗ると

秒で天罰落とすみたいな感じのあれなの・・・!?

  

もうちょっと他の人にも目ぇ向けろよばか・・・!!!

 

 

って言うか・・・それ以前に

 

衝撃を与えた訳でもなんでもなく

普通に鍵使って

普通にドア開けたのに私を車泥棒扱いって・・・

 

 

この車理不尽過ぎんかーーーーーー!!!?