黒猫のワルツ

おさささささっ!!!

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

 

突然ですが皆様

 

この言葉の意味を理解出来ますか?

 

 

「エレベーターのボタンがおささらない」

 

 

私は北海道生まれの北海道育ち

 

だけど

言葉遣いが悪いまま成長し

標準語を真面目に学び始めた年齢が若干遅かったので

人よりかは『方言』を『方言』として認識出来る

 

 

故に

言葉を発している途中でハッとする事がある

 

 

「今から言おうとしているこれってもしかして北海道弁!?」

 

 

 

という訳で

冒頭の質問にあった

「おささらない」ですわ

 

これ

北海道弁らしいのですが

皆さんはこの言葉をご存知だったでしょうか?

 

使い方としてはこう

 

「たまたま肘が当たってボタンがおささった!」

 

「故障していてボタンがおささらない」

 

 

「ささる」が方言なんでしょうね

 

別の言葉でも

 

「ペンのインクが切れて書かさらない」

 

「滑って変な所に書かさった」

 

「言いたくない事いわさった」

 

 

一つ一つ解説していくと

 

まずこちら

 

「ボタンがおささらない」

 

これは誰にでも伝わる日本語に変換すると

(これが非常に難しいんだけど)

 

「ボタンを押そうとしたけれど

 何等かの事情があって押す事が出来なかった」

 

これになる

 

滅茶苦茶長い説明になっちゃう

 

 

 

そして

 

「たまたま肘が当たってボタンがおささった!」

 

これは

 

「ボタンを押すつもりなんて無かったんだけれど

 たまたま肘が当たって意図せずボタンを押してしまった!」

 

こう!

 

そんな事するつもりが無かったのに

やっちまったよ!

って事を表現する際に「~~~ささった」という言葉を使う

 

 

「故障していてボタンがおささらない」

 

これは

 

「ボタンを押そうとしたんだけれど

 故障していてボタンを押す事が出来ない」

 

という意味

 

「なんかボタンおささらなーい!」

だけでも

「ボタンを押そうとしたんだけれど

 故障していてボタンを押す事が出来ない」

という事を言いたいんだ

ってのが道民にならきっと伝わる

 

 

凄くない?

 

「~~~ささらない」

「~~~ささる」

って言葉凄くない?

 

便利過ぎてびっくりする

 

 

同様に

「書かさらない」も

書きたいけれど書けない状態を指すし

「書かさった」も

書くつもりなんか無かったけれど意図せず書いてしまった状態を指す

 

 

便利~~~!

 

 

便利過ぎてついつい使わさっちゃう!

 

 

でもまぁ

私がブログを書く際には

あまり使っていないはず

 

可能な限り

どこに住んでいる読者様にでも伝わる言葉で伝えようとしているので

『うっかりたまたま出た!』

とか

『誰かが実際に喋った内容をそのまま書く!』

って場合以外は

こういった方言は出来るだけ使わないように書いている

 

 

以前「ぶし色」が通じなかった時は大層驚いたけど・・・!

 

 

 

でも

普段は結構使わさっちゃう!

 

なまら北海道弁使わさっちゃうんだけど

たくさんの人が読むブログでポンポン北海道弁使ったりしたら皆困るしょ!

したっけ読者様離れて行っちゃうかもしれないっしょ!

あずましく読んで欲しいから

ちょっと気を遣うのがこわい時もあるけど頑張るし!

そうするのが良いんだべさ!?

 

 

・・・ね?

 

こうなっちゃう

 

北海道民北海道弁満載のブログを書くと

結構凄まじい事になっちゃう

 

 

特に私は

道内でも「何言ってるのか全然分からない」と言われる事が多い

『浜言葉』と呼ばれる謎の方言を話す事があるので

道内の人にすらも通じない可能性がある

 

どこで覚えて来ちゃったのかは不明!

 

 

 

さて・・・

 

どうして突然こんな話をし始めたのか

って話なんですが・・・

 

 

先日

「ウォシュレットのボタンが壊れて反応しない」

という相談の電話を受けた私は

 

ほぼ何でも屋のお爺ちゃんの所へ行って

その話の説明を開始した

 

 

私「〇〇町の〇△さんを覚えていらっしゃいますか?

  先月~~~の修理に伺ったお宅なのですが」

 

爺「あぁーーーあの婆さんな!

  覚えてる覚えてる!

  また電話きた?今度はなしたー?」

 

 

「婆さん」って・・・

 

爺さんが年配の女性を「婆さん」って呼ぶのシュールだな・・・

 

 

私「トイレのウォシュレットの調子が悪いらしく」

 

爺「ウォシュレットのどこ?」

 

私「ボタンが」

 

 

この瞬間

 

ハッ!とした

 

 

ヤバイ!

サクッと簡単に「ボタンがおささらないって」って言おうとしたけど

これは確実に方言のような気がする・・・!!!

 

 

咄嗟に

「正しい日本語で説明しなければならない!」

「じゃあ正しくはこれを何て言うんだ!?」

という意識がビビビッと脳を駆け巡った

 

その間

わずか1秒にも満たなかっただろう

 

 

 

結果

 

 

私「おさささささっ!

 

 

狂った

 

 

脳が完全にバグった

 

 

「おささらない」という言葉は

この6文字

たったこれだけで

「押したい(押している)のに何等かの事情で押せない(反応しない)!」

という複雑な状況を説明する事が出来る

非常に便利な言葉である

 

故に

 

正しい日本語に直そうとした脳が

あまりにも「正しい日本語に直す」のが難しくて

ショートしたんだと思う

 

 

 

パァンッ!!!!!

 

 

 

結果

 

なんかもーいきなり

最後の「さ」だけびっくりするほど大きい声が出た

 

 

爺「・・・・・あんっ・・・・な、なにぃ!!!?」

 

私「・・・・・・・・・・・

 (自分がヤバ過ぎて笑いが堪えられない)」

 

爺「なんだってぇぇ!!?

  今なんだ!なんつってたんだ!?」

 

私「ボタン・・・おささらないって・・・!(爆笑)」

 

爺「あぁーなんだ!?口回らなかっただけか!」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

違う

 

違うんだよ爺さん・・・!

 

 

 

ちゃんと言わさらなかったのには

複雑な事情があるんだよぉおおお!!!!!