黒猫のワルツ

私だって20歳の時は・・・!

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

幼い頃から母から口酸っぱく

「女子供とお年寄りには優しく!」

と言い聞かせられて育った私

 

 

そのお陰なのか

若い男性以外に対しては割と多分優しい・・・はずの私

 

 

そんな私が以前から

少し不思議に思っている事がある

 

 

それは

 

 

『お年寄りの鈍さを結構強く責める人が一定数存在する』

という事である

 

老若男女問わずに

そういう人たちって結構見かけませんか?

 

日常生活の中でも

(えぇーその年齢の人にそれ求めちゃう・・・?)

みたいな事ってかなりの頻度で見かける

 

 

例えば

 

先日社内の何でも屋ポジションのお爺さんが

 

 

バッグを紛失した

 

 

恐らく出向いたどこかのお宅に

そのまま置いてきたんじゃなかろうかと思うんだけれど

そのバッグの中にはもちろんお財布も入っていたし

運転免許証やらありとあらゆるものが詰め込まれていた

 

運転免許証の再発行までの間

車を運転する事もままならず

仕事になりゃーしなかった訳なんだけれど

 

それをまぁー皆めちゃくちゃ責めたんですよ・・・

 

 

20歳の子が一番激しかったかな

 

「バッグ置いた場所が分からないってどういう事!?

 頭おかしいとしか思えないんだけどー!」

って言ってた

 

 

いやいや!

 

バッグ置いた場所が分かってたら

そもそも置き忘れたりしねぇんだよ・・・!

 

置いた事自体を忘れているから

置き忘れてそのままそこから離れる訳であって

覚えてたら忘れて離れるなんて事がそもそもありえない!

 

 

そして

 

頭がおかしいんじゃなくて

 

 

それは誰にだって起こりえる事なんだ・・・!

 

 

私がこれまで見てきた限り

交通事故を起こしやすい人って存在するし

物忘れをしやすい人も存在する

 

要するに

物事には向き不向きというものがあって

 

日常生活を送る上では誰しも皆大体同じ事が出来るけれど

脳の働きとか性格的に

注意散漫になりがちだったり

色々な特性みたいなものがあるのが人間だと思うんですよ

 

 

後は単純に

 

 

老化

 

 

私は今まだ三十代半ばだけれど

これから先どうなっていくかなんて分からない

 

老化というものは人体を構成している細胞が

少しずつ死滅していく事が原因で起こっているのでしょう

若い頃は再生速度も速かったけれど

それがどんどん遅くなっていって

やがて再生出来なくなってしまう

 

 

それを考えると

年々記憶力や判断力が低下するのは当然の事であって

生きている以上必ずぶち当たる壁なのだ

 

 

それを責めて放った言葉というのは

そっくりそのまま

将来の自分に対して放っている言葉と同義だと思うんですよね

 

自分だって将来は

バッグをその辺に置いたままどこかへ行って

「バッグどこやったか分かんない!」

ってなる可能性が相当高いんですよ

 

老衰で死ぬ間際まで頭がシャキッとしていて

物忘れ全くございません!

なんてパターンの方がよっぽど希少だと思う

 

 

 

数名から

「ボケたんじゃないの?」

「どうやったらバッグ忘れて帰って来られるの!」

などと責め立てられるお爺さんを見て

 

胸がギュッと締め付けられる

 

 

明日は我が身・・・!!!

 

 

 

それから一週間後

 

再びお爺さんが

訪問先にバッグを置き忘れて行ったらしく

お客さんから「バッグ忘れてるよ!」という電話が入った

 

 

その瞬間

 

再び盛り上がる社内

 

 

「どうかしてるよ!!?」

「首から紐つけてぶら下げて歩いたほうが良いんじゃないの!?」

 

 

もしこれらの言葉を歳を取った私が言われたら

 

・・・泣いてしまう・・・!!!

 

 

だって好きで忘れて歩いている訳じゃないでしょう!?

わざとにやっている訳じゃなくって

そういう事があったら一番落ち込んでるのは

間違いなく本人だと思うの!

 

そこへ容赦のない追い打ち!

 

えぐい・・・!!!

 

 

そもそもなんだけどさ

この何でも屋ポジションのお爺さんがやってる事って

相当集中力を要する作業だったりするんですよ

 

訪問先へ行ってバッグを置いて

工具ケースを取り出して必死に修理を行う

 

バッグの有無なんて忘れるほどに集中するはずである

 

さぁ終わったぞ!

という時に

工具ケースだけ持って帰って行く

なんて事は頭がシャキッとしていようがいなかろうが

充分に起きえる事のように思える

 

 

まぁ

 

バッグを紛失した翌週にまたやっちゃった

っていうのはちょっとまずかったけれど

 

でも私の家になんかの点検に来たおじさんも

工具ケース丸々忘れて行った事あるよ!?

 

(これ忘れて行って次の点検どうやってやるんだよ・・・!)

ってびっくりしたけど

でもそういう事ってよくある事なんだと思うの・・・!

 

 

 

そんな

お年寄りに優しくない発言が目立つ職場

 

会長夫人が

膝が痛くて上手に座れないし立ち上がれない

足が上がらない事に対しても

なかなかどうして若者たちは容赦がない

 

「だらだらやってないで仕事して欲しい」

「なんであんなに動き遅いんだよ・・・急いでんのに」

なんて言われちゃう

 

 

無理だから!!!

 

 

お前は自分が70歳になった時

20代の連中と変わらぬ俊敏な動きで職場内を駆け回っている

とでも思ってんのか・・・!?

 

なんならこの婆さんは

若い頃かなり肉体労働してきたお陰もあってか

その辺の脆弱な70代よりよっぽど動ける方だからな!?

 

お前なんかきっとこれの半分ほども速く動けねぇぞ!!!

 

20歳の女の子に関して言えば

ヒョロッヒョロで基本それほど運動はしない

食事も栄養が偏った食事を好んでおり

とても健康状態が良いとは言えない状態である

 

今散々お年寄りに対して冷たい事を言っているけれど

きっと彼女は70歳になる頃には

もう施設に入らないとやってられねぇってくらいに

足腰が使い物にならなくなっている可能性だってある

 

 

今お前らが

元気で足が高く上がるのも

物忘れも無く

ハキハキと喋る事が出来るのも

 

ただの『若さのお陰』だって事を忘れるな・・・!

 

 

50年後には今の自分を恥じる事になるだろうよ・・・!

 

不得手だった事が今以上に不得手になるんだから

覚悟しとけよ・・・!

 

 

 

そしてそんな中

 

年配の男性にパソコンの操作を教えていた私

 

 

もう何度も何度も同じ事を教えているけれど

一向に覚えられる気配が無い

 

そもそも

60代を過ぎてからパソコンを覚えようとしても

そう簡単なお話じゃないんですよね

 

横文字が頭に入って来ないし

キーボードの位置も覚えられない

 

よっぽど毎日長時間パソコンと向き合う!

なんて事でもしない限り

早々覚えられるものじゃない

 

私の母も必死にパソコンの勉強をしていたけれど

全く触れなくなった今となっては

もうほぼ操作は出来ない事でしょう

 

そんなもん!

 

歳取ってからのお勉強なんてそんなもん!

若い頃の数倍かかるの当たり前!

 

 

なんだけど

 

 

私「そこはもう何度かやって

  ご自分でやり方もノートに書いていたので

  まずはそのページを開いてみましょうか~」

 

60代①「えっ・・・これやった・・・?」

 

私「やりましたよ~

  ノート見ながらやればきっと出来ますから

  ゆっくりやってみましょうね」

 

60代①「ど・・・どこだろうそれ・・・」

 

私「ここにタイトル書いてあるので

  その中から探しましょうか~」

 

20代「やるだけ無駄じゃないかなぁー?」

 

私「!!!!!!!!?」

 

 

な・・・

 

何という事を言うのだ・・・!!!

 

本人が頑張って覚えようとしているのに

そんな酷い事・・・!

 

 

まとも「メールもさぁー

    たった3行なのに5時間かかったんでしょー?

    時間の無駄だよねぇ~」

 

60代①「・・・い・・・いや・・・

     自分の仕事だから・・・

     自分で出来るように・・・」

 

20歳「え、でもマジで無理だよ

    だって覚えられないじゃん

    やる気ないんじゃないの?」

 

 

やる気があるとか無いとか

そういうのとはまた違う・・・!!!

 

脳の!

 

脳の老化が原因だから・・・!

 

 

60代②「いやいや・・・時間はかかるけど

     頑張ってやってれば必ず覚えるから・・・」

 

20歳「えっじゃあ頭悪いの!?

    何回も同じ事教えてるじゃん!」

 

 

ひどっ!!!!!!

 

 

私「だ、大丈夫ですよ!!?

  私の母も60代でパソコン勉強してましたけど

  ちゃんと触れている間は

  エクセルもワードも使えてましたから!」

 

60代②「俺も凄い時間かかったけど

     それでも今なんとか出来てるから・・・!」

 

60代①「・・・・・・・・・・・う・・・うん」

 

まとも「いやー無理だと思うけどー」

 

60代②「でも無理だからってやらないと

     他の誰かがやる事になるでしょう・・・?

     他に誰かやってくれるの・・・?」

 

まとも「えっそれは無理」

 

 

だったらどうしようもないじゃん!!!

 

本人に頑張って貰うしかないじゃん!

 

 

目の前で散々酷い事を言われた60代男性

 

しょぼんと落ち込んでいたが

何とかその日の夕方までに

やりたかった事はやり遂げる事が出来た

 

よかったね・・・!

 

よく頑張ったね・・・!!!

 

 

そしてその日の帰り道

 

 

20歳「なんで皆あんな鈍臭いんだろー!

    頭も悪いし動きも遅いしー!」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

10年後

 

 

縄跳びを飛んでみな・・・

 

 

絶対縄が足に引っかかって

自分が想像以上に飛べていないという事実に驚愕すっから・・・!

 

 

ちくしょう小娘めぇぇぇ!

 

 

加齢の恐ろしさを舐めるなよーーーー!!!?