黒猫のワルツ

お年寄りの方がしっかりしている

 

皆様こんにちは

 

 

先日

砂利・砕石・バラスの違いが分からず

 

『バラスとは』で検索をかけた所

 

 

f:id:kuroneko-LUKA:20200830202503p:plain

 

これが出てきて

何となくツボに入って

会社で一人で笑い死にそうになったLUKAでございます

 

なんでカタカナなんだよ・・・!

 

 

そんな私が先日

 

 

どうしても

新鮮でおいしいトラウトサーモンを

大葉でくるんで醤油をつけ

それと白飯を合わせて食べたくなり

スーパーへお買い物に行った時の事

 

あれこれカゴに放り込み

レジでの会計を済ませて

サッカー台マイバッグに買った商品を詰めていると

 

 

突然

 

隣の隣で購入した商品をリュックに詰めていたお爺さんが

 

 

・・・・・・・・転んだ・・・?

 

 

あれは一体何がどうなって転んだのだろうか

 

本当に何も無い場所で

歩いている訳でもなかったのに

突然その場でステン!と転んだのだ

 

 

何が起きたのか分からず驚いていると

 

転んだお爺さんは慌てて立ち上がろうとした

 

 

爺1「あぁびっくりした・・・!

   いだだだだっ・・・!」

 

 

ハッ!

 

手を貸さねば・・・!

 

 

よく分からない事象に驚きすぎて

咄嗟に反応が遅れてしまった・・・!

 

慌てて一歩足を踏み出した瞬間

 

そんな私の横をサササッと素早く数名の人が通過し

お爺さんに集まった

 

 

婆1「大丈夫かい!」

 

婆2「一体どうしたの!?」

 

爺2「何してんの!

   具合悪いのかい!?」

 

 

そして

私の隣で商品を詰めていたお婆さんも

 

 

婆3「倒れたのかと思ったよ!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

な・・・

 

何という平均年齢の高さよ・・・!!!

 

 

転んだお爺さんは70代半ばくらいだろうか

 

そしてその後ろで

そのお爺さんを支えようとしているお爺さんもまた

80代前半くらいに見受けられる

 

お爺さんに手を貸そうと両サイドに回り

腕を引っ張ってやろうとしているのも

80代前半から80代後半に見受けられるお婆さんたちなのだ・・・!

 

 

えぇぇぇぇ・・・!

 

ここに・・・

 

ここに中年居ますがーーーーー!?

 

 

がっしりと転んだお爺さんを囲む

高齢者の皆様

 

とても近付けない雰囲気

 

 

私「あっ・・・あのっ」

 

爺1「あやっ・・・すみません」

 

爺2「大丈夫かい!

   立てるかい!」

 

婆1「足踏ん張って!」

 

婆3「立ち眩みしたのかい!?」

 

 

あのっ・・・

 

もしよろしければ私が手を・・・

 

 

爺3「せーので立つぞ

   いくぞ」

 

爺&婆「せーーーーのっ!!!」

 

 

足をもちゃもちゃと動かしながら

周りの高齢者さんたちに支えられて

何とか立ち上がったお爺さん

 

 

婆3「あんた大丈夫なのかい!?」

 

爺2「自分で帰れるかい!?」

 

婆2「タクシー止めてやろうか!」

 

爺1「いやいや・・・すみませんね

   ちょっと足が滑って・・・

   大丈夫です大丈夫です・・・」

 

 

なんで???

 

なんで足が滑るの???

 

ただ立ってるだけだったのに

どうやったら足が滑るの???

 

倒れそうになったんじゃなくて???

 

 

爺3「暑いから気ぃつけないと

   あぁほれ水やるから!

   これ飲みなさい!」

 

婆1「歩いて帰るんかい?」

 

婆2「家すぐ近くなのかい?」

 

 

あのっ・・・

 

私良ければ車でお送りしま・・・

 

 

婆3「今ほれ!

   そこに私が待っててもらってるタクシー居るから

   それにあんた乗って帰りなさい!」

 

爺1「いやぁそんな」

 

爺2「そうした方が良い」

 

爺3「そうだそうした方が良い」

 

爺2「金はあんのかい」

 

爺1「あぁっはい」

 

婆2「だったらタクシーにしな!」

 

 

そこで

突然一斉にバッと散って

買った荷物を自らが持っていたリュックやら

ガラガラと引っ張る荷物入れに入れる作業に戻ったお年寄りたち

 

 

えっ?

 

今なんか合図あった!!!?

 

 

な・・・なんなんだこの統率の取れた行動は・・・!

 

 

転んだお爺さんの方へ向かって

一歩踏み出して右手を出した姿勢のまま

その光景を見ているしかできなかった私は

行き場が無くなった右手をそっと戻し

 

カゴから荷物をマイバッグへ入れる作業へ戻った

 

 

す・・・すごいな・・・

 

私の出る幕一切無かったぞ・・・

 

やっぱりこう・・・

お年寄りが多い町ならではの

お年寄りたちの一致団結的なあれなんだろうか・・・

強い人たちだ・・・

 

 

とはいえ

やっぱりあのお爺さんは私が

車でご自宅まで乗せて行った方が良いのでは・・・?

 

と思って心配になり

転んだお爺さんの方を見ると

 

他の荷物を詰め終わったお年寄りが数名

お爺さんの背後に立っていた

 

 

・・・・・・・・あっこれは・・・

 

 

転んだお爺さんが荷物を詰め終わった瞬間

 

 

婆1「行くのかい」

 

爺2「そこまで荷物持ってやろうか」

 

婆2「ちゃんと歩けるのかい」

 

 

護衛だーーーーーーー!!!

 

 

最終的にあれは

何人くらい居たんだろうか

 

8人くらい集まってたんじゃないかなぁ

 

8人がぞろぞろと転んだお爺さんを囲んで

もし万が一再び倒れようものなら

全員でがしっと抑えて立ったままの姿勢をキープ出来るんじゃねぇのか

ってくらいに

360度どこにも隙間無くガッシリ固められていた

 

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

ただただ呆然と立ち尽くし

スーパーを出て行く高齢者の軍団を見送った私は

 

何とも言えない心境だった

 

 

あの場で一番力があったのも

体力があったのも私だったはずなのに

何一つ出来ずに見ている事しか出来なかった・・・

 

なんという情けなさ・・・

 

 

どれだけ力があっても体力があっても

パッと判断してパッと動けないとお話にならないじゃないか・・・

 

 

 

情けなさと後悔を胸に帰宅した私は

マイバッグから買ってきた商品を取り出し

 

 

気付いた

 

 

 

あっ

 

 

大葉が無い・・・・・・・・!!!

 

 

確かにカゴに入れたはずの大葉が

何故か袋の中に入っていない・・・!

 

って言うか大葉だけじゃない!

 

買ったボールペンも入っていないし

ガムも入っていない!

 

 

こまごまとした物が全然入ってない・・・!

 

 

レシートを見ると

確かにお会計はされている

 

 

という事はどうやら私は

 

あまりのお年寄りたちの連携の取れた動きに驚きすぎて

カゴの中から荷物を移し替える時に

気もそぞろになって

カゴの中に商品を残したまま帰ってきてしまったという事・・・!?

 

 

お・・・

 

 

お爺ちゃんお婆ちゃん軍団の皆様ぁぁぁーーー!!!

 

 

次回は私を介護してくださいませんかぁぁぁああ!!?