黒猫のワルツ

虐殺されたのはトンボじゃなかった説

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

突然ですが

皆様は昆虫はお好きですか?

 

 

幼い頃は平気で触れたのに

大人になってからはさっぱり触れない

もしくは恐怖すらも覚える

という人はかなり多いはず

 

 

これがどういう理屈で起きる現象なのか

私にはまったく見当もつかない

 

 

もちろん

幼い頃から苦手という人も居るでしょう

 

それなら大人になっても苦手なのは理解出来る

 

 

 

子供のころはダメだったのに大人になってから平気

とか

老化に伴って子供のころは出来たのに

大人になってから出来ないってのも分かる

 

 

 

でも

行為ではなくて感情的な問題で

平気だった事がダメになるのってどうにも理解出来ない

 

 

人間って学習する生き物じゃないですか

経験を積んで学習した結果が今の自分を作り上げる

 

 

じゃあ

子供のころは平気だったのに大人になってから昆虫がダメ

という人たちは

一体何を学習して

昆虫に恐怖を感じるようになるんでしょうかね・・・?

 

 

 

さて

そんな訳でこの私

 

 

蛾と蝶々を克服いたしました・・・!!!

 

 

いやー

何年でしょうね

 

幼い頃に蝶々だと思って捕まえたのが実は蛾で

羽根をつまんだ瞬間

羽根がボロボロと崩れて行って

毛虫の部分だけが残った姿を見てしまって以降

 

どうあっても苦手だった蛾と蝶々

 

 

何度も何度もこれまで言い続けてきたけれど

絶対に生物の進化として間違ってると思うんだよね・・・!

 

気持ち悪いと思うのには理由があって

「あんなに羽根が脆い形に進化した事がもう気持ち悪い!」

みたいな感じだったんですよ

 

進化というものはだよ!?

生き残る為に必要な物を新たに手に入れる事が大事なんだ!

そうやってより強い個体が生き残っていくべきなんだ!

 

なのに蛾のあの羽根の脆さよ・・・!

 

お前本当に生き残る気ある!!!?

 

 

「生物として許せない」に近い感情が60%

 

 

 

残りの40%が

 

「捕まえようと思っても捕まえられない不規則な動きが気持ち悪い」

 

これだった

 

 

ただね

これ

ふと気付いてしまったんですよ

 

 

「捕まえようとするから気持ち悪い」

 

 

捕まえる気を完全に消せば良いだけだった

 

今までの私ときたら

蛾を見たら「捕まえなければ!」とティッシュを手に持ち

必死に抗おうとしていた

 

捕まえたいのに不規則な飛び方をしやがって

捕まえられず気持ち悪い

だから逃げる

 

捕まえたら捕まえたで

ティッシュの中で羽根がボロボロに崩れた姿の蛾だよ

やっぱり生物として気持ち悪い

 

 

この2つを合わせて『100%気持ち悪い』になっていた

 

 

他の昆虫はなんだって平気で

ミミズだって素手で掴めるし

ゴキブリ(北海道のはちょっと小さい)だって

蜘蛛だってへっちゃらなのに

 

蛾と蝶々だけはこれらの理由から

この世から消滅して欲しいと心底思っていた

 

 

それが

2カ月ほど前の

まだ山菜取りで山へ入っていた時の事

 

 

不思議な事に

山には蛾だって蝶々だって無数に居るのに

自分がただの一度も

それらから逃げようとした事も無ければ

恐怖を感じた事も無い事に気付いてしまった

 

 

あれ?

 

密室の中で蛾や蝶々を見つけると

あれほど恐怖を感じているのに

そういえば山で遭遇しても恐怖なんて感じた事ないぞ・・・?

 

 

密室で遭遇した場合と

山で遭遇した場合の差を

ジャンバーの袖にとまった蛾を見て考える

 

 

そうして気付いたのだ

 

 

『捕まえようとするかしないか』の差か・・・!!!

 

 

 

密室=自分の家か会社等

 

 

つまり

昆虫が入ってきた場合に

排除せざるを得ない状況なのだ

 

 

だけど山の場合

捕まえる必要性が一切ないから

奴らがどこでどう過ごしていようが全く気にならない

 

 

鼻っから排除する気を持たなければ

何ら恐怖を感じる事も無いじゃないか・・・!

 

捕まえようとしなければ

不規則な飛び方なんぞ全くこれっぽっちも気にならないし

捕まえなければ

羽根がボロボロ崩れる姿も見る事はない・・・!

 

 

 

こうして私は

 

蛾や蝶々に密室内で遭遇した場合

 

 

その場でじっとしている事にした

 

 

何なら顔面にビシッ!と当たってきやがっても気にしない

 

捕まえようとしているのに顔面に当たってきたら

「いやぁぁぁもぉおおおー!(全力疾走)」

ってなってる所だし

 

「捕まえなければ」

という気持ちと

「捕まえようとするとあいつら捕まえられないから無理」

という気持ちが混ざり合うと・・・何だろう・・・

よくわからんけど科学反応みたいな感じで

「気持ち悪い!」になっちゃうんだけれど

 

捕まえる気が無ければ

蛾や蝶々がどこで何をしようが

私には何ら関係が無い事なのだ

 

好きに生きればよい

 

 

恐怖心0%!!!

 

 

ほんと今までの・・・30年くらいですかね?

 

一体私は何をギャーギャー騒いでいたんでしょう

 

 

こうして私は

もはや昆虫など恐るるに足らない無敵状態になった

 

 

もう何が現れてもへっちゃらだい!

 

 

 

そして先日

実家へ行った時の事

 

ベランダの窓が全開になっており(実家は冷房なんぞ無い)

そんな中でソファに座って

テレビのニュースを見ていた

 

 

すると突然

 

すぐ目の前を大きな昆虫が飛び回り始めた

 

 

・・・まぁなんでもいいか

 

以前までならでかい虫が入ってくる度に

「蛾なのか!?」と一瞬焦っていたが

もうすっかり怖い物無しの私は

ベランダの窓が全開で何が出入りしようが全く気にならない

 

 

父「あぁっ!

  なんかでかいの入ってきたぞ!」

 

私「んー」

 

母「そー?」

 

父「でっかいぞ!なんかでっかいぞ!

  捕まえた方が良いんじゃないのか!?

  あぁあああほらそこに!ほらそこに!」

 

 

父は虫が苦手なんだろうか・・・

 

自ら虫を捕まえる所はあまり見た事が無いが

不必要なまでに騒ぎ立てる様子は幾度となく目撃している

 

 

私「そのうち出ていくでしょー」

 

母「あーほんとだでっかいねー

  トンボだねー」

 

 

え・・・?

トンボ・・・?

 

テレビから視線を外し

虫が飛んでいる様子を見つめる

 

 

私「トンボではない」

 

母「トンボでしょう」

 

 

飛んでいるのは

確かにトンボのような羽根をしているが

どう見ても大きなウスバカゲロウである

 

 

私「トンボじゃない!!!」

 

母「トンボだって!

  あんたトンボ知らないの!?」

 

私「むしろウスバカゲロウを知らないの!?」

 

母「そんなんじゃないって!

  トンボだって!

  待ってな!今捕まえて見せてやっから!」

 

 

母がソファから立ち上がり

おもむろに取り出したのは

 

 

虫取り網

 

 

私「すげぇな!?

  なんでそんなスッと虫取り網出てくんの!?

  どこにあったん!?

  見たの子供の時以来だわ!

  えぇマジでなんで!!!?」

 

母「絶対トンボだから!」

 

父「なんでもいいから早く捕まえなさいって!」

 

 

家の中で

虫取り網を振り回す母

 

 

私「・・・すげぇな・・・

  ここは山かよ

  そしてお前は夏休み中の小学生か・・・」

 

母「あぁん!?

  ちょっとどこ行った!?見失った!」

 

 

その瞬間

 

私の頭に突撃してきて

髪に羽根が絡まったのか

ベチベチベチベチッ!と耳元で音がした

 

 

私「(ベチベチベチベチッ!)

  今私の頭の右側に居る

  (バチバチバチバチバチバチッ!)」

 

母「は?」

 

私「あ、多分居なくなった

  (そっと自分の頭に触ってみるもやっぱり居ない)」

 

父「お前よくそんな平気な顔してられるな!!?」

 

 

もはや蛾や蝶々が私にとまろうと

私は一切動揺しないぞ!!!

 

 

母「どこ!?」

 

私「分からない・・・

  放っておこう・・・」

 

 

見失って5分ほど経過した辺りで

再び姿を現したウスバカゲロウ

 

 

ついに母の虫取り網の餌食になった

 

 

羽根をつまんで私に見せてくる母

 

 

母「ほら!トンボ!」

 

私「ちーーーーがうってぇ!

  なっげぇ触覚あんじゃん!

  トンボに触覚なんかねぇよ!

  トンボはもっと胴体がしっかりしてっから!

  全っ然ちげーじゃん!」

 

母「あんた知らないの!?

  最近のトンボは細くて小さいんだよ!」

 

私「なんでだよ!?どういう事情!?

  これトンボじゃねぇって!」

 

 

ものっすごく至近距離で

母曰くトンボ

明らかにウスバカゲロウを観察する私たち

 

 

私「ウスバカゲロウ!」

 

母「ウスバカゲロウってトンボ?」

 

私「トンボじゃねって!!!

  なんでトンボなんだよ!

  蟻地獄!」

 

母「なんか前にもそんなの聞いた事あるわ

  でもこれはトンボ!」

 

私「ちーーーがーーーいーーーまーーーーす!!!」

 

父「お前らよくそんな・・・

  早く外に放しなさい・・・」

 

 

窓からウスバカゲロウを逃がしてあげる母

 

 

そして

 

 

母「だってあたし

  子供の時にあれがトンボだって習ったもん」

 

 

えぇぇぇーーーー!!!?

 

 

どこのどいつだよ適当な教育施しやがって・・・!!!

 

いや

っていうかそれにしたって

トンボとウスバカゲロウじゃ全然違うから

気付かなかったのもおかしくないか・・・?

 

 

って言うか

以前あなた

 

「トンボが苦手」

「子供のころに羽根ちぎって遊んでたから」

 

って言ってたけど

どう見たって全然平気そうだし・・・

 

 

「子供のころに羽根ちぎって遊んでたから」

って・・・それまさか・・・

 

 

 

トンボじゃなくてウスバカゲロウさん・・・・・・・!?