黒猫のワルツ

すぐ死なない人で

 

皆様こんにちは

 

高跳びが苦手という私のネタに対し

「「今背中から落ちる必要はない」と判断しているから苦手なのであって

 空腹で気が荒い熊と電気が通った塀の中に閉じ込められたら飛べそう」

というコメントを頂き

 

声を出して盛大に笑ったLUKAでございます

 

 

確かにそれはすっげー飛べそうな気がするんだよなぁ・・・!!!

 

多分「ぬぉおおおおお!!!」って叫びながら助走して

いまだかつて取った事が無い姿勢で飛び上がると思う

 

そうなんだよそうなんだよ・・・!

なんだって人間がさ!

何のピンチでも無い時に

リスクを背負って背中から落下しなきゃならねぇんだ

って話なんですわ・・・!

 

マットが敷かれているとはいえ

着地に失敗したら腕がぐにょん!てなるかも知れねぇし

足が引っかかって一緒に転がってきた棒が当たって

痛い思いするかも知れねぇんだぞ!

 

リスクはあるのにリターンが無い!

 

それは走り高跳びの授業の時から常々思っていた!!

 

という訳で

コメントを下さった方の名推理

多分当たってると思う・・・!!!

 

 

 

さて

話は変わりまして先日

また歯医者さんへ行ってまいりました

 

ここ最近

歯医者さんへ行くのが憂鬱だった私

 

だけどこの日の私は

ルンルン気分で歯医者へ向かった

 

 

だって

 

今日は

 

 

麻酔をして治療をする日だからーーー!!!

 

 

ほんっとね

あの根の治療とかいうやつ

外傷とか裂傷とか骨折とか

そういうのよりも断然痛いんですよ

 

私の場合は神経がまだ微妙に残っていたからそうなっていたんだけれど

「歯医者さん怖いよぉぉぅ!!!」

って今にも泣き出しそうなくらいに恐怖だった

 

大人だから泣かなかっただけ

 

毎回「ビクッ!」となって

「あっ!」「うっ!」「うひぃん」とか声出してたけど

我慢してたんだ僕だって・・・!

 

 

上機嫌で椅子に座り

麻酔を打ってもらう

 

 

先生「ルカさんは麻酔は痛くないの?」

 

私「全然」

 

先生「・・・そうなのかぁ・・・

   いや・・・麻酔痛いからって嫌がる人多いから

   嫌かなぁって遠慮してたんだけど・・・」

 

 

えっ!!!?

 

そういう事だったの!!?

 

 

いやいやいやいや!

麻酔なんて全然平気ですよ!?

麻酔無しで歯茎切られても多分かなり平気!

「あっ・・・なるほど・・・これは結構いてぇな・・・」

って冷静に言えると思う

 

だけど神経ビリッとやられるのだけがダメってだけ!

 

 

麻酔なんて打たれても

打たれているかどうか気付かないくらい平気なのになぁ

 

先生ったら優しいんだから・・・

 

その優しさのせいで拷問状態だった訳だけど・・・

 

 

先生「これ今刺さってるんだけど痛くない?」

 

私「んーん?」

 

先生「痛みに敏感って訳ではないのかぁ・・・

   てっきり痛みに敏感なのかなって思ってたんだけど・・・」

 

 

違うんだって!

 

神経ビリッとやられるのが異常なまでに苦手なだけなんだって!

 

・・・え?

って言うか

他の人はあれ平気なの・・・?

 

私の言ってる事が伝わらないって事はそういう事なの・・・?

 

 

先生「はい、じゃあ麻酔効くまでちょっと待ってね」

 

私「はーい!」

 

先生「ルカさんの歯はねぇ

   本当だったら義歯にするくらいなんだけど・・・

   でも出来るだけ自前の歯の部分

   残してあげたいから

   ちょっと時間かかってるんだよね・・・」

 

 

それ

何となく気付いてた・・・!

 

恐らく前回治療して貰った

前の歯医者さんでの治療状態が悪くて酷い事になっていた歯も

そうだったんだと思う

 

分かってるよ・・・!

 

先生のその気持ちと配慮分かってるから

私だってあの拷問に耐えていたんだ・・・!

 

 

先生「ルカさんガムとか

   あとほら・・・固い物も好きだって言ってたし

   そういうの噛めなくなったら辛いもんねぇ」

 

私「はい!」

 

先生「だからもうちょっと時間かかっちゃうけど・・・

   ごめんね」

 

 

謝らないで!

 

私は歯の事はよう分からないし

プロでも何でもないから

先生の判断と治療に全てお任せするよ!

 

 

麻酔が効いて

残っていた神経を取り除く作業に入ったが

私はすっかり安心しきっていた

 

 

麻酔が効いているというだけで

もはや何の恐怖も憂いも無い・・・

 

 

先生「はい一回口ゆすいでくださーい

   全然痛くない?」

 

私「はい!

  眠くなるほどに!」

 

先生「そう?それならよかった~

   まだもうちょっと続けるからね」

 

私「はーい!」

 

先生「・・・ルカさん

   前まで痛いから緊張してて

   それで唾液たくさん出てるのかと思ってたけど・・・

   普段から・・・ちょっと多いね」

 

私「!!!」

 

先生「い!いや!

   良い事なんだよ!?

   唾液が多い事は良い事だから!

   羨ましいくらいだから!」

 

 

今まで唯一

「唾液が多いなんて・・・そんな事ないよ!

 多いって言ってもほんのちょっとだよ!」

みたいに言ってくれてた先生の口から

そんな衝撃的な言葉が出るなんて・・・!

 

 

ほんと・・・

いつも口内ジャバジャバでごめんなさい・・・

 

先生削りながら必死に唾液吸ってくれてるもんね・・・

なんか・・・ほんと・・・ごめん・・・

 

 

こうして

ようやく残っていた神経を取り除き

ついでに次に治療する予定の歯が

沁みないようにコーティングをして貰った私

 

 

先生「はい、今日これで終わり~

   また次ちょっと試してみて

   大丈夫そうだったら根の治療終わりね~」

 

私「わーーーーい!」

 

先生「今日は拷問じゃなかったね」

 

私「スパイごっこはもうお終いだ・・・

  私はもう口を割らないぜ・・・へへっ」

 

先生「ぐふっ!!!

   あっはははは!

   いやぁでもルカさんは表情で分かりやすいよねぇ

   今日は平気なんだなぁってよく伝わってきた!」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

おや・・・

 

私はあまり表情に出ないはずなのに・・・

 

つまり先生は

私の「恐怖」「不安」「平常」「喜び」の表情を知っている人なのか・・・

 

 

果たしてこれまでの人生で

私が「恐怖」と「不安」の表情を見せた相手が

この先生以外に居ただろうか

 

 

否・・・!!!

 

居ない!!!

 

 

助手「今日は痛くなかったみたいで良かった!」

 

私「今思ったんですけど

  私があんなにも情けない姿を見せた相手は

  この歯医者さんの人たち以外に居ないと思うんですよ」

 

助手「えっそうなの!?

   レアだったの!?」

 

私「人生の配偶者となるべき人には

  情けない姿も見せるべきだと聞いた事があるんだけれど」

 

助手「あぁー・・・

   彼氏とかでもそうですよね!

   お互い色んな面見せ合うみたいな!?」

 

私「って事は・・・

  私はこのままだと先生に恋をするのでは・・・!?」

 

助手「おじいちゃんと孫ほど歳離れてるぅーーー!!!

   多分わりとすぐ死ぬ(ボソッ)」

 

 

わりとすぐ死ぬ・・・!!!

 

 

私「そうか・・・盲点だった・・・

  じゃあ助手ちゃんに恋しとくか・・・!」

 

助手「歯の綺麗なイケメンにしか興味無くてごめんなさい・・・」

 

私「恋する前に振られたー!!!」

 

 

という訳で

 

 

どうやら私が情けない姿を見せられる相手は

 

 

歯科医か拷問のプロしか居ないらしい

 

 

 

拷問のプロと出会える場所はどこですかーーー!!!?