黒猫のワルツ

多分本当に紙一重

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

先日の朝

いつものように家を出て車を走らせ

いつものように最初のカーブを曲がった所で

 

ものっすげー悠々と歩く大きな生物に遭遇して

ハンドル操作を誤りそうになった

 

 

慌てて車を停めてパシャリ

 

 

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でかっ

 

 

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何故こんな山奥にアオサギ・・・!!!?

 

 

ちなみに私の背後にはカラスが5羽ほど集まって

遠巻きにアオサギさんを見ていた

 

そりゃーそうなるわ!

 

普段水辺にしかおらんような鳥が自分たちの山に来て

の~~~~~~~んびり歩いてんだもんなぁ!?

 

「ちょ・・・ちょっと!?

 おたくどちらさんですか!?

 ここ私たちの家なんですが・・・!

 こ・・・言葉通じてますか・・・!?」

 

ってなる!

 

 

 

さて

余談はこれくらいにして

 

私の会社では

時折外から

 

異様な叫び声が聞こえてくる

 

 

毎度窓から顔を出して確認するんだけれど

叫んでいるのはいつだって一人の男性

 

ただ

 

日によって違う

 

 

月に3~4回

窓の外から叫びながら歩く人の声が聞こえてきて

窓の外を見ると

その時によって異なる男性が

 

一人

歩きながら何かを叫んでいるのである

 

 

数週間前の人は多分

「高卒高卒死ねぇぇぇぇーーーー!

 大卒生きろ高卒死ねぇぇぇ!!!」

という言葉を恐ろしく早口で叫びながら歩いて行った

 

 

死なねぇよ!!!!!?

 

 

そして本日の人は

「ぶっころーーーす!

 おらぁぁぁ!

 死ねやごらぁぁぁ!

 ぶっころーーーす!ぶっころーーーーす!」

という暴言を吐きながらゆっくり歩きつつ

 

左手で右腕の関節をパーンとやって

それと同時に右手の中指を立てる『ファックポーズ』を

道行く人や車全てに向けて放っていた

 

 

それを

 

静かに窓から見下ろす私と

会社内の人たち

 

 

20歳「やっば・・・」

 

まとも「あの人この間の人と違うね」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

まぁその・・・

こういった方々が

『正常な状態ではない』

という事は分かるんだけれど

 

どうしてこういう人たちって

『暴言』を選択するんでしょうね?

 

叫ぶ内容がファンシーでハッピーな言葉!

って人は・・・そうね・・・一度も見た事が無い

 

 

20歳「こわぁっ・・・

    マジで歩いてる時とかに会いたくない」

 

 

怖いかぁ・・・

 

怖いのかなぁ・・・?

 

 

常々思うんだけれど

こういう人たちって

物凄く遠くからでも「正常じゃない」って分かるじゃないですか

 

100m手前からでも叫んでいるのが分かるから

なんなら100m手前から

「やばい奴が来るぞ・・・!」って誰もが皆警戒すると思うんです

 

そんな警戒している状態で

その人が何かをしてきたとしても

それなりに反応は出来ると思うんですよね

 

 

だけど

にこやかで穏やかで

何ら危険性が感じられないような人が突然襲ってくるとなると

こっちは恐らく何の反応も出来やしない

 

 

そう考えると

圧倒的に危険度が高いのは

『まともそうな人』の方だと思う

 

本当に危ないのは絶対こっち

 

 

私は狂ったように叫ぶ他人よりも

にこやかな隣人の方が怖い

 

 

 

『正常じゃない人』は

こんなにも事前に告知してくれてる

 

「俺今全然正常じゃないからーーー!

 近付くなよ!?

 逃げれるなら俺から逃げろよ!!?」

ってアナウンスしてくれているのだ

 

 

・・・むしろ優しいくらいではなかろうか・・・

 

 

 

男性「おらぁぁぁ!

   ぶっころーーーす!!!

   ぶっころーーーーーーす!!!」

 

私「あぁ・・・無差別ファックユーだぁ・・・」

 

20歳「無差別ファックユーって」

 

まとも「あははははは!」

 

 

道行く人々は

明らかにその男性を避けるように歩き

なんなら道路の反対側に渡ったりして回避しているし

 

とにもかくにも注目の的状態

 

誰もが皆

怪訝そうな表情で彼を見ている

 

 

 

これ・・・何とかならないんでしょうかね

 

何故彼らは決まって『暴言』を選ぶんだろうか

 

どうせ叫ぶならもっと素敵な言葉を叫ぶべきなのでは???

 

 

やっぱり『響きがかっこいい』とか『悪い言葉だから』という事を

認識して使っているんだろうなぁ

 

言われたら嫌な事を言おうとして言っているんだと思う

 

 

って事は・・・

 

 

病院の先生とか家族とか

とにもかくにも周りの人たち全員が一致団結して

 

 

騙せばいいんじゃなかろうか・・・!!!?

 

 

「知ってる?

 最近こういう悪い言葉が流行ってるんだよ!」

なんて事をその人に吹き込んで

その言葉を使わせる事は出来ないものだろうか・・・!

 

 

けれど

彼らもそんなにバカじゃないだろう

 

なんかこう・・・うまい事騙せそうな・・・

 

 

20歳「さっさとどっか行けば良いのに」

 

まとも「間違っても通学路とかの近く歩かないで欲しいわ

    何されるか分かったもんじゃない」

 

 

ほら!

 

こうなっちゃうから!

 

だから何か良い方法を・・・

 

 

ハッ・・・!

 

 

『貴様に さぁ血荒れ!!!』

 

とかどう・・・!!!?

 

 

字面的にはすげぇ危ない言葉っぽくない!!?

 

 

だけど彼らは決まって早口で叫ぶじゃないですか

 

 

これを何度も何度も繰り返し叫んでたら

多分他の人の耳には

 

『貴様に幸あれ!』に聞こえるのでは・・・!?

 

 

本当は『君に幸あれ!』が良いけど

『君』って言葉使ってくれなさそうだし

これじゃ騙せそうな気がしない

 

 

知らない人から

『貴様に幸あれ!!!』とか叫ばれたら

何となく嬉しくない!?

 

ちょっと嫌な事があった日でも

少し幸福な気持ちになれそうな気がしない!!!?

 

 

どうこういうの!

 

何とかしてこれを浸透させられないものだろうか!!?

 

 

「死ね!」とか「殺す!」とかより絶対良いと思うんだけどなぁ・・・!

 

 

 

そんな事を真剣に考えながら

段々と小さくなっていく男性の後ろ姿を見つめていた私

 

 

20歳「・・・ルカさん?」

 

私「えっ

  はい」

 

まとも「すっごい真剣な顔してあの人見てたけど何考えてたの」

 

私「・・・えっ」

 

 

えっ!!!?

 

 

い・・・言われてみると

随分長い事あの人眺めたまま考え事してた気がする・・・!

 

 

まとも「どーせまたロクでもない事でしょ!

    なになに!?」

 

20歳「面白そうだから聞きたい!」

 

 

いや・・・あの・・・

 

 

確かにロクでもない上に

全くもって非現実的な事考えてただけなんで

そんなに食いつかれても困るんですけど・・・!!!

 

 

私「・・・・・・・・・・・・せ」

 

まとも「???」

 

私「世界平和について考えてました・・・」

 

20歳「・・・マジで何考えてるのか分かんない・・・」

 

 

うぉぉぉ・・・・・・・

 

こういう風にしか表現しようがねぇんだよ・・・!!!

 

 

 

席へ戻った私は思った

 

 

きっと

 

20歳の女の子とまともさんから見たら

 

 

 

私もあの人も大差無いくらい

私の事奇妙だと思って見てるんだろうなぁ・・・!!!