黒猫のワルツ

とっておきのブリが飛ぶ

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

昨日まで2日連続で

『電話に怯える私たち』という記事を更新した訳なんですが

実際訪問した若い男性作業員さんに

「どんな人だった?」と20歳の女の子が聞いてみた所

 

 

「えっ・・・?何がですか?」という返答を頂きました

 

「なんかずっと隣に居て見られて(監視されて)いた」

という事は言っていたけれど

 

今回訪問した作業員さんも

ちょっと変わった子だったんですよね・・・!!!

 

 

ぼーーーっとしているというか何というか・・・

だから何を問われても何を言われても

あまり気にならなかったし記憶に残っていないらしい

 

 

そうか・・・

 

あのタイプの人には

こういうぼーっとした感じのタイプが合うのか・・・

 

 

さて

それでは本日のネタですね!

 

 

先日私

山なのに海鳥を発見した

という事をチラッと書いていた

 

こやつね!

アオサギ

 

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こやつが

なんでだか山に居ついている

 

何をしているんだろう

 

海へ帰ればいいものを

毎日のように山道をのんびりとお散歩している

 

ちょっと変わり者なのかなぁー

「あら山って素敵な場所ね!」ってなっちゃったんだろうか

 

 

そんなある日の休日の事

 

母から電話がかかってきた

 

 

私「はいもしもし」

 

母「ちょっと!

  今あんたの家の前に居るんだけど

  あんたの家の前にでっかい鳥居る!!!」

 

 

・・・・・・・・・・?

 

『でっかい鳥が家の前に居る』より

『でっかいクマが家の前に居る』より

圧倒的に恐ろしい事言ってないかこいつ・・・?

 

 

私「今どこに居るって?」

 

母「あんたの家の前だって!」

 

私「な・・・なんで!?

  なんで私の家の前に居るの!?

  怖いんだけど!

  いきなり電話かけてきて「今あんたの家の前」ってホラーじゃん!」

 

母「いいから早く出てきて!」

 

 

何という暴挙・・・!

 

いきなり家に来たという事だけでも恐ろしいのに

その上有無を言わさず「出てこい!」ってあんた

サラ金の集金並に恐ろしいな!

 

 

外へ出てみるとそこには

先日私が見かけたアオサギが居た

 

 

私「あぁこの間から居るんだよこいつ

  海に帰ればいいものを」

 

母「あんたの家の屋根にとまろうとして落ちてきたんだけど

  あれ弱ってるんじゃない!?」

 

私「弱ってる訳じゃないけど・・・

  ちょっと頭悪いかもしれないあの子・・・」

 

 

だって

車が来ても避ける事もしないし

焦る様子が一切ないんだよなあいつ・・・

 

毎日ぼんやりと道路を散歩してるんだよ・・・

 

 

母「なんか食べさせる物ないの!?

  ソーセージとか!」

 

私「あれ海鳥だよ?

  食うとしたら魚じゃね?」

 

母「あんたの家なんか魚無いの!?」

 

私「えっ魚・・・?

  ・・・ブリならあるけど・・・」

 

母「解凍して持って来て!」

 

私「えぇ!?やるの!?ブリを!!!?」

 

 

ブリだよ!!!?

 

イワシとかサンマならまだしも

どうして私のとっておきのブリを・・・!!?

 

 

母「早く行って!」

 

 

なんでだよ・・・!

 

っていうかブリなんか食うか!?

 

いやいやそもそもこういう野生の生き物に餌をやるなんて

 

 

母「早く!逃げるから!!!」

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

逃げねぇよ・・・

 

そいつアホみてぇにのんびりしてっから

絶対逃げねぇよ・・・

 

 

仕方なく一旦部屋へ戻り

この日の夜に煮物にして食べようと思っていた

とっておきのブリを解凍した私

 

 

私「持ってきたけど・・・」

 

母「ちょうだい!」

 

 

私からブリのパックを奪い取り

必死にラップを剥がす

 

 

母「なんでこんなラップ何重にもなってんの!

  ちょっと・・・

  あたし手ぇ汚したくないからあんたこれ取って鳥にやって」

 

私「何言ってんの!!!?

  あんたがやるって言うから持ってきたのに

  そんなわがままある!!?」

 

母「だって臭いじゃん!

  仕方ないなぁ・・・

  あっ車に手袋あるからいいわ!自分でやる!」

 

 

いや・・・我が母ながらほんとわがままなババァだなこいつ・・・!

 

 

自分の車からビニール手袋を出し

ブリの一番大きい所を掴んだ母

 

 

母「ほれ!ご飯だよ!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

母「おいで!」

 

私「来る訳なくね?

  近くに投げてやれよ」

 

母「そうか」

 

 

そういった母は

 

 

結構な距離の場所からブリをぶん投げた

 

 

ブンッ!!!

 

 

ベチョッ!!!!!

 

 

えっ!!!?

 

そんな遠くからそんな勢いで投げる!!!!?

 

確かに投げてやれとは言ったけど

そんな遠くからそんな勢いで

鳥のめっちゃ近くに投げるとは思ってなかった!

 

 

鳥「!!!!!!?」

 

 

鳥は

 

ブリをチラッと見たが

 

 

大きな翼を広げて飛んで行った

 

 

 

残されたのは

地面にべちょりと落ちたブリと

私たち

 

 

母「あぁ逃げちゃった!

  あんたが投げろとか言うから!」

 

 

いや・・・

 

あれは投げ方が悪くない・・・?

 

あんな剛速球のブリが飛んで来たら

そりゃ人間だって逃げると思うよ・・・?

 

 

まぁでも野生動物への餌付け行為が実際行われる事が無くてよかったよ・・・

 

 

母がふらふらと歩いて

飛んで行った鳥の方に向かって探しに行く

 

もう居ないって・・・

 

 

 

ふと振り返ると

 

近所の農家のおじさんが笑って見ていた

 

 

私「こんにちはー」

 

おじさん「あっちまで飛んでっちゃったよー」

 

私「飛んでいきましたねぇー」

 

おじさん「あれ弱ってんだろうかねぇ」

 

私「どうなんでしょう

  すっかり山に居ついちゃったんですねぇあいつ」

 

 

しばらく

草むらに入って行った母を待っていると

ブリを片手に母が戻ってきた

 

 

母「はいこれ」

 

私「「はいこれ」じゃねぇよ!

  要らねぇよもう!!!」

 

母「洗って食べない?」

 

私「食べる訳ねぇだろそんなドロドロの!

  バカ言ってんじゃねぇわ!

  ちくしょう俺のブリ!!!」

 

 

って言うか

母は一体何しにここへ・・・?

 

 

私「って言うか何なのマジで

  一体ここに何しに来たの」

 

母「通りかかっただけ」

 

私「え」

 

母「パチンコ行こうと思ってここ通ったら

  でっかい鳥居たから

  あんたに電話しただけ」

 

 

えぇぇ!!!?

 

私に用事があって私の所へ来た

とかそういう事じゃなかったの!!!?

 

母がパチンコ店へ行く途中で

私の家の前であの鳥を見たばっかりに

私のとっておきのブリが犠牲になっただけって話!!?

 

 

母「じゃあ行ってくるわ!

  いつでもうちに遊びにおいで!家に居るから!」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

 

嘘つけよ

 

お前ほとんど家に居ねぇだろ・・・!!!

 

 

父と二人きりでなんて絶対に家に居られない私は

お前が居ないとあの家へは近付けないんだ・・・!

 

なのにお前

全然家に居ねぇだろ・・・!

 

お陰で私は猫たちと全然会えてねぇんだ・・・!!!

 

 

 

こうして

大切なブリの一番美味しい大きな切り身を失い

帰宅した私

 

 

マジであいつが家に来るとロクな事一個も起きねぇ・・・!!!