黒猫のワルツ

お尻とポニーテールしか覚えてない

 

皆様こんにちは

 

何だか目が痛いなぁ痛いなぁと思っていて

しばらくしてからようやく目に入ったゴミを発見して引っ張ったら

ビビるほど長い毛のような物が

べろべろべろぉ~~~っと出てきた時の

 

あのえも言えぬ興奮が大好きなLUKAでございます

 

 

誰かに見せたいけど私残念ながら独り身!

あぁぁー誰か見てくれよぉおお!

 

 

こういう時くらいしか他人の存在を求める事が出来ない自分にびっくり

 

 

 

先日

 

いつものように仕事の休憩時間に自宅へ戻っていた私

 

さて

そろそろ会社に戻ろうかな

と支度をして家を出て

 

いつものように車に乗り込んだ

 

 

お昼の休憩時間は1時間半

 

家から会社までは片道

車で10分+徒歩5分で合計15分ほど

 

 

なので

1時間半のうち30分は移動で消えている事になる

 

更に言えば

休憩時間ぴったりに休憩に入れるとも限らないし

休憩が終わるよりも10分は前に会社に到着していたいので

 

実際自宅に居る時間は40分くらいでしょうかね

 

 

寿司屋時代

「休憩は可能な限り高速で飯を食わないと

 5分後には呼び戻される可能性が70%はある」

という事を身体に叩き込まれた私は

びっくりするほど食べ物を『噛む』という習慣が無い

 

もうほとんど丸呑み

 

 

以前の会社でも

食事の時間なんて5分もあれば充分です!

みたいな状態だったし

今でもそれは変わらない

 

噛めって言われても

身に沁みついた習慣はそう簡単には修正出来ないのだよ・・・

 

 

でだ

昼食の用意(ほとんど朝のうちに済ませてある)&食事

これで大体15~20分くらいで

残りはわずか20分ほど

 

その間に

今度は夕食の下ごしらえやら

部屋の中の片付けやら

夜の洗濯の下準備みたいな事をやって

 

結局ほぼ休憩せずに会社へ戻るか

やる事が無い時は10分ほど仮眠をとって会社へ戻る

 

 

慌ただしい感じもするけれど

要は『たばこを吸う時間があれば幸せさ』

 

 

この日もあれこれと動き回って

休憩が終わる20分前に家を出ていた

 

木漏れ日が美しい山道を車で走り

今日は天気がいいなぁ~

なんて思いながらカーブを曲がったその時

 

 

私は焦って車のブレーキを強く踏んだ

 

 

 

まるでモデルのような体型で

ピッチピチのスパッツのような物を履き

帽子をかぶって髪をポニーテールにしている女性が

 

 

 

 

道路のど真ん中を歩いていたのだ

 

 

 

えーっと

山道ってどういうものか

大体想像がつくと思うんですけど

 

車が同時に2台並んで走るなんて事は出来ないくらい

細いんですよ

 

 

対向車が来ちゃったら

どっちかは崖すれっすれの所まで車を寄せて停車し

もう一方が上手い事通過してくれるのを待つ

 

常時片側交互通行ってやつである

 

 

そんなアホみてぇに細い道路の

ど真ん中を

 

お尻をフリン!フリン!とセクシーに振りながら

女性が歩いているではないですか・・・!!!

 

 

 

あっぶねぇなぁ!!!!?

 

 

こんなミラーもなんもかんも倒れて使い物にならない

カーブがきっつい山道で

ようど真ん中歩くなお前!!!?

 

 

私の車はハイブリッドカーでもなんでもなく

エンジン音なんかは普通に聞こえるはずである

 

 

だけど

私が向かっている方向と同じ進行方向に向かって歩く

モデル体型の女性は

全く私の(車の)存在に気付いていないご様子

 

 

お尻をフリン!フリン!と振りながら

ゆーっくりと歩いている

 

 

どうやらウォーキング中のご様子・・・

 

 

いや

ウォーキングは良いんだよ!?

 

天気も良いし

この辺りは景色も最高に良いし

なんなら空気も最高に美味い!

 

かなり坂道が強烈だけれど

こんな中でするウォーキングは最高だろう!

 

 

だけど

 

 

道路の端を歩け!!!?

 

 

 

でさ

まぁ大概の人はこういう時

ラクションを鳴らすじゃないですか

 

でも優良ドライバーの私はちゃんと知っている

 

 

ラクションを鳴らして良いのは

見通しのきかない交差点を走行する時くらいのもんである

 

後はなんか

標識があるんですよね

 

ラクション鳴らして進めよ!みたいな

 

 

それ以外の場所でクラクションを鳴らすのは

ほんとマジで!

よっぽどの時以外やっちゃいけない事になっている

 

 

道を譲ってもらって「ありがとう!」のクラクションも

「てめぇおかしな運転してんじゃねぇぞ!」のクラクションも

本当はダメ!

 

 

だから今回のこの場合

私はそう易々とクラクションを鳴らす訳にはゆかぬのだ・・・

 

 

すぐに気付いて避けてくれるだろう

 

そんな気持ちで

女性の後ろを時速0Kmで走行

 

 

フリン!フリン!と揺れるセクシーなお尻と

それと連動するように揺れるポニーテールを眺める

 

 

・・・おい

 

気付けよ・・・

 

 

わざとに車を停車させ

エンジンをふかしてみる

 

 

ふぉぉおおおん!!!

 

 

しかし女性は

やっぱり気付かず道路の真ん中を

とてつもなく気持ちよさそうに歩いている

 

 

これはまさか・・・

 

 

音楽を聴きながら歩いているのでは・・・!!!?

 

 

ちょっともう勘弁してよ!

とんだ迷惑行為だな!!!

 

 

だけど

気の長い私ですからね

 

そう簡単にはクラクションなんて鳴らしませんよ

 

 

たばこに火をつけ

再び女性の

揺れるお尻と揺れるポニーテールを眺めながら

ゆっくりゆっくり走る

 

というか

アクセル踏んでない

 

下り坂なのでアクセルを踏まずとも動く車を

ブレーキを踏んで進めていく

 

 

この人

いつになったら私の存在に気付いてくれるんだろう

 

 

バックミラーを確認しても

後続の車は無し

 

 

まぁそりゃそうか!

 

こんな山道滅多に車通らんし!

 

 

『後続の車が居たら後ろにまで迷惑かけらんないし

 やむを得ずクラクションを鳴らすかぁー』

という

後続車両に責任を押し付けるような手段も取れたんだけれど

それも出来ない

 

 

困ったなぁ

 

 

2分ほど

女性の後ろをついて行っていただろうか

 

全くもって気の長い話である

 

 

せめてどっちかに寄ってくれたらいいんだけど・・・

 

 

はぁー

道路の幅が広くなるまではまだまだ距離があるぞ・・・

このままのペースで進んだら私きっと

休憩終了時間までに会社に戻れない・・・

 

 

窓を開けて

 

顔を出してみた

 

 

私「すみませーーーん!!!」

 

女性「フリン!フリン!フリン!フリン!」

 

私「あのぉーーーーーーー!!!」

 

女性「フリン!フリン!フリン!フリン!」

 

 

・・・・・・うん

 

分かってた

 

 

何だろうこれ

 

車を停めて走って行って

肩叩いて

「おい良い加減にしろよ」

って言う以外に方法無いんだろうか・・・

 

 

・・・・・・・なんでだよ

 

 

そこまで気を遣ってやる義理もねぇわ

 

 

もうかれこれ

5分はその女性と一緒にウォーキングしただろうか

 

ラソンで選手の横並走するバイクかよ

 

 

それにしても良いケツしてやがる

 

同性ながら堪らんな!

 

普段から自分の体型には相当気を遣っているんでしょう

 

 

 

ただ

 

5分我慢した所で

ようやく私にも我慢の限界がきた

 

 

よし!

ラクションを鳴らそう!!!

 

 

私は出来る限り努力したぞ!

もう良いだろ!

 

 

軽ーくね!

 

「道譲ってくれてありがとう!」の時並に軽ーく

「ペッ」って鳴らそう

 

 

ラクション「ペッ!

 

女性「!!!!!!!!!!

 

 

その瞬間

 

 

女性の全身が跳ね上がった

 

 

もうほんと

 

絵に描いたみたいに飛び跳ねた

 

 

両手両足も何もかもが

訳の分からない方向に飛び散ったみたいな動きで飛び跳ねた

 

ほんと

てろんてろんのゴム人形みたいだった

 

 

 

こ・・・

 

こんなにびっくりする!!!!!?

 

 

なんかごめん!

やっぱ停車させて追いかけて肩叩いたほうが良かったかも!

 

人間って本当に驚いた時

こんな動きするものなんだ!!!?

 

いやーあれだねぇ!

間違ってもお年寄りとかにクラクション鳴らしたらダメだね!

確実に心臓発作起こすわこれ!

 

相手が若いねぇちゃんで良かったよ!

 

 

そして女性は次の瞬間

 

こちらを振り返る事も何もせずに道路の端に寄って

 

 

何事も無かったかのように歩き出した

 

 

 

会釈的な物どころか

ほんと一切こっちを見もしない

 

 

あー・・・

無かった事にするパターンね・・・?

 

そうなんだぁ・・・へぇ・・・

 

 

 

通りすがりに女性を横目で見ると

案の定女性は

イヤホンのような物を装着して歩いていた

 

 

好きな音楽を聴きながら良い気分で歩いていた所へ

突然クラクションを鳴らされてびっくりしたんでしょうね

 

後ろから車が来るなんて

一切懸念していなかったからこそのあの飛び跳ねっぷりだったんでしょう

 

 

 

・・・・・・・・・いや

 

 

 

お前は一切知らないだろうけど

私5分もお前に付き合って一緒に居たけどな!!!!?