黒猫のワルツ

最後はサイコパス発言

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

えー本日の記事はちょっと胸糞悪い系です!

 

『動物をこよなく愛していて

 どんなに変わり果てた姿になろうと

 両手で抱き締める事が出来ます』

ってタイプの人は絶対に読まないで!!!

 

 

 

先日

仕事で集金をして回っていた私

 

2軒目の集金を終えて

そのお宅の家の前にある駐車場で

走行記録を記入していた

 

こんな感じの場所

 

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走行記録の記入を終えて

ふと正面を見ると

 

リードをつけて猫を散歩させている女性が歩いていた

 

 

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赤丸が猫の位置で

私から見て右へ向かって歩いている

 

 

というのを見た次の瞬間

 

 

左側から

ブレーキを思いきり踏む

キィィッーーーーーーーー!

という音を立てながら車が走ってきて

 

 

ドッ!

 

と鈍い音を立てて猫を轢いた

 

 

 

あまりにも衝撃的過ぎて

真顔でただただそれを見つめる私

 

 

・・・・・・えっ

 

 

時間にして本当に僅かな間だった

 

(あっ猫だ)

 

と思った次の瞬間には

もう撥ねられていたのだ

 

 

撥ねた車は私から見て右側へそのまま走って行き

私の視界からは消えた

 

 

そして更に左から車が走ってきて

更に猫を轢いた

 

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

唖然

 

 

ペンと走行記録のファイルを持ったまま

ただ固まっている私

 

 

猫の飼い主であろう女性も

もうリードから手が離れているが

ただ呆然と立ち尽くしている

 

どのくらい経ったのだろうか

 

数秒だったのか

それとも1分は経っていたのか

 

飼い主の女性が

ゆっくりと倒れた猫に近付き

 

両手で口元を覆って後ずさりした

 

 

二度も車に轢かれたのだから

相当酷い事になっているのだろう

 

 

しかし次の瞬間

 

 

女性は

 

 

私から見て右方向を一度バッと見た後

 

 

左方向に走って行った

 

 

 

・・・・・・・・え?

 

 

更に唖然とする私

 

 

猫は

道路の割とど真ん中辺りに倒れていて

車が来たらまた轢かれてもおかしくない位置である

 

 

・・・ど・・・どういう・・・・・・?

 

 

仮に私があの飼い主だったとしたら

とりあえず猫を抱えて家に帰るか何かするだろう

 

その時その場でどうにも出来ないのなら

まずは車が走らない位置によけて

家へ戻って準備をしてから戻るとか・・・

・・・とにかくまぁ

このまま猫を放置するような事は絶対にしない

 

 

私は

どうしたら良いか迷った

 

ここはお客様の家の敷地内で

いつまでもこの場所に車を停めておく事は出来ない

 

だけど

あの飼い主は果たして戻って来るのだろうか・・・?

 

 

このまま放置する訳には・・・

 

 

と思っていると

私から見て右の方から

男性が一人

周りをキョロキョロと確認しつつ

猫を覗き込むようにして歩いてきた

 

 

もちろん

キョロキョロしながら私の存在に気付いたようだが

すぐに目をそらした

 

 

もしやこの人は

猫を轢いた人では・・・?

 

 

そして男性は

 

猫を近くで覗き込んだ後

猫から少し離れた場所で

私から見て左側を見つめて立ち尽くした

 

 

 

左から車が数台走ってきたが

男性が立っているせいか

速度を落として猫の所を避けて走っていく

 

 

・・・もうちょっとだけ

ここに車を停めさせて貰おう・・・

 

 

チャイムを鳴らして許可を貰おうかとも思ったけれど

家のすぐ目の前で起きた事件は

知らずに済むのならそれに越した事は無いような案件だ

 

ダッシュボードを開けて

ウェットティッシュを数枚出して助手席に置いておく

 

 

最悪の場合は必要になるから・・・

 

 

そして

運転席のドアを開けて車を降り

ドアを開けたまま門から顔を出し

車が来ていない事を確認して猫に近付く

 

 

男性「・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・」

 

 

道路に出て右側を見ると

先程猫を轢いて行った車が

少し先に停められていた

 

 

やっぱりこの男性が最初に猫を轢いた人か・・・

 

 

そして今度は左を見る

 

 

先程走って行った飼い主の女性は見当たらない

 

マスクをしていたから

はっきりとは分からなかったけれど

服装や髪形からし

30~40代だと思うんだけど・・・

 

 

猫のすぐそばに立って猫を見下ろすと

もうすでに手遅れとしか言いようがない

悲惨な姿の猫が倒れていた

 

 

私「・・・どけないと

  また轢かれちゃいますね」

 

男性「・・・・・・・・・・・・」

 

 

どうやら男性は

この猫に触れる事は出来なさそうだ

 

グッと腕まくりをして

可能な限り服の袖をまくりあげる

 

 

私「飼い主さん戻ってきますかねぇ」

 

男性「・・・・・・・・・・・」

 

 

私は

 

何となく

戻って来ない気がしている

 

 

あの女性は明らかに猫を覗き込んで

この状況を見ていた

 

その上でここから立ち去ったのだ

 

「自分の手には負えない」

「持ち上げる事が出来ない」

と判断し

誰かに助けを求めに行ったか

 

 

あるいは

 

逃げた

 

 

彼女は歩道を歩いていたけれど

リードは非常に長い状態で

猫は完全に道路を歩いていた

 

そんな状況で車に撥ねられたのだから

責任を問われると思ったのかもしれない

 

実際に彼女は走って行く一瞬前

轢いた車が走って行った方向を振り返って見ていたのだ

 

男性の車が停まったのを見て恐ろしくなった

という可能性も高い

 

 

猫の首輪に

住所や名前が書かれている物がないか探したが見当たらない

 

 

私「とりあえず

  そっちの脇に寄せますから」

 

 

猫の身体の下に両手を突っ込む

 

 

まだとても温かい

 

 

ぬるっとした猫の身体を持ち上げると

中身がどろどろと零れ落ちそうになった

 

靴やら服が汚れないよう

必死に腕を伸ばして

カニ歩きで歩道の方に歩く

 

 

男性「うぐぉっ・・・ぁぇっっ・・・!!!」

 

 

男性リタイア!!!!!

 

 

小走りでちょっと離れた位置へ移動し

全然こっちを見ようとしない!

 

 

いやーあの

ほんっと不思議なんだけど

 

あんた焼肉屋とか行かないの?

 

 

普段自分が口にしている物が何なのか分かってる?

 

どんな肉だって元々はこうだったんだよ?

 

それなのにこういう形になったからって

突然「気持ちの悪い物」に見えるその思考って

一体どうなってるの?

 

人間って本当に不思議!

 

生き物の死体や解体する所を見ると

吐きそうになる人って圧倒的に多いけれど

 

生きている物だったら何だって死んだらこうなるんだし

皆元を辿ればただの肉の塊ですけど!!?

 

 

全く理解出来んわ!

 

飼い主も飼い主よ!

 

私は別にね

死んでしまったらそこでお終い

と思っている人間だから

 

「飼い主にこんな風に扱われて猫ちゃん可哀相」

とかそういう事は思わないし

そんな事言うつもりも毛頭ないですよ!?

 

死んでしまったら自分がどう扱われているかなんて

死んだ側には知る由も無い事でしょうよ

 

それを可哀相とか言う人は

こう・・・ただの宗教上の問題というか

「そうであって欲しい」と願う気持ちから

そういう風に言うんだと思うけれど

 

 

たださ・・・

 

 

責任問題よな!!!?

 

 

飼い主なら飼い主として

最後の最後まで責任を持った行動を取るべきでは!!!?

 

 

自分が見ていない所でこういう事が起きていて

「知りませんでした」

ならまだしも

 

散歩させていて目の前でこんな事になったのに

リードもなんもかんも道路のど真ん中にそのまま放置で

その場から立ち去るってどういう発想なの!

 

こういう奴に限って問いただしたら

「あまりにもショック過ぎて」

とか言いそうだけどそんなのただの言い訳だから!

 

『自分が一番可愛い』って事にしかならねぇから!

 

一番ショックなのはお前じゃねぇ!

撥ねられた猫だし!!!?

 

 

そういうあれこれを考えると

涙が出そうになるわ・・・!

 

なんっつー飼い主だよほんと!

動物は何一つ悪くねぇってのに

人間ってほんっとクソみてぇなのばっかだな!

 

 

 

もはや

ただの肉塊でしかない猫を

そっと歩道脇の草むらに置いた私

 

半分潰れた頭をひと撫でする

 

うぅぅっ・・・おやすみ・・・!(半べそ)

 

 

それにしても両手が毛と血液でどろどろである

 

 

私「ここで飼い主さん待つんですか?」

 

男性「・・・・・・・・・・・」

 

 

男性は口元を抑えたまま

こちらを恐る恐る振り返った

 

 

しょーもなっ!!!

 

お前もう肉食うなよ!!!?

 

綺麗に加工された肉は大喜びで口に入れるくせに

血生臭いのは無理ですとか

どんだけ都合が良いんだよ!

 

こういう時くらいは耐えてみせろってんだ!

 

 

男性「・・・・・・あ・・・待ちます・・・はい・・・はい・・・」

 

私「そうですか」

 

 

まぁこの男性も

本当なら逃げ出したかった事でしょうね

 

ただ

飼い主が傍に居る状態で起きた出来事だったから

彼は彼で逃げられない状況だと思ったに違いない

 

更に言えば

降りてきて周りを見てみたら

がっつり私という目撃者まで居た始末だし!

 

 

さて・・・

しかしどうしたもんか・・・

 

ウェットティッシュごときでどうにかなるレベルじゃないなこれ・・・

 

 

あ!

さっきここに来る途中で公園があったな!

あそこで手を洗おうかな!?

 

 

・・・人に見られたらとんっでもねぇ誤解を招きそうだな・・・

 

 

そんな事を考え

両手を眺めながら車に向かって戻っていると

 

 

男性「み、水!あります!」

 

私「!!!」

 

男性「く・・・口・・・

   口つけちゃったけど!

   手・・・洗うのに!」

 

 

良い!

 

それでも良い!

 

 

ってか語彙力ひでぇな

よほど精神的ダメージでかかったんだなきっと・・・

 

いやでもさ・・・

車に乗っている以上そういう事は起こりえる訳だし

 

 

飼い主もそうだけど運転手もさぁ・・・

なんだろうこう・・・

もっと責任感というものを・・・!!!

 

何なんだこの他力本願どもは!

 

 

私「有り難いです!」

 

男性「・・・・・・・・・・・・」

 

 

男性は無言で走って自分の車の方へ行った

 

少し待っていると

男性がいろはすのペットボトルを持って来て

 

キャップを開けて私の方に向けてくれた

 

 

いろはすで手を洗う私

 

 

まさかいろはす

自分がこんな用途に使われるとは

夢にも思わなかった事だろう

 

 

爪の間に入り込んだ血や

腕の上の方に付着した血までは落とせなかったものの

ハンドルを指先で掴む程度は支障が無いほどに綺麗になった

 

なんかまだゴワゴワした感じするけど

まぁ仕方ない!

 

 

私「ありがとうございます!」

 

男性「いえ・・・こちらこそ・・・

   あの・・・ありがとうございました・・・!」

 

 

そうだよね

なんで私が「ありがとう」って言ってんだろ

 

いかんな

なんにでも「ありがとうございます」って言う癖ついてるわ・・・

全然ありがとうちゃうかった

 

 

男性は深々と私に頭を下げ

 

再び飼い主が走って行った方を見つめる

 

 

車を発進させ

公園の冷たい水でしっかりと手を洗い

他の集金先を回った私

 

 

40分ほどが経過しただろうか

 

 

どうしてもこの件が気になり

帰りがてら再びその場所を通った

 

するとそこには

 

あの飼い主の女性の姿は見当たらず

 

パトカーが来ていて

警察官2名と

轢いてしまった男性が立って会話をしていた

 

 

ほらーーー!

 

やっぱり飼い主戻って来ないじゃん!!!?

 

 

もーーーほんっとさぁ

 

どんなミンチな姿になっても抱き締められる覚悟の無い奴は

ペットを飼うなこんにゃろう!!!!!

 

ペットを飼うのに必要なのは

『優しさ』とか『愛』とか

そんな動物側からしたら恩着せがましいだけの人間側の感情じゃなく

『責任感』だろ!!!?

 

 

お前をミンチにして

「うっわきもちわるっ!おえぇー!」って言ってやろうか!!!?