黒猫のワルツ

ポメらしいポメを求めていたのかな

 

皆様こんにちは

LUKAでございます

 

 

何度か記事にしているけれど

毎日よそ様のわんこ達を撫で回し

癒されている私

 

 

人間ってどうしてこんなにも

もふもふの生き物に心惹かれるものなんでしょうね・・・!

 

戦争が始まったら

大型の輸送機に大量のわんことにゃんこを積み込んで

戦場にわんことにゃんこを放ったら良いと思う

 

絶対皆戦争辞めるって!!!

 

もし万が一わんことにゃんこに当たったらどうしよう!?

って絶対銃だの大砲だのを撃つのやめるって!

 

 

さて

そんな訳で

今朝遊んだハスキー犬のB君を思い出しながら

ふわふわ毛布を時折撫でつつ

記事を書いている私なんだけれど

 

18時頃に自宅周辺で出会う犬のHちゃんのお話

 

 

Hちゃんはそりゃーもうまるでぬいぐるみのようにふわっふわで

目がぱっちりとしていて可愛い女の子で

 

可愛くて可愛くて

誰もが皆可愛がりまくった結果

数年前に肥満で腰を悪くしてしまい

それ以降一切おやつを食べられなくなった可哀相な子

 

可愛い子にはおやついっぱい食べさせたくなるもんね・・・

それがその子の為にならないと分かっていても

やめられない人も居る事でしょう

 

 

先日

少し仕事が遅くなった日に

自宅の駐車場に車を停めていると

 

そこへHちゃんを連れた飼い主さんが通りかかった

 

 

車の中に居る私を

真っ直ぐに見つめているHちゃん

 

 

Hちゃぁぁぁあーーーーん!

 

今行くよぉおおーーーー!!!

 

 

バッグも何もかもを車の中に放置したまま

車のエンジンを速攻で切ってドアを開け

Hちゃんに駆け寄る私

 

 

私「こんばんはー!」

 

飼い主「こんばんは~

    最近帰りが遅いんですねぇ」

 

 

そう

遅いんですよ

 

どんな会社へ転職しようと必ずこうなる

『奉仕活動』がついに今の会社でも始まったのだ

 

おっかしいなぁー

ついこの間までは定時で帰れてたはずなんだけど

段々普通に18時までの予定での作業とかが

ぶっ込まれるようになってきたんだよなー!

 

 

私「ボランティア活動に参加してるんですよー」

 

飼い主「え!?そうなんですか!」

 

私「そう

  あれは会社に対する奉仕活動」

 

飼い主「・・・あれ?

    もしかしてそれって残業の事では?」

 

 

残業じゃない!

賃金が発生していない以上あれはボランティア!

 

 

私「でもそのお陰でHちゃんに会えたもんねぇ~!

  悪い事ばっかりじゃないよねぇ~!」

 

Hちゃん「・・・・・・・・(必死に私の手を舐める)」

 

 

くぅぅっ・・・癒されるぜ・・・!

 

っていうか

会社を出る時に手を綺麗に洗っておいてよかった・・・!

安心して舐めて頂ける・・・!!!

 

 

飼い主「そういえばサギさん見なくなりましたねぇ」

 

 

サギさんとは

数週間前まで私の家のすぐ近くの山に居ついていた

アオサギの事である

 

数日見かけないと思ったらフラっとまた現れる

みたいな事を数度繰り返したのち

すっかり見かけなくなった

 

どこかで仲間と出会えていたら良いんだけれど・・・

 

 

私「どこか遠くまで飛んで行ったんでしょうねぇ」

 

飼い主「僕ずーっとこの辺りに住んでるんですけど

    あんなの初めて見たなぁー

    嫁が最初見た時酷く興奮して

    「鳥が居たの!!!」って言ってきまして」

 

私「鳥」

 

飼い主「そりゃぁ鳥くらいどこにでも居るよね!って

    何言ってるのかと思ってたら

    何日かして僕も見かけまして

    あぁーサギさんの事だったのかぁーって

    『鳥』じゃ全然分からないですよねぇ」

 

私「まぁ鳥には違いないんですけどね・・・!」

 

 

どうやらアオサギを間近で見た事が無い人が多かったのだろう

 

丁度アオサギが居る状況で対向から車が来ると

どの車も急ブレーキを踏んだり大きく蛇行したり・・・

運転手の顔を見てみると

そりゃーもう大層驚いた顔でアオサギを見ていた

 

 

私「しかしまぁこの山には色んな生き物が居ますよねぇ

  今日のお昼は久しぶりに道路でアオダイショウを見ましたよ」

 

飼い主「あらぁ珍しいですねぇ!

    昔はよく見たけど最近めっきり見てませんでした!」

 

私「道路のど真ん中に居たので

  写真を撮ろうと思ったんだけど

  カメラ丁度持ってない時で・・・

  日向ぼっこしてたんだと思うけど

  掴んで草むらに逃がしておきました」

 

飼い主「あぁーそれはそれは・・・・・・

    えっ掴んで?」

 

私「はい」

 

飼い主「蛇を掴んで」

 

私「あ!私実は蛇を飼っていまして!

  それにアオダイショウは大人しい子ですから

  滅多な事じゃない限り噛んだりしないんですよ!」

 

飼い主「蛇飼ってるんですか!

    えっとー・・・首に巻けるような?」

 

私「首にも巻けますけど力が強くて・・・

  首が締まって危ないんで

  最近はあまり首に巻きませんね・・・

  うっかり密室殺人事件になっても困るんで・・・」

 

飼い主「へぇ~!

    いやぁ色々な動物を飼ってる人いらっしゃいますけど

    蛇を飼っている方は初めて会いましたねぇ

    蛇にも色んな種類が居るんでしょう?」

 

私「うちのはいわゆるデザートキングスネークってやつで・・・」

 

 

この瞬間

 

これまですっかり忘れていた事を思い出した

 

 

そうだ!!!

 

Hちゃんの犬種よ・・・!!!!!

 

 

最初にHちゃんを見た時は

ポメラニアン」と思ったんだけれど

よくよく見るとどうもポメラニアンっぽくない

 

ポメラニアンよりも圧倒的に・・・

何というか・・・顔が綺麗

 

一体この子は何という犬種なのだろう?

と不思議に思って

撮らせて貰った写真をグーグル画像検索にかけると

 

全く違う犬の名前が表示されたのだ

 

 

結局Hちゃんって何なの!!!?

 

 

って事を聞こう聞こうと思っていたのに

Hちゃんの可愛さで脳が溶けちゃって

毎度聞くのを忘れてしまっていた

 

 

私「そうだ!

  Hちゃんってなんて犬種なんですか!?

  こんな可愛い子見た事無くて

  一体なんて名前の犬種なのか知りたかったんですよ!」

 

飼い主「・・・それね・・・

    この子・・・ポメに見えます?」

 

私「・・・・・・いいえ?」

 

飼い主「・・・・・・・・ですよね・・・」

 

 

え?

 

どゆ事?

 

 

飼い主「実はこいつ・・・

    血統書付きの・・・」

 

 

ごくり・・・

 

 

飼い主「ポメラニアンなんです!!!」

 

 

な・・・なんだってぇぇぇええ!!!?

 

 

私「ぽめっ・・・・・・・おま・・・

  ポメなのか・・・!?」

 

 

両手でHちゃんの顔を持ち上げて見つめる

 

 

・・・いや

これはポメの顔じゃない・・・!

 

 

飼い主「まだ子供だった時はもう少しポメっぽかったんですけど

    どんどん色が抜けて行って白くなっちゃって

    ポメってちょっとタヌキ顔のはずでしょう?

    だけど顔面も綺麗に真っ白になって・・・

    目も垂れ目じゃなくてただのまんまるで・・・

    ポメ特有の眉毛みたいなのも無いんですよ・・・」

 

 

いや・・・

そこが最高に可愛いんですけど・・・!

 

 

飼い主「ポメラニアン愛好家みたいな人からしたら

    こいつはポメラニアンの中でも酷く不細工で

    ちっともポメラニアンの特徴を持ってないって

    毛の質感もちょっと違うんですよねぇ・・・」

 

 

何となく飼い主さんの声色が悲し気で

思わず飼い主さんを見上げる

 

 

滅茶苦茶へこんだ顔してる・・・!!!

 

 

あぁぁっ・・・!

なんかごめん!!!

 

そういうつもりで

ポメラニアンに見えない」って答えたんじゃないのよ私・・・!

 

 

私「いや・・・!あの!

  正直ポメラニアンってそこまで好きじゃないんですよ私・・・!

  可愛いのは可愛いんだけれど

  ・・・・・・・・・若干親戚の伯父に似てて」

 

飼い主「伯父・・・」

 

私「だけどHちゃんは今まで見てきた犬の中でも

  一番可愛いというか・・・

  なんかもう・・・天使・・・!?

  こんなにも真っ白でふわふわで目がくりっくりで

  何枚でも写真撮りたくなるような・・・!」

 

飼い主「そうですか・・・?

    でもポメとしては失格なんですよ・・・」

 

私「ポメじゃなくても良いんじゃないでしょうか!?

  これだけ可愛ければいっそ

  ポメよりも圧倒的に素敵なのでは!?

  なぁHちゃん!!!

  こんなに美人なんだからもう充分よな!?」

 

Hちゃん「・・・・・・・・・・・・・・」

 

飼い主「そういって頂けると救われます・・・!

    色んな人から「これはポメじゃない」って言われて

    飼い主としてはちょっと切なかったんですけど・・・」

 

 

えっ

ポメラニアンとか血統書付きの犬って

そんなに厳しい世界で生きていかなければならないの?

 

らしいとからしくないとかで

そんなにあぁだこうだ言われるものなの???

 

自分の飼っている子が自分にとって可愛ければ

もうそれだけで充分なのでは???

 

 

私「・・・ポメってポメらしくないと

  「違う」みたいな事言われるんですか・・・?」

 

飼い主「あー結構あれなんですよ

    犬種毎にこう・・・飼い主の交流みたいなのもあったりして

    そういう場所に行くと

    結構色々言われちゃいますねぇ・・・」

 

 

恐ろしい・・・!

 

もうそんな恐ろしい場所へ行くな!

Hちゃんが意地悪言われるような場所へは行くべきじゃない!

 

こんなにも人懐っこくて大人しくて可愛い子なのに

それ以上何を望むってんだ!

 

 

飼い主「だからこの子は

    多分このままずっと独身かなぁ・・・」

 

 

・・・え?

 

もしやそういう場所で自分に相応しいお相手を見付ける

みたいな事もやってんの・・・?

 

お見合い的な?

 

そうか・・・!

そうなってくると

ポメラニアンらしいポメラニアン』を求めている飼い主としては

ポメラニアンらしからぬHちゃん』は嫁として適していない

って判断になるのか・・・!

 

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

Hちゃん「・・・・・・・・・・・・」

 

私「良いかいHちゃん

  結婚ってのは幸せそうな響きに聞こえるけれど

  一歩間違えばそこは墓場なんだ・・・

  愛と信用は裏切られると深い傷を負うものなんだよ・・・

  将来の約束をしていればしているほど

  一人残された後にその約束が自分を苦しめる事だってあるんだ・・・

  何も結婚が全てではない・・・

  今の時代独り身でも幸せになれるんだ

  君も私も自分という物をしっかりと持って

  強く生きようじゃないか・・・!」

 

飼い主「・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

数秒の沈黙の後

 

 

飼い主さんがつぶやいた

 

 

飼い主「心の闇が深い・・・」

 

 

Hちゃん・・・!

 

 

独身同士これからも仲良くしようねぇぇ!!!?