黒猫のワルツ

基本は皆良い人

 

皆様こんにちは

 

最近人様の可愛いペット様を触らせて貰える機会が増え

コロコロを常備して歩くようになったLUKAでございます

 

 

どんどんバッグが重くなっていく・・・

 

 

さて

先日の仕事中の事

 

 

社内の空気が

びっくりするほど悪かった

 

 

原因は

入社5年目の男性が

ひたすら1時間以上も怒られ続ける

という異常事態が発生していたからである

 

 

怒られる原因となったのは3つほどあり

 

 

「いつ火事になってもおかしくないような施工をしたが

 それをやった記憶があるのか無いのか分からないが

 とにかく質問に対して返事をしない」

 

「修理しましたよ!と言っていたが改善されておらず

 お客さんからクレームが入り

 また訪問して修理しましたよ!と言っていたが改善されておらず

 再度お客さんからクレームが入り

 三度目で他の人が同行して見に行った所

 修理が必要じゃない場所を修理していた」

 

「自分が資格を持っていない作業を勝手にやった」

 

 

これである

 

 

まぁ・・・なんだろう・・・

 

怒られても仕方ないというか

「え?なんでそんな事するの???」

という疑問しか沸いてこない

 

 

怒る側「何とか言ったらどうなのよ!?

    あんたがやったって話でしょう!?

    なのに何で何も言わないの!?」

 

怒られる側「・・・・・・・・・・・・・・

      (なんかスマホ見てる)」

 

怒る側「何してんださっきから!」

 

怒られる側「・・・え?

      やった所の写真探してます」

 

怒る側「・・・・・・写真見てどうすんだ」

 

怒られる側「・・・・・・・・・・・・・」

 

怒る側「写真見たってどこをどうやったか

    中身までは分からないでしょ!?

    そうじゃなくて!!!

    あんたが何をしたのかって聞いてるんだ!」

 

 

恐ろしく険悪なムードの中

 

皆静かに私の横の通路を往来する

 

 

険悪ムード開始から10分経過

 

 

ペッタ・・・

ペッタ・・・

ペッタ・・・

 

 

何か奇妙な足音が聞こえる

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・?」

 

作業員「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

ふと横を見ると

私の横を歩いて通り過ぎようとしていた作業員さんが

私をじっと見ていた

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

すると

 

作業員さんがスッと目線を落として

自分の靴をこちらに向けてきた

 

 

作業員「こんにちは・・・

    ワニさんだよ・・・(ボソッ)」

 

私「!!!!!!!」

 

 

作業員さんが履いているスリッパのつま先が

ベロっと剥がれている

 

それを

足首を振ってパカパカさせて見せてきやがった・・・!

 

 

私「ぐっ・・・・・・」

 

 

思わず笑いそうになるのを

必死にこらえる私

 

 

なんでだよ・・・!

 

「こんにちは ワニさんだよ」ってなんなんだよ・・・!

 

 

笑いたい所だけれど

私の左側約3メートル先は今

恐ろしく険悪なムードで

いまだ怒り続けている状況である

 

絶対に笑う訳にはいかぬ・・・!

 

 

ちくしょう・・・!

笑えない私を試しやがって・・・!!!

 

 

 

険悪ムード開始から20分後

 

 

作業員さんから一本の電話を取った私

 

そっとまともさんの所へ行って

小声で話しかける

 

 

私「すみませんまともさん

  〇〇さんから

  健康診断の時の血圧を教えて欲しい

  って連絡入ったんですが・・・(ボソッ)」

 

まとも「あぁ・・・どっかの入室許可取るんだ・・・

    えっと〇〇さんはね・・・

    120の70(ボソッ)」

 

私「ありがとうございます(ボソッ)」

 

まとも「ちなみにこれ

    150超えてると入れない所あってね(ボソッ)」

 

私「えっ・・・そういう場合はどうするんですか・・・?(ボソッ)」

 

まとも「嘘つく(ボソッ)」

 

私「グブッ!!!!!!!」

 

 

即答かよ・・・!!!

 

必死に笑いを堪える私

 

 

まとも「笑わなかったか・・・!

    嘘だよ他の人に行かせる・・・(ボソッ)」

 

 

ちょ・・・!!!!!

 

おい何なんだこの会社!

 

笑えない場所に居る奴をいかにして笑わせるか

勝負でもしてるのか!!!?

 

 

 

険悪ムード開始から30分が経過

 

とにかく事情が事情なせいで

怒っている人の怒りは収まらないし

そもそも怒られている側が返事をしないので

一向に話が進まない

 

外で仕事をしていた作業員さんが

物を取りに来たりしては

その様子にすぐに気付いて気配を消す

 

 

そんな中

また一人外から会社へ戻ってきた作業員さん

 

異変に気付いて気配を消して

あれこれ道具をかき集め

 

私のすぐ近くの席にあるサーマルカメラの前に立った

 

 

カメラ「温度は正常です」

 

作業員「・・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・・」

 

作業員「あんたは正常ですに聞こえるよね・・・(ボソッ)」

 

私「!!!!!!!?」

 

 

なんで今それ言うの!!!!?

 

前々からちょっとそう思ってたけど

それ今言う必要無くね!!!?

 

 

思わず顔を伏せる私

 

もうやめて・・・!

 

この空気の中で笑い声なんて出したら

より一層雰囲気最悪になるんだから・・・!!!

 

 

 

険悪ムードになって45分経過

 

一体いつになったら怒られている人は

うんとかすんとか言うんだろうか・・・

 

もういっそ私が

「正直に言いましょう」

と声をかけたくなってくる

 

 

そっと

私の隣に立った現場監督

 

 

現場「これを・・・渡してあげてください(ボソッ)」

 

私「・・・・・・・・・?」

 

現場「これで何とかこの場はお収めください

   ってこれを・・・(ボソッ)」

 

 

現場監督は

私の目の前に

握った手を差し出し

 

そっと手を広げた

 

 

その手のひらには

 

明治のチョコ(個包装)が1個!!!

 

 

 

こんなもんで収まるかバカ野郎!!!!!!

 

 

私「くっ・・・・・・・・・」

 

現場「すみません・・・

   握ってたら溶けちゃったんで・・・

   生チョコって事にして・・・(ボソッ)」

 

 

指で押してみたら

本当にどろっどろに溶けてる・・・!!!

 

 

こんなもん渡したら殴られるわ!!!

 

 

険悪ムード開始から1時間

ようやく怒っている人も怒られている人も会社を出て行った

 

 

まとも「なんか皆めっちゃルカさん笑わせようとしてなかった?」

 

私「いやいや!

  即答で「嘘つく」が一番ヤバかったですから!」

 

まとも「そう?

    ワニやばくなかった?

    あれ笑いそうになったんだけど

    何言ってんの?ってなったわ」

 

私「えっなんであんな笑わせようとしてくるんですか!?

  今日皆どうしちゃったんですか!?」

 

まとも「あたしはワニが面白かったから

    便乗しただけ」

 

 

便乗してんじゃねぇよ!!!

 

 

 

ただ

 

 

 

この会社ちょっと好きになったけどな・・・!!!