黒猫のワルツ

3回回ってワン!もやる勢い

 

皆様こんにちは

 

餌付けにはこれっぽっちも抗えないLUKAでございます

 

 

どうしてこんなにも餌付けに弱い人間になったのか

いまいち自覚していない私なんだけれど

餌付けに弱いのは幼い頃からだった

 

近所の人たちからお菓子を与えられれば

ホイホイ大喜びでついて行ったし

 

何も食べ物だけに限らず

 

心からの優しさに触れると

その人をあっという間に好きになってしまう

 

 

以前の会社では

私が右手の神経をやられてギプス状態になっていた時に

人から滅茶苦茶嫌われている女性が

私の車の雪下ろしを

私が全く見ていない所でそっとやっていてくれていた

という事を知って以来

この人大好き!となって

その女性とはいまだに連絡を取っているし

 

 

高校時代に家出をした私を家に泊めてくれたアカさん

そしてそんな私に美味しい朝ごはんを作ってくれて

お弁当まで持たせてくれたアカさんのお母さんも

堪らなく大好きだし

 

 

高校時代に交際した相手のお父さんやお母さんやお姉さんたち

とてつもなく温かく私に接してくれて

風邪をひいた時には看病をして頭を撫でてくれた

今でも大好き!!!

 

 

こんな具合に

無償の愛情に触れると

あっという間にその人の虜になる私である

 

 

優しさって偉大だよね・・・

 

私もそんな風になりたいんだけれど

私の優しさには深さが足りないんだ・・・

 

通りすがりの優しさは与えられるけれど

継続して底なしの優しさを与えられる程

出来た人間じゃないんだ・・・!

 

 

結局の所

もしかしたら『自分に無い物を持っている』という点で

その相手を好きになるのかもしれない

 

 

 

そんな私は先日

 

また無償の愛を与えられた

 

 

 

いつものように会社へ出社し

掃除を終えて自分の席に座った私

 

するとそこへ

まともさんがやってきた

 

 

まとも「これ

    もしよかったら使って~」

 

私「?」

 

 

私の目の前に

 

なんだかとってもおしゃれな

ポーチが置かれた

 

 

まとも「集金行く時とか今なんかちっちゃいの持ってるじゃない?

    電卓とかペンとか収入印紙とか

    そういうの入れて歩けるようにと思って」

 

私「わぁ!

  ありがとうございます!」

 

 

ポーチを手に持ってみると

しっかりとした作りで

 

非常に使い勝手がよさそうなサイズのポケットが

たくさんついていた

 

 

ペンも入れられる場所があるし

電卓のサイズもぴったりだし

色々な所にチャックやボタンがついていて

振り回しても中身が落ちなさそうだし

中身がぐちゃぐちゃになる事もなさそう!!

 

こんなの売ってるんだ!?

 

 

うわーこれめっちゃ良いじゃん!

 

 

しかもバッグの色が

私が集金に行く時に来ているパーカーの色と凄く似てる!

 

なんか

 

超良い!!!

 

 

私「わぁーーー!

  やったーーーー!!!

  可愛い!」

 

 

早速

中に少し物を入れて肩に下げてみる

 

サイズもぴったり!

 

 

・・・いや本当にぴったりだな・・・!?

 

私自身サイズが小さい人間なので

売られている肩から下げられるポーチ系の物は

ベルト部分をどんなに短くしてもちょっとダランとしちゃう

 

なのにこれは

ベルト調整をする前からなんだかとてつもなくぴったり!

 

 

私「わぁ!ぴったり!」

 

 

肩から下げた状態でポーチのポケットに手を突っ込む

 

中身を取り出しやすい位置!

 

 

まとも「頑張って作ったけど

    ださかったらごめん!」

 

私「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

え!!!!!!!!?

 

 

これ

 

まともさんが作ったの!!!?

 

 

まとも「それ実は3回目に作ったやつなんだよね・・・

    なんか上手くいかなくてさ

    もっと早く作って渡してあげたかったんだけど

    チャックの部分とかで2回も失敗しちゃって・・・

    それで日数めっちゃかかっちゃった」

 

私「えっえっ!!?

  これまともさんが作って下さったんですか!?」

 

まとも「そうーもう少ししたらルカさん用の電話も出来てくるんだけど

    それも入れられるポケット作ったんだ~

    あっ電話はね!ちゃんとナビ使える状態にしておくから!

    なんかさー売ってるやつ色々見たんだけど

    ポケットのサイズがいまいちだったし

    ルカさん小さいから

    あんまり大きいのは邪魔になっちゃうし」

 

私「・・・・・・・・・・・・!!!」

 

まとも「でもごめんね!

    あんまり裁縫得意な方じゃないんだ!

    これで許して!

    嫌だったら使わなくていいから!ね!」

 

 

泣くかと思った

 

 

滅多に涙を流さない私だけれど

 

私の為に

何度も失敗を繰り返しながらたくさんの時間をかけて作ってくれた

という事が嬉しすぎて涙がちょちょぎれそうだった

 

 

私「うっ・・・大事にします・・・!」

 

まとも「えっ大事になんてしなくていいよ!?

    こんな素人が手作りしたやつなんだから

    多分すぐ壊れちゃうだろうし!」

 

 

たくさんついたポケットを1つずつ見ていく

 

どれも使いやすいように仕切りが入っているし

デザインもなんだかとってもおしゃれだ

 

確かにこんな便利な作りの物は

その辺じゃ売られていない

 

 

じっとポーチを見つめる

 

 

こんなにしっかりと縫われて・・・

布もしっかりした頑丈な布だし・・・

いっぱい工夫してくれたんだ・・・

 

 

まとも「あんまりじっと見ないで!!?

    下手だから!凄い下手だから!」

 

私「こんな素敵なの見た事無い・・・

  なんて便利な作りなんだろう・・・

  (ポケットの中に物を出し入れしまくる)」

 

まとも「や・・・あ・・・うんあの・・・

    あたしも前集金とかしてた時

    こういうのあったらいいのにな

    って思ってたから・・・

    でもやっぱさー自分で自分用って作る気起きないよね!

    だからあげる!

    あっ!それとさ

    いちいちシャチハタ持って歩くの面倒でしょー?

    1個それに入れておくようの買っておいたから!

    はい!あげる!!!」

 

 

至れり尽くせりじゃん・・・!!!

 

 

しかも

最近社内はとっても寒くなってきており

隙間風が吹くようと

床暖が入っていてもとてつもなく寒い

 

そんな私の横に

 

新しくストーブを設置してくれたのだ

 

 

完全なる私専用ストーブ

 

 

この間は車のタイヤが滑った

って言ったらその日のうちに社長にそれを伝えて

翌日の朝一でタイヤ新しいのに替えてくれたし・・・

 

 

どんだけ優しいんだよ・・・!

 

最初の頃は社長との仲を嫉妬されて

なんかもう取り付く島もなかったけれど

社長を「父のようだ」と言ってからは

底なしの優しさを与えてくれるじゃないか・・・!!!

 

 

まともさん

 

 

 

お母さんって呼んでも良いですかぁあああ!!!?

 

 

うぉおおめっちゃ甘えてぇぇぇ!!!

こんな優しいお母さんに甘えまくりてぇぇえ!!!

 

 

幼少期

母が苦労しているのを見てきて

「私は決して甘えてはならぬ・・・

 母に迷惑をかけてはならぬ・・・」

と必死に堪えてきた事もあり

 

母性的な優しさを目の当たりにしたり

甘やかしてもらえたりすると

すぐに「お母さん・・・」と呼びたくなる私

 

 

私「まともさん・・・!!!」

 

まとも「はい!?」

 

 

「お母さんみたいですね!!!」

 

と言いたかったけれど

 

 

そういえば

 

まともさんと私

5歳くらいしか離れてねぇんだった

って言うか私もう37歳や・・・

 

という事に気付いた

 

 

あっ

 

これ

 

100%あかんやつや・・・!!!

 

 

私「おっ・・・・・・・・・・・・・・・・

  ありがとうございます!!!」

 

まとも「えっ・・・あははは

    いいえ~どういたしまして!!!」

 

 

あ・・・

 

 

っぶねぇぇえええ!

 

 

うっかり「お母さんみたいですね!!!」なんて言ったら

明日からめっちゃ冷たくされる可能性あったわぁぁ・・・!!!!!

 

 

 

ちなみに

 

20歳の女の子がポーチに喜ぶ私を見て

「そんなに嬉しいなら首から下げて歩けば?」

となんかちょっと嫌味っぽい言い方をしてきたが

 

 

テンションが上がりに上がりまくって大喜び中の私は

すぐさま首からぶら下げて集金に出掛けた

 

 

まとも「ちょ・・・!

    本当にそんな事やるの!!?

    ルカさんそういうキャラだっけ!?

    それそういう使い方するやつじゃないからね!!?」

 

私「うへへへっ

  いってきまーっす!!!」

 

 

もうあたい

 

 

まともさんの下僕になりまーっす!!!