黒猫のワルツ

片道30分ノンストップで出発しまーーーっす!

 

皆様こんにちは

 

昔から楽しい事や面白い事が大好きで

そんな私の願いが通じてなのか何なのか

日々身の回りで面白い事が起きるLUKAでございます

 

 

何でもない日常も視点を変えれば笑いの渦さ!!!

 

 

 

そんな私が先日

仕事の用事で水道局へお出かけした時の事

 

駐車場に車を停め

必要な書類を受け取りつつ

提出する書類を手渡し

 

笑顔で挨拶をしながら建物から出た

 

 

さぁー次の目的地は片道30分

 

ここまでの走行記録を記入してから向かうか!

 

 

車の運転席に乗り込み

その場で走行記録のファイルを取り出して

あれこれ書き込みつつ

 

同時にスマホを取り出してナビをセット!

 

 

えーっとオイル漏れは無し

ライトもタイヤも問題無し

 

 

左手では

次の目的地で必要になる書類を

まともさんが作ってくれたバッグから取り出しながら

同時進行で走行記録を仕上げていく

 

 

えーっと今の走行キロ数は・・・

 

 

 

ガチャッ!!!!!

 

 

 

私「ビクッ!!!!!!

 

男「っしょーーー!」

 

 

どすん!

 

 

男「はぁーーーー終わった終わったー!

  次行っていいぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

は???

 

 

 

 

あまりにも衝撃的な出来事に

完全に固まった私

 

 

 

突然

 

私の車の助手席が勢いよく開けられ

その上見知らぬおっさんが乗り込んで来て

「次行っていいぞ!」ときたもんだ・・・!!!

 

 

そもそも

完全に一人で行動している私は

自分以外の人間がこの車に接触する事がある

なんて事夢にも思っていない

 

突然助手席側から「ガチャッ!」という音が聞こえた時点で

 

もの・・・・・・・・・・っすごいびっくりしたのだ

 

 

そりゃぁもう

座ったまま全身が跳ね上がったんじゃないか

ってくらいびっくりした

 

 

なのに

その人物はドアを開けただけにとどまらず

 

ドシーーン!と助手席に座って来た

 

 

 

唖然

 

 

人間って心底びっくりすると

なんの声も出ないものなのか・・・!!!

 

 

私「・・・・・・・・・・・」

 

 

驚きながらも

 

じーっとおじさんの横顔を覗き込むようにして見つめる私

 

 

うん

 

 

マジで

 

 

全っ然知らねぇおじさんだ・・・!!!

(社内のとち狂った人がたまたま私を見かけて乗り込んで来た

 という可能性も捨てきれていなかった)

 

 

私「・・・・・・・・・・・(うえぇぇ・・・)」

 

男性「・・・・・・・・あ!?なした」

 

 

ここでようやくそのおじさんが

私の方を見た

 

 

60代くらいで白髪まじり

作業服の上にジャンバーを着込んだおじさんと

見つめ合う私

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

男性「・・・・・・・・・・・・・」

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

男性「・・・・・・・・・・・うえっ!!!!?

 

 

マジでな!!!!?

 

 

マジで「うえっ!!!!?」だよな!!!?

 

 

 

それでもなお

声が出ない私

 

脳では状況をしっかり把握していて

この男性が

「ただ車を間違えて乗り込んで来てしまっただけ」

というのは分かっている

 

だけど

 

「こういう時なんと声をかければいいのか」

「どういう反応をしたらいいのか」

までは脳が動いていなかった

 

「やぁこんにちは!」ではないよなぁ・・・!?

 

 

私「・・・・・・・・・・・・・」

 

男性「あ゛っ・・・やべっ・・・間違え・・・!!!」

 

 

うん・・・

 

 

男性「すんませ!!!」

 

 

うん・・・

 

 

ガチャッ!

 

 

恐ろしく動揺しまくって

キョロッキョロしながら車を飛び出したおじさん

 

 

・・・・・・・・・うん

 

 

おじさんを目で追っていると

 

おじさんの向こう側で

おじさんと同年代くらいの作業服を着た男性が

おじさんに向かって遠くから

両手を大きく振りながら

「こっちだよ!」と案内しているような様子が見えた

 

 

 

・・・・・・・・・・うん

 

 

作業服を着た男性が指差した先には

 

私が乗っている車と全く同じ車種

全く同じ色の車が停められており

 

どうやらおじさんは

その車と間違えて

私が乗っている車に勢いよく乗り込んでしまったらしい

 

 

 

おじさんと作業服を着た男性が車に乗り込み

すぐに駐車場から出て行った

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・うん

 

 

 

それを静かに見送った後

 

 

私はつぶやいた

 

 

私「気付かれないうちにマジで次行ってやればよかった・・・」