黒猫のワルツ

1年もたずに辞めたけど

 

皆様こんにちは

 

今の会社に入社し

『甘え』と『頼る』は全く別物だなぁ

と改めて気づかされたLUKAでございます

 

いやーやっぱりたまに身を置く場所を変えると

これまではっきりと明確に意識していなかった事なんかも

新しく発見出来たりするから良いものですよね

 

 

私は

 

『甘え』も『頼る』もどっちも苦手ですけど!!!

 

 

 

さて

先日ちょっと棚の整理をしていたところ

私の昔の写真が数枚出てきた

 

私は幼い頃から極端に写真を撮られる事を嫌い

『私のアルバム』というものは存在していない

 

実家に兄のアルバムは分厚いのがあるのに

私はたまにその端っこに写り込んでいる

みたいなのが多いからちょっと面白い

 

私が何か犯罪を起こしたり何かして

「こいつの過去の写真を探し出せ!」

ってなった時にはきっと相当苦労すると思う

 

最終的に

 

赤子だった頃の私の写真が公開されるかも

 

 

なので

私が今回発見した写真も

私が高校生の頃~今までの間で撮られた

僅か10枚程度のものだった

 

16歳~37歳で写真10枚て・・・

 

 

まぁプリクラはよう撮ってましたけどね!!!

 

プリクラ帳はやたら分厚いのがあるよ!!?

 

 

その写真の中の1枚を見て

 

私は

 

「これはちょっとどうなんだろう・・・!」

と思わず笑ってしまった

 

 

それは

高校生の頃に私が入部していた

美術部の展覧会会場で撮られた一枚

 

私がかつて

変なおっさんに

「お前の絵を買ってやるって言ってんだ!

 値段をつけろ!

 自分の絵に値段がつけられねぇなら絵なんか二度と描くな!」

と絡まれた因縁の展覧会ですね

 

今思い出しても胸糞わりぃ!

 

『展覧会』は『展示会』じゃねぇんだよ!!!

 

 

その写真には

当然美術部員が写っていた

 

しかしその光景が

 

 

もはや美術部とは思えないものだったのだ

 

 

右端から順番に

 

『カメラにガンを飛ばしている腰パンで図体の良いガラの悪い金髪のヤンキー』

『めちゃくちゃテンションの高いアフロのヤンキー』

『プリクラのようにポーズを撮っている金髪ミニスカートの白ギャル』

『苦笑いをしている茶髪ミニスカートでアクセサリーじゃらじゃらのギャル』

 

 

何これ・・・!!!

 

 

しかも最後のは私である

 

 

ほんと何これ・・・!!!!!

 

 

その4人の前に

たった一人

 

小さくしゃがんで写っている

 

『髪がぼさぼさで眼鏡をかけて俯いている男性』

 

 

そうだった・・・!

私が高校の時に入っていた美術部のメンツって

こんなだったわ・・・!

 

 

美術部が強いぞ!

と言われていた高校で

大層期待して入部した私は

 

私が入学すると同時に

『とにかく真面目系美術部員(めちゃくちゃ絵が上手い人たち)』

がこぞって卒業した事を知った

 

そして残されたのがこの5人だった

 

 

私のみが1年生で

他の4人は全員2年生

 

 

この中で本当に絵が好きだったのは

多分ガラの悪いヤンキーだった

 

油絵が好きだったんでしょうね

 

見た目によう合った大胆なタッチの油絵を

やたらとでかいキャンバスにドーン!と描くタイプ

 

 

ただもうほんと

とにかくガラが悪かった

 

ガラが悪いのは見た目だけじゃなくて行動もだった

 

なんっかこー・・・

生意気な後輩とかをしばくタイプの人たちと一緒に居て

喧嘩っぽい事ばかりする人

 

 

私の知ってる美術部員じゃない・・・

 

私の知ってる美術部員っていうのは

割とこう・・・無口で

感情や考えをキャンバスにぶつけるタイプの人種で

感情表現を存分に肉体で出来るタイプの人じゃない・・・!

 

 

アフロ先輩はとにかくイケイケ!

毎夜クラブに通って踊っているらしく

美術部の部室にはズンドコ音楽が鳴るラジカセみたいなものが置かれており

選曲をしているのもアフロ先輩だった

 

良いセンスしてんだこれが!!!

 

アフロ先輩はなんで・・・

なんで美術部に居たのか正直よくわからない

 

スケッチをしていても5分ほどで飽きて

ふらふらっと遊びに行ってしまったり

そこで何か面白いおもちゃを見つけてきては

「見て見てこれ!!!これマジ面白くね!?」

などと言って邪魔をしてくるタイプだった

 

 

マジなんだったんだあの人

 

 

ギャル先輩はそりゃーもう綺麗な人でねぇ!

あんたモデルやった方が良いんじゃね?

ってくらい綺麗だった

 

多分だけど

ギャル先輩は誰がどう見てもギャルの恰好と化粧をしていたけれど

育ちがよかったんじゃなかろうか

 

立ち居振る舞いが本当にちゃんとした人で

座る姿勢すらも美しかった

 

いつも絵を描く時は真剣で・・・

 

ただ・・・

 

絵が好き=上手い

という訳ではなかったんでしょうね

 

不思議な絵を描く人だった

 

スケッチをしていても

「これは抽象画かな?」と思わせるものがあった

 

もしかしたらあれこそが芸術だったのかもしれないけれど

凡人の私にはちょっと分からない

 

 

 

ズンドコ音楽が鳴る美術室

 

そこはまるで

 

美術部の部室ではなかった

 

 

美術部の部室は学校の地下に存在していて

床はコンクリートがむき出しだし

冬は大層寒い部室だった

 

ドアを開けたら職員駐車場だし!

 

ちなみにその奥は弓道部の部室で

弓道部が地下駐車場で練習しているさまはなんとも異様な光景だった

 

 

そんな隅に追いやられたみたいな場所の部室だったけれど

 

人口密度は常にマックス!

 

というのも

ガラの悪いヤンキー先輩とアフロ先輩の友達が

常に部室に常駐していたから・・・!

 

 

にぎやかし的なね!?

 

なんかもーいっぱい居る訳ですよ!

 

 

タバコを吸ったり

 

時には高校生のくせにバイクでやってきて

「乗ってく!?」

みたいな事をやったり

 

「夏になったら海で焼き肉やらね!?」

なんて事を言ったりしているわけです

 

 

ここ美術部なんだが・・・!?

 

 

中学の時の美術部とは全く異なる光景に

ちゃんとギャルをしていた私ですらもたじたじ

 

私の知ってる美術部じゃない・・・!

 

 

なんかもういたたまれなくて

私もコミュニケーション能力が異常に高い友人を連れて

部室に行った事があった

 

一人じゃこの空間に耐え切れない・・・!

皆めちゃくちゃ親切だし仲良くしてくれるけど

見た目だけはギャルで中身はただの人見知りの私にとって

ここはアウェー感が凄まじいんだよ・・・!

 

 

まぁ

度々連れて行った友人は

何度目かのある日

バイク先輩のバイクの後ろに乗って途中で居なくなっちゃったけど

 

私を置いていかないでよ!

何の為に連れて来たと思ってんの!!!?

マジで馴染みすぎだろ・・・!

 

 

 

そして忘れるなかれ

 

 

その中にたった一人

 

 

ぼさぼさの黒髪で眼鏡をかけた

2年生の男の子が居た事を・・・!!!

 

 

もうね

誰っとも喋らないの!

 

何なら誰とも目を合わせない

 

隠れるように部室に入ってきて一人だけ別のスケッチをして

顧問の先生が来て

「もうそろそろ閉めるよー」と声をかけたら

隠れるように部室から出ていく

 

 

そりゃーそうなるわ!

 

なんかもう全然違うもんね!?

多分絶対だけど怖いと思ってるか

むしろ軽蔑しているんでしょう!!!?

 

 

いや

つーか今思ったけど

 

顧問の先生全然部室に居なかったな!!!?

 

 

授業が終わって部室に行ったらもう鍵は開いていて

18時頃になったらふらっとやってきて

「もう閉めるよー」と言って皆を追い出して鍵をかける

ってだけの存在だった・・・!!!

 

それもおかしくないか!?

 

 

思い出せば思い出すほど奇妙な美術部だった

 

 

誰一人として名前が思い出せないけれど

あの眼鏡君がとにかく気の毒だったな

って思う

 

隠れるように描いてたし

絶対に私たちに見えないようにしていたから

彼の絵が一体どんなものだったか知らないけれど

多分あの中で一番真面目に美術部員してた

 

 

 

嫌だっただろうなぁー!!!

 

何ならせっかく入部した1年生の後輩も

私みたいなアクセサリーじゃらじゃら系ギャルとか

もう孤立無援の背水の陣じゃん!

 

 

 

 

そして

 

写真を見ていてこれも思い出した

 

 

ある日部室に早く到着すると

眼鏡先輩と2人きりだった事があった

 

 

私「先輩は油絵と水彩画どちらが好きなんですか?」

 

眼鏡「・・・・・・・・・・・」

 

 

眼鏡先輩は

 

私の質問には答えずに部室から出て行った

 

 

なるほど

こうなるから誰一人として眼鏡先輩に話しかけない

という鉄の掟みたいなものが存在していたのか・・・!!!

 

常にあんなにいっぱい人が居て

皆和気あいあいと会話も弾んで

私にすらも気さくに話しかけてくれているのに

どうして誰も絶対に眼鏡先輩に触れないのかなぁって思ってたんだよ・・・!

 

 

 

ご・・・

 

ごめんてぇぇえええ!!!

 

 

もう話しかけないから戻ってきてぇえええ!!!